飲兵衛の道はオリエントより。エジプトで5,000年前のビール醸造所が見つかる。
夏だ! ビールだ! ビアガーデンだ!!
というわけで(どういうわけだ)古代エジプトのビールづくりのお話なのです。
なお最初にビール作ったのはメソポタミアかエジプトか、という最古論争もあったりなかったりしますが、当方では戦争を回避するために ほぼ同時に始まってるけどエジプトのは現代でいうビールに近く、メソポタミアのは麦焼酎に近い という「種類が別」説をとります。ここまでの話は長いので、暇な人は過去記事でも漁ってください…
閑話休題、というわけで5,000年前のナカダ期からビールの大量生産してた証拠の遺跡が出てきました。こちらですねどん
Ancient Egyptian 5000-year-old Brewery Discovered
http://luxortimesmagazine.blogspot.com/2018/07/ancient-egyptian-5000-year-old-brewery.html
すげえ、古い! という話なんだけど実は同じくらいの時期の遺跡は既に日本の研究者が発掘していて資料が揃っていたりもする。
エジプト・王朝成立以前の食品加工工場跡の発掘/HK11C
https://55096962.seesaa.net/article/201404article_5.html
論文はこれ
http://www.egyptpro.sci.waseda.ac.jp/pdf%20files/JES%2019/9%20HK11C%20recent%20excavation.pdf
場所が違うけれど、ほぼ同時期なので何がしかその地域の有力者か中心人物がいたんだと思う。ちなみにDakahlia(ダカリーヤ)はナイル川の下流、古代でいう「下エジプト」。日本の研究者が発掘していたHK11Cのほうはネケンなので「上エジプト」。エジプトの最初の統一王朝(上下エジプトの統一)が登場するのはこのあとの時代なので、統一前に既に上下エジプト両方に食料を組織的に大量生産できる体制があったことになるので、とても面白い。
ちなみに上エジプトのHK11Cのほうでは、メソポタミアで使われるモノを数えるための道具「ブッラ」に似た、砂岩の石の遺物が大量に出ていた。下エジプトの遺跡で出てきたかどうかは記事の中に無かったが、もしそちらでも出ていたとしたら、共通する物品の管理方法を使ってたかもしれない、ということになってさらに面白そうだ。
古代エジプトは物持ちがよい文明で、4500年くらい前の文字記録が出てきたりするが、ナカダ期はまだ文字記録を残す文化が出来上がっていないので文字はない。そして、古代エジプトの社会がいかにしてあの巨大なピラミッドを築くまでになったのかという進化の過程はまだ分からないことが沢山ある。
ナカダ期にはロマンが一杯なんや…
あとアニマル模様のかわいらしさもイチオシやぞ…!
****
先王朝時代、昔はあんまり資料なかったけど今はけっこうあったりする
このへんとか
というわけで(どういうわけだ)古代エジプトのビールづくりのお話なのです。
なお最初にビール作ったのはメソポタミアかエジプトか、という最古論争もあったりなかったりしますが、当方では戦争を回避するために ほぼ同時に始まってるけどエジプトのは現代でいうビールに近く、メソポタミアのは麦焼酎に近い という「種類が別」説をとります。ここまでの話は長いので、暇な人は過去記事でも漁ってください…
閑話休題、というわけで5,000年前のナカダ期からビールの大量生産してた証拠の遺跡が出てきました。こちらですねどん
Ancient Egyptian 5000-year-old Brewery Discovered
http://luxortimesmagazine.blogspot.com/2018/07/ancient-egyptian-5000-year-old-brewery.html
すげえ、古い! という話なんだけど実は同じくらいの時期の遺跡は既に日本の研究者が発掘していて資料が揃っていたりもする。
エジプト・王朝成立以前の食品加工工場跡の発掘/HK11C
https://55096962.seesaa.net/article/201404article_5.html
論文はこれ
http://www.egyptpro.sci.waseda.ac.jp/pdf%20files/JES%2019/9%20HK11C%20recent%20excavation.pdf
場所が違うけれど、ほぼ同時期なので何がしかその地域の有力者か中心人物がいたんだと思う。ちなみにDakahlia(ダカリーヤ)はナイル川の下流、古代でいう「下エジプト」。日本の研究者が発掘していたHK11Cのほうはネケンなので「上エジプト」。エジプトの最初の統一王朝(上下エジプトの統一)が登場するのはこのあとの時代なので、統一前に既に上下エジプト両方に食料を組織的に大量生産できる体制があったことになるので、とても面白い。
ちなみに上エジプトのHK11Cのほうでは、メソポタミアで使われるモノを数えるための道具「ブッラ」に似た、砂岩の石の遺物が大量に出ていた。下エジプトの遺跡で出てきたかどうかは記事の中に無かったが、もしそちらでも出ていたとしたら、共通する物品の管理方法を使ってたかもしれない、ということになってさらに面白そうだ。
古代エジプトは物持ちがよい文明で、4500年くらい前の文字記録が出てきたりするが、ナカダ期はまだ文字記録を残す文化が出来上がっていないので文字はない。そして、古代エジプトの社会がいかにしてあの巨大なピラミッドを築くまでになったのかという進化の過程はまだ分からないことが沢山ある。
ナカダ期にはロマンが一杯なんや…
あとアニマル模様のかわいらしさもイチオシやぞ…!
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先王朝時代、昔はあんまり資料なかったけど今はけっこうあったりする
このへんとか