世界樹が世界を滅ぼすとき ~その樹の下では、誰も暮らせないかもしれない
ここまでの流れ
→冬のピラミッドの影は長いなぁ…と写真を眺めながら考えている
→デカい建造物の影は長いと気づく
→デカいといえば世界樹
→あれ? 世界樹の日陰って世界を覆ってねぇかこれ?
世界樹の生えている世界では、世界樹が世界を滅ぼしかけているのでは。
<今ココ>
というわけでざっくり思考してみましょう、まず世界樹ってどういうやつかというとネットで適当にググるとこういう感じのイメージ出てきますね。神話で言うと北欧神話のユグドラシルとか有名ですかね。だいたい皆さん考えてる世界樹ってこういう感じの、世界の中心にでーんと立ってる大木だと思うんですよ。
で、デカい木の下って日陰で真っ暗なんですよ。これ近所に大木のある人はわかると思うんですけど、昼間でも真っ暗。太陽の光を木の枝がさえぎってしまうから。ということはその日陰の中では基本的に他の木や草は育ちません。期の密集している暗い森の中はコケやシダばかり生えているのと同じ理屈です。世界樹が単品でででんと立っているのは、その近くでは日照が不足しているためほかの植物が生育できないから と考えられます。
ちなみに地球で日本付近の場合、正午の最も短い時の影の長さは
夏至の日 = 高さの0.2倍
冬至の日 = 高さの1.6倍
となります。世界樹が2,000mの高さだった場合、夏至の日の正午の影は400m、冬至の日の正午は3,200mになります。どんくらいか、↓こちらのサイトさんで測ってみました。
https://www.cloudwoods.jp/hankei/pc/
緑が夏至の日の正午の影の長さ、赤が冬至の日。
半径なのでアレですが、冬至には、最も影が短い時でさえ秋葉原から飯田橋くらいまで日陰に飲み込まれる計算です。さらにこれに、枝ぶり次第で影の幅がぐんと広がるわけです。そりゃお前、付近に草も生えねぇよww って感じのアレです。夕日で計算すると冬至の日の午後4時で2.1倍なので、かなりエグい範囲が日陰に飲み込まれます。山間部の村の日暮れの早さを想像すると近いです。世界樹の近くに住む= 樹の影のせいで日照条件が悪くなる。辛いですね。
ついでなので、世界樹が消費する水についても考えてみます。
木というものは水を吸い上げ、呼吸に使い、残りの水は空気中に水蒸気として「蒸散」させます。この水がどんくらいかというのを、こちらの論文を参考に検討してみます。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/14826/p063.pdf
この論文だと「生木は一般的に50%が水」とのこと。世界樹の材質が分からんので重量が計算できませんが、アスナロあたりと同等と仮定して、超ザックリ計算してみます。尚、樹木の水分は表皮ほど多く含まれ、木材にする過程で表皮が取り除かれているので、おそらく実際はもっと水分多いです。
参考までに、アメリカの国立公園にあるセコイアの巨木だと、高さ約84m、根元の周囲約31m、重さ約1400tだそうなので、とりあえず控えめに、その100倍くらいのサイズで想定してみます。
世界樹の大きさを 高さ8400m、直径3100mとする
体積は 1550x1550x3.14 x 8400 = 6,336,8340,000
アスナロの比重は0.41
木材としての重量は 6,336,8340,000 × 0.41 = 25,981,019,400 kg = 25,981,019.4 t
木材に含まれる水分の理想量は15%なので、この重さは水分15%の時と想定。
乾燥させる前の生木は水分50%と考えると、含まれる水の量は 86,603,398 t
総重量はその2倍
あ、あれ、、あってる? これあってる??? なんか総重量がよくわからなくなってきたぞ。「世界樹の水の消費量はすごい、ヤツのせいで渇水になる」って言いたかっただけなのに…これもしかして世界樹って枝が落ちてくるだけでも重量でヤバいやつじゃ…。
とりあえず、世界樹の中には膨大な量の水が吸い上げられており、おそらくそのせいで付近の土壌表面は渇水状態です。また、もし落葉樹だった場合、冬場に落葉すると土壌に水が戻ってきますが、膨大な量の落ち葉の重量によって付近の動植物が物理的に圧死させられる可能性があります。危険でとても近くに住めねぇ…! なんてことだ、考えれば考えるほど世界樹とは危険な存在ではないか。こんな存在に世界の命運を預けてはいけない。やべーよやべーよ。
もう面白いのでこうなったら、針葉樹だった場合の花粉の飛散量も計算してみたいところですが、木の大きさと生産される花粉量の比較が見つからなかったのと、年によってかなり量がバラけているようなので割愛します。とりあえず、木がデカくてたくさん花が咲くなら、そのぶん花粉は多くなります。世界樹からぶちまけられる花粉、さぞかし壮観でしょうね…うん…。
というわけなので、もしウッカリ異世界転生してしまいその世界に世界樹があったとしても、
世界樹の近くに住むことは お勧めしません
・日照条件が最悪です
・水分消費量が多いので付近の表土が乾燥している可能性が高いです
・落葉広葉樹だった場合、季節の落葉落枝で圧死する可能性があります
・針葉樹だった場合、猛烈な花粉で地獄を見る可能性があります
・その他、ニーズヘッグ的なモンスターが住んでたりする可能性もあります
考えれば考えるほど、世界樹ってやべーやつだなと思いました。
デカい樹ってねあこがれるんだけどね、やっぱさほら、ラピュタみたいに空に浮いてるくらいがいいんだと思う。地上に生えてるとぶっちゃけ邪魔。
以上、妄想スタジオより中継でした。現実にマイクお返しします。
→冬のピラミッドの影は長いなぁ…と写真を眺めながら考えている
→デカい建造物の影は長いと気づく
→デカいといえば世界樹
→あれ? 世界樹の日陰って世界を覆ってねぇかこれ?
