空想世界の進化系統樹/ヒューマンとデミ・ヒューマンとエルフどう繋がるの


唐突に思いつきそしてわりと真剣に悩んでしまったのがこれ、「ファンタジー世界の人間っぽい生き物の進化系統樹はどうなってるのか」。
いやさ、全く別種の生き物が収斂によってたまたま似てしまったのならどうにかなるんですよ。
ハーフエルフとか、混血がいるじゃん? てことは交雑可能な範囲内の違いしかないんじゃん?

というわけでちょっと考えてみました。

こちらが現実世界の進化系統樹ですねどん。最近年代とか種族の分岐点とかちょっと変わってたりしますがまぁだいたいのイメージということで。

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ファンタジー世界の人間は稀に魔法が使えたり怪しい薬で身体能力が上がったりしますが、我々ホモ・サピエンスの中にも昔はそういう人がいたりしたようなので、とりあえず近いポジションとして設定します。そうするとホビットやドワーフなどの位置づけは、おそらくパラントロプスあたりではないでしょうか。遠いご先祖様は同じですが、わりと早い段階で分岐していて、身体能力や外見は人間は大きく違います。

ざっと見た限り、ファンタジーものでは人間とドワーフ・ホビットなどとの混血は出てこないようなので、このくらい系統樹で離しておいても問題なさそうです。「ホモ・xx」という名前でもないので、彼らはヒューマンとは別の種族として成立します。

問題は、頻繁に人間と交雑しているエルフです。

見た目は人間に近いので遠いご先祖は同じでしょうが、分岐が早すぎると種族差異が大きくなりすぎるのである程度近くないとダメ。
ちなみに、イルカとクジラ、ヤギとヒツジなどは交雑可能で、ごく稀に自然交配が発生しますが、両者は「目」単位では同じグループです。人間とエルフも、「哺乳類霊長目」までは同じであると思われます。

ですが、人間とエルフの間には大きな差異が存在します。

 寿命の長さです。

交雑可能であるからには進化系統樹上の位置づけは人間に近い場所にないといけないのですが、それにしては寿命の差があまりにも大きい。エルフ何百年も生きられるのは何故なの。エルフの長寿の秘密をさぐるべく、取材班は図書館へ飛んだ。そして実在する哺乳類の生存戦略のうち「長寿」に関わる要素を見つけ出した。

 それは… 代謝を抑えること

つまり「必要以上に動かない」、無駄にカロリー消費しない、ってこと。これは哺乳類だとカメが採用している生存戦略。また、体格のわりにカロリーをあまり得られないナマケモノやパンダなども同様です。
エルフというと平和を愛する牧歌的な種族のイメージが強いですが、あれは闘争のようなカロリー消費高めの活動が生来得意ではない種族だからなんですね。

とはいえエルフといえば敏捷なイメージですよね。心配になったあなた、問題ありません。ナマケモノとか普段はダラダラしてますが敵に襲われたときの逃げっぷりは凄まじいです。めちゃくちゃ動くの早いです。エルフも同様に、普段はほとんど動かず代謝を抑えてカロリー消費控えめですが、動こうと思えば素早く動けるのです。ただしすぐにエネルギー切れになるので長時間動き続けることは出来ません。

これで、人間に近い種族でありながら寿命は長いエルフという種族が実現できる可能性が出てきました。

ただし、代謝を抑えて寿命を長くするこの戦略は、当然のことながらカロリー消費が高く代謝の激しい生活を続けていると意味がありません。人間に関わってハードな冒険者生活を送ったりしようものなら短命のまま死んでしまう可能性があります。エルフの森の長老が若者たちに「人間とは関わるな」って言ってるのはそのせいだったんですね…悲しい理由が明らかになりました。

なお余談ですが、鳥類は哺乳類よりもはるかに長生きで、アホウドリなどは100年を越えて生きるといわれますが、鳥類の長生きの秘密はまだよくわかっていません。もしそれが解き明かされたなら、エルフの長命の秘密もいつかもっと細かく突っ込んで設定できるかもしれません。

その日を楽しみにしていましょう。



* この設定は特定のファンタジー世界を想定したものではなく全部混ぜくらいの勢いなので、ガバガバです
* 空想世界にそれっぽく理屈をつけたいだけのお話。

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