世界有数の火山大国で火山と同居していくには。「火山噴火 予知と減災を考える」
減災ってなんだよ、というところでタイトルにホイホイされて読んでみた。2007年に出た本なので最近の噴火の話は出てこないが、ごく最近に起きた御嶽山の噴火などについて考える場合も参考になる本だと思う。
構成として、前半で火山の基礎知識、後半で火山との共存、防災についての話となっている。
その中で引っ掛かった「減災」という言葉だが、これは 火山による災害は完全に防げないが、被害を減らすことは出来る という考えに則った言葉である。そう「防げない」。被害ゼロにするのはムリ。なので「防」災ではなく「減」災という言葉を使うのだという。
日本は火山大国で、火山研究では世界最高レベルにある。それでも予知が完全なわけではないし、完璧な予測は無理だという。だが、事前に備えることはできる。災害から身を守るためには日ごろからの意識付けや訓練、そして専門家ではない人々が正しい知識を持っておくこと。言われてみれぱ確かに、火山と共存している火山大国のわりに火山に関する知識があまりない人もいるよなぁという感じである。地震は頻繁に起きるからいやでもそれなりの知識は持つけど、火山はそれほど頻繁ではない…。ただし火山は一発爆発すると被害がとても大きい。
ハザードマップによって地価が下るとか、噴火予報が出ることで観光地の収入が減るとかを嫌う風潮も強いというが、火山があるからこともたらされている恵みがある、というのを認識するべきだという意見はなるほどと思った。火山があるから水がおいしくなる、作物が育つ、温泉や風景といった観光資源が産み出される。火山とは、破壊と恵みをもたらす自然なのだ。であれば、噴火をむやみに恐れるのでも、無いものと扱うのでもなく、共存する意識を持つのが正しい。
日本は火山だらけの国だ。
火山はどこにでもあるし、言い換えれば、どこに住んでいても噴火の影響を受ける可能性がある。その意味で、「減災」の意識と火山の知識は、全ての人が持っておく必要のあるものだろうと思う。マスメディアの報道やインターネットに流れている情報が間違っていることも多々ある中、何が正しいのか見極められるだけの基礎は備えておきたい。…自分が生き残るために。
あと、火山の危険を住民に知らせる責任者って自治体なんだよなぁって話。
いや、なんか火山災害があるたびに国に文句言う人いるけど、気象庁は住民を避難させたり、入山規制などを出したりする義務も権限も持ってないんだよな…。情報を自治体に渡して、自治体がどう判断するかの話であって。
ハザードマップを作るのも、避難訓練を計画するのも自治体。
つまり文句を言うならその先は国(政府)じゃなくて自治体。
なんでもかんでも国を批判しときゃいーんでしょ、じゃないし、噴火予測を外した専門家が悪い、でもない。
まずそっからなんだよね…。
構成として、前半で火山の基礎知識、後半で火山との共存、防災についての話となっている。
その中で引っ掛かった「減災」という言葉だが、これは 火山による災害は完全に防げないが、被害を減らすことは出来る という考えに則った言葉である。そう「防げない」。被害ゼロにするのはムリ。なので「防」災ではなく「減」災という言葉を使うのだという。
日本は火山大国で、火山研究では世界最高レベルにある。それでも予知が完全なわけではないし、完璧な予測は無理だという。だが、事前に備えることはできる。災害から身を守るためには日ごろからの意識付けや訓練、そして専門家ではない人々が正しい知識を持っておくこと。言われてみれぱ確かに、火山と共存している火山大国のわりに火山に関する知識があまりない人もいるよなぁという感じである。地震は頻繁に起きるからいやでもそれなりの知識は持つけど、火山はそれほど頻繁ではない…。ただし火山は一発爆発すると被害がとても大きい。
ハザードマップによって地価が下るとか、噴火予報が出ることで観光地の収入が減るとかを嫌う風潮も強いというが、火山があるからこともたらされている恵みがある、というのを認識するべきだという意見はなるほどと思った。火山があるから水がおいしくなる、作物が育つ、温泉や風景といった観光資源が産み出される。火山とは、破壊と恵みをもたらす自然なのだ。であれば、噴火をむやみに恐れるのでも、無いものと扱うのでもなく、共存する意識を持つのが正しい。
日本は火山だらけの国だ。
火山はどこにでもあるし、言い換えれば、どこに住んでいても噴火の影響を受ける可能性がある。その意味で、「減災」の意識と火山の知識は、全ての人が持っておく必要のあるものだろうと思う。マスメディアの報道やインターネットに流れている情報が間違っていることも多々ある中、何が正しいのか見極められるだけの基礎は備えておきたい。…自分が生き残るために。
あと、火山の危険を住民に知らせる責任者って自治体なんだよなぁって話。
いや、なんか火山災害があるたびに国に文句言う人いるけど、気象庁は住民を避難させたり、入山規制などを出したりする義務も権限も持ってないんだよな…。情報を自治体に渡して、自治体がどう判断するかの話であって。
ハザードマップを作るのも、避難訓練を計画するのも自治体。
つまり文句を言うならその先は国(政府)じゃなくて自治体。
なんでもかんでも国を批判しときゃいーんでしょ、じゃないし、噴火予測を外した専門家が悪い、でもない。
まずそっからなんだよね…。