ノルウェーのコンティキ号博物館、遺物をイースター島住民に返還。

ノルウェーのオスロにある、冒険家トール・ヘイエルダールを記念したコン・ティキ号博物館が、イースター島から持ち出されていた遺物を返還すると発表した。存命しているヘイエルダールの息子が同意したものだという。

Norway's Kon-Tiki museum to return Easter Island artefacts
https://www.bbc.com/news/world-europe-47745112

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コン・ティキ号やトール・ヘイエルダールについては以前書いた記事を参照。

トール・ヘイエルダールの冒険記「アク・アク」を読んでみた。
https://55096962.seesaa.net/article/201406article_7.html

コン・ティキ号博物館はここ(エクスペディアの紹介、地図つき)
https://www.expedia.co.jp/Kon-Tiki-Museum-Oslo.d502183.Place-To-Visit

彼は今から半世紀以上も昔、イースター島の住人がどこから来たのかを探ろうとして、チリからイースター島まで東→西の方向でイカダを浮かべて冒険した人である。海流は確かにそっち向きだったのだが、実際は西→東、つまり逆のアジア方面から移住したというのが正解だったことが遺伝子研究や言語、文化の分析などから分かっており、今となってはヘイエルダールの唱えた説は旧説として扱われるようになっている。

しかし、当時としての彼の民俗学的な業績には結構鋭いものもあったりするし、持ち帰った遺物にも貴重のものが山ほどあったりするわけでして…。

で、これすげぇなと思ったのは、コン・ティキ号博物館のそこそこメインと思われる遺物まで返還してること。
ちなみにイースター島の住人は、他にも大英博物館に「モアイ像返してくれ」と要求してたりするのだが、ノルウェーはほんとに返還しちゃったのだ。これは次に絶対、「ノルウェーは返してくれたんだけど? イギリスさん? ねえ?」みたいな感じで圧力強まるやつ。

そしてイギリスの大英博物館といえば、世界各国から遺物の返還要求を出されている施設なわけで…。


大英博物館またもピンチ。モアイ