エジプト西部砂漠とリビアン・グラスの謎~巨大クレーター「ケビラ」の成分分析

リビアングラスというのは、エジプトとリビアの中間地域の砂漠でとれる、黄色っぽいガラス質の鉱物。
いまのところどうやって出来たのか正確にわかっておらず、「隕石の衝突によって出来た説」、「地底の熱によって出来た説」、「彗星爆発によって出来た説」などがある。

隕石の衝突、地熱説について書いた記事
https://55096962.seesaa.net/article/201309article_18.html

地表近くでの彗星爆発説について書いた記事
https://55096962.seesaa.net/article/201310article_14.html


この時は「巨大隕石とかありえないでしょー」と笑ってしまったのだが、実はエジプトとリビアの国境で、巨大クレーターらしきものが見つかっていたのだった。しかもJAXAが記事を出してた。

サハラ沙漠、ケビラ・クレータの謎
http://www.eorc.jaxa.jp/earthview/2007/tp071205.html

画像


衛生画像から見つかったもので、数千万年前のものと推定されている地形だ。これがリビアングラスが精製される原因となった隕石の証拠では無いか、という。リビアングラスの生成時期が2,800万年前なので、時代的には一致する。
しかし、衛生画像の分析が根拠で、現地確認では「これほんとにクレーターか?」という疑問もあるようで、いまのところ正式に認められてはいないようである。また、このクレーター(?)の成分を分析してみたところリビアングラスの成分と全然違っていたという研究もあるようで、あまり有力な説にはなっていないようだ。

δ18O and chemical composition of Libyan Desert Glass, country rocks, and sands: New considerations on target material
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/j.1945-5100.2010.01147.x

いずれにしても、いまだはっきりとはしていないのが面白い。というかエジプトの西部砂漠には本当に色んなもんが埋もれているなーと。砂漠には地球と古代の、たくさんの謎が隠されている。

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