リアルヴァルキュリア? アイスランドの馬を伴う葬送、1/3は女性だった
かつての発掘では分からなかったけど、今の発掘なら判るようになってる…ということは意外に多い。
DNAによる調査はその最たるものだが、相手は人間とは限らない。
こちらの研究では、アイスランドで人間の墓に副葬品として一緒に埋葬された馬の骨の性別を判定しているのだが、1頭を除き残りはすべて雄馬で、しかも一緒に埋葬されているのは1/3が女性だったという。
なぜ馬を副葬品として埋葬するのかは良く分かっていないが、「死後にヴァルハラに赴く」という神話にある思想が関係しているのではないかと推測されている。また、神話の中に登場する馬に乗る女性といえば、戦士たちをヴァイキングで言う天国「ヴァルハラ」へと導く戦乙女たちだ。
A Ride to Valhalla
https://www.archaeology.org/issues/332-1903/trenches/7375-trenches-iceland-viking-horse-burials
*アイスランドの首都レイキャビクにアクセスする入り口、ケプラヴィーク国際空港にある虹の橋ビフレストのモニュメント
最近分かって来たヴァイキングの埋葬の特徴として、アイスランドでもスカンジナヴィア側でも、「この埋葬だったら男性で戦士やろ」と思うような出土状況なのに、人骨をよく調べてみたら実は女性、ということが少なくないというのがある。今回の、戦闘用が疑われる馬と一緒の埋葬もそうだし、船と一緒に埋葬されているものや、剣と盾を伴う古墳など、いくつか例がある。
中央アジアの騎馬民族でも、同様に戦士に見える女性の埋葬が見つかることがあるが、その場合は「女性も戦っていたんだろう」と解釈されている。であれば、遺物から判断するならば、ヴァイキングの女性も戦っていたとみるべきだろうと思う。
事実、北欧神話やサガの中には、「戦う女性」や女傑たちが多く登場する。
それは物語としてのお約束や、実際にはあり得なかった空想上のストーリーではなかったかもしれない。
つまりヴァルキュリアはリアルにいたのかもしれないと…。
「ヴァイキング」のイメージはすでに確立されているかのように思われている雰囲気があるが、実際は、まだわかっていないことも多いのかもしれない。
DNAによる調査はその最たるものだが、相手は人間とは限らない。
こちらの研究では、アイスランドで人間の墓に副葬品として一緒に埋葬された馬の骨の性別を判定しているのだが、1頭を除き残りはすべて雄馬で、しかも一緒に埋葬されているのは1/3が女性だったという。
なぜ馬を副葬品として埋葬するのかは良く分かっていないが、「死後にヴァルハラに赴く」という神話にある思想が関係しているのではないかと推測されている。また、神話の中に登場する馬に乗る女性といえば、戦士たちをヴァイキングで言う天国「ヴァルハラ」へと導く戦乙女たちだ。
A Ride to Valhalla
https://www.archaeology.org/issues/332-1903/trenches/7375-trenches-iceland-viking-horse-burials
*アイスランドの首都レイキャビクにアクセスする入り口、ケプラヴィーク国際空港にある虹の橋ビフレストのモニュメント
最近分かって来たヴァイキングの埋葬の特徴として、アイスランドでもスカンジナヴィア側でも、「この埋葬だったら男性で戦士やろ」と思うような出土状況なのに、人骨をよく調べてみたら実は女性、ということが少なくないというのがある。今回の、戦闘用が疑われる馬と一緒の埋葬もそうだし、船と一緒に埋葬されているものや、剣と盾を伴う古墳など、いくつか例がある。
中央アジアの騎馬民族でも、同様に戦士に見える女性の埋葬が見つかることがあるが、その場合は「女性も戦っていたんだろう」と解釈されている。であれば、遺物から判断するならば、ヴァイキングの女性も戦っていたとみるべきだろうと思う。
事実、北欧神話やサガの中には、「戦う女性」や女傑たちが多く登場する。
それは物語としてのお約束や、実際にはあり得なかった空想上のストーリーではなかったかもしれない。
つまりヴァルキュリアはリアルにいたのかもしれないと…。
「ヴァイキング」のイメージはすでに確立されているかのように思われている雰囲気があるが、実際は、まだわかっていないことも多いのかもしれない。