世界樹の生えている世界では、世界樹が世界を滅ぼしかけているのでは。
<今ココ>
というわけでざっくり思考してみましょう、まず世界樹ってどういうやつかというとネットで適当にググるとこういう感じのイメージ出てきますね。神話で言うと北欧神話のユグドラシルとか有名ですかね。だいたい皆さん考えてる世界樹ってこういう感じの、世界の中心にでーんと立ってる大木だと思うんですよ。
で、デカい木の下って日陰で真っ暗なんですよ。これ近所に大木のある人はわかると思うんですけど、昼間でも真っ暗。太陽の光を木の枝がさえぎってしまうから。ということはその日陰の中では基本的に他の木や草は育ちません。期の密集している暗い森の中はコケやシダばかり生えているのと同じ理屈です。世界樹が単品でででんと立っているのは、その近くでは日照が不足しているためほかの植物が生育できないから と考えられます。
ちなみに地球で日本付近の場合、正午の最も短い時の影の長さは
夏至の日 = 高さの0.2倍
冬至の日 = 高さの1.6倍
となります。世界樹が2,000mの高さだった場合、夏至の日の正午の影は400m、冬至の日の正午は3,200mになります。どんくらいか、↓こちらのサイトさんで測ってみました。
https://www.cloudwoods.jp/hankei/pc/
緑が夏至の日の正午の影の長さ、赤が冬至の日。
半径なのでアレですが、冬至には、最も影が短い時でさえ秋葉原から飯田橋くらいまで日陰に飲み込まれる計算です。さらにこれに、枝ぶり次第で影の幅がぐんと広がるわけです。そりゃお前、付近に草も生えねぇよww って感じのアレです。夕日で計算すると冬至の日の午後4時で2.1倍なので、かなりエグい範囲が日陰に飲み込まれます。山間部の村の日暮れの早さを想像すると近いです。世界樹の近くに住む= 樹の影のせいで日照条件が悪くなる。辛いですね。
ついでなので、世界樹が消費する水についても考えてみます。
木というものは水を吸い上げ、呼吸に使い、残りの水は空気中に水蒸気として「蒸散」させます。この水がどんくらいかというのを、こちらの論文を参考に検討してみます。
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/14826/p063.pdf
この論文だと「生木は一般的に50%が水」とのこと。世界樹の材質が分からんので重量が計算できませんが、アスナロあたりと同等と仮定して、超ザックリ計算してみます。尚、樹木の水分は表皮ほど多く含まれ、木材にする過程で表皮が取り除かれているので、おそらく実際はもっと水分多いです。
参考までに、アメリカの国立公園にあるセコイアの巨木だと、高さ約84m、根元の周囲約31m、重さ約1400tだそうなので、とりあえず控えめに、その100倍くらいのサイズで想定してみます。
世界樹の大きさを 高さ8400m、直径3100mとする
体積は 1550x1550x3.14 x 8400 = 6,336,8340,000
アスナロの比重は0.41
木材としての重量は 6,336,8340,000 × 0.41 = 25,981,019,400 kg = 25,981,019.4 t
木材に含まれる水分の理想量は15%なので、この重さは水分15%の時と想定。
乾燥させる前の生木は水分50%と考えると、含まれる水の量は 86,603,398 t
総重量はその2倍
あ、あれ、、あってる? これあってる??? なんか総重量がよくわからなくなってきたぞ。「世界樹の水の消費量はすごい、ヤツのせいで渇水になる」って言いたかっただけなのに…これもしかして世界樹って枝が落ちてくるだけでも重量でヤバいやつじゃ…。
とりあえず、世界樹の中には膨大な量の水が吸い上げられており、おそらくそのせいで付近の土壌表面は渇水状態です。また、もし落葉樹だった場合、冬場に落葉すると土壌に水が戻ってきますが、膨大な量の落ち葉の重量によって付近の動植物が物理的に圧死させられる可能性があります。危険でとても近くに住めねぇ…! なんてことだ、考えれば考えるほど世界樹とは危険な存在ではないか。こんな存在に世界の命運を預けてはいけない。やべーよやべーよ。
もう面白いのでこうなったら、針葉樹だった場合の花粉の飛散量も計算してみたいところですが、木の大きさと生産される花粉量の比較が見つからなかったのと、年によってかなり量がバラけているようなので割愛します。とりあえず、木がデカくてたくさん花が咲くなら、そのぶん花粉は多くなります。世界樹からぶちまけられる花粉、さぞかし壮観でしょうね…うん…。
というわけなので、もしウッカリ異世界転生してしまいその世界に世界樹があったとしても、
世界樹の近くに住むことは お勧めしません
・日照条件が最悪です
・水分消費量が多いので付近の表土が乾燥している可能性が高いです
・落葉広葉樹だった場合、季節の落葉落枝で圧死する可能性があります
・針葉樹だった場合、猛烈な花粉で地獄を見る可能性があります
・その他、ニーズヘッグ的なモンスターが住んでたりする可能性もあります
考えれば考えるほど、世界樹ってやべーやつだなと思いました。
デカい樹ってねあこがれるんだけどね、やっぱさほら、ラピュタみたいに空に浮いてるくらいがいいんだと思う。地上に生えてるとぶっちゃけ邪魔。
以上、妄想スタジオより中継でした。現実にマイクお返しします。
