食に文化あり、中南米の現代の「食」の特徴を調べてみた
発端は「インカの伝統をくむ料理は今でもアンデスいけば食えるけど、マヤの伝統くむ料理って何だ? 今でも食えるんか?」という疑問。目指せ、となりのマヤごはん!
というわけで発掘してきたのがこちらの本だ。
文章が軽く飯テロ。読んでるうちに食べたくなる…すっごく食べたくなる…ぐぬぬ。著者が複数にわかれていて、その地域に暮らしているとか、頻繁に訪れるとかの人がそれぞれ担当しているので、実体験をまじえて事細かにレポートしてくれているので胃袋に大ダメージだ! 写真は多いけどカラーじゃないからセーフだった。カラーだったら完全に飯テロ本だった。
お決まりのマヤ文明やアステカ文明本には書かれていない情報も沢山あった。
たとえばエクアドルで飲まれる伝統の酒「カネロス・キチュア」。ユカ(キャッサバ芋のこと)を発酵させてつくる酒で、全ての工程を女性が行うという。日本でいう芋焼酎のような作り方だ。この酒はスペイン後で「チチャ」、キチュア語で「アスア」と呼ばれるという。アンデスの、トウモロコシで作った酒も「チチャ」と呼ばれるから紛らわしい。だが、中米アマゾンにあるのは芋の酒、アンデスはトウモロコシの酒なので全く別物である。
この芋のチチャは、単なる酒ではないという。場合に寄っては摂取カロリーの大半を占めるといい、ほぼ主食の位置を占める。お粥のような食べ物なのだ。
変わったところではカリブ海の食文化が多かった。カリブ諸国は日本人にはリゾート地くらいのイメージしかないかもしれない。現代のカリブ諸国はほとんどが、移住してきたヨーロッパ系の人々と、奴隷として連れて来られたアフリカ系の人々の混血となっている。元々の先住民は、持ち込まれた疫病や過酷な労務、奴隷身分からの逃亡によって姿を消してしまった。いわばそこで文化が断絶しているわけで、食文化も、フランス植民地の奴隷制のもとで生まれた、いわゆるクレオール文化になっている。これはハイチに顕著だ。
スペイン植民地であったキューバではスペイン人の持ち込んだ食文化になっていて、米とバナナ。特にコメをよく食べるそうで、これは意外だった。なお、先住民族であるタイノ人の文化は消えてしまった。
それから、中米のガイアナはインド系移民が多く、インドの食文化が持ち込まれていることなどもはじめて知った。ヨーロッパからの移住者はここでは少ない。「食堂のメニューにカレーがない店はない」というほどらしいので、何も知らずに行ったら「???」となりそうだ。
という感じで、知らないことだらけだったので実に興味深く読むことが出来た。食は文化、とはよく言ったもので、まさしく、それぞれの国が辿ってきた歴史と現在の人口比が食文化の違いを生み出していた。考えてみればアジアだって、日本料理とタイ料理とインド料理はぜんぜん違うわけである。中南米だって、「南アメリカ」なんて一纏めにするのはとても出来ないくらい、様々な文化があるものなのだ。
******
当初調べたかった内容はここなんだけど、それ以外の部分が面白くて夢中になってしまったのであった。
マヤごはんだけならこれでいけるはず。
というわけで発掘してきたのがこちらの本だ。
文章が軽く飯テロ。読んでるうちに食べたくなる…すっごく食べたくなる…ぐぬぬ。著者が複数にわかれていて、その地域に暮らしているとか、頻繁に訪れるとかの人がそれぞれ担当しているので、実体験をまじえて事細かにレポートしてくれているので胃袋に大ダメージだ! 写真は多いけどカラーじゃないからセーフだった。カラーだったら完全に飯テロ本だった。
お決まりのマヤ文明やアステカ文明本には書かれていない情報も沢山あった。
たとえばエクアドルで飲まれる伝統の酒「カネロス・キチュア」。ユカ(キャッサバ芋のこと)を発酵させてつくる酒で、全ての工程を女性が行うという。日本でいう芋焼酎のような作り方だ。この酒はスペイン後で「チチャ」、キチュア語で「アスア」と呼ばれるという。アンデスの、トウモロコシで作った酒も「チチャ」と呼ばれるから紛らわしい。だが、中米アマゾンにあるのは芋の酒、アンデスはトウモロコシの酒なので全く別物である。
この芋のチチャは、単なる酒ではないという。場合に寄っては摂取カロリーの大半を占めるといい、ほぼ主食の位置を占める。お粥のような食べ物なのだ。
変わったところではカリブ海の食文化が多かった。カリブ諸国は日本人にはリゾート地くらいのイメージしかないかもしれない。現代のカリブ諸国はほとんどが、移住してきたヨーロッパ系の人々と、奴隷として連れて来られたアフリカ系の人々の混血となっている。元々の先住民は、持ち込まれた疫病や過酷な労務、奴隷身分からの逃亡によって姿を消してしまった。いわばそこで文化が断絶しているわけで、食文化も、フランス植民地の奴隷制のもとで生まれた、いわゆるクレオール文化になっている。これはハイチに顕著だ。
スペイン植民地であったキューバではスペイン人の持ち込んだ食文化になっていて、米とバナナ。特にコメをよく食べるそうで、これは意外だった。なお、先住民族であるタイノ人の文化は消えてしまった。
それから、中米のガイアナはインド系移民が多く、インドの食文化が持ち込まれていることなどもはじめて知った。ヨーロッパからの移住者はここでは少ない。「食堂のメニューにカレーがない店はない」というほどらしいので、何も知らずに行ったら「???」となりそうだ。
という感じで、知らないことだらけだったので実に興味深く読むことが出来た。食は文化、とはよく言ったもので、まさしく、それぞれの国が辿ってきた歴史と現在の人口比が食文化の違いを生み出していた。考えてみればアジアだって、日本料理とタイ料理とインド料理はぜんぜん違うわけである。中南米だって、「南アメリカ」なんて一纏めにするのはとても出来ないくらい、様々な文化があるものなのだ。
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当初調べたかった内容はここなんだけど、それ以外の部分が面白くて夢中になってしまったのであった。
マヤごはんだけならこれでいけるはず。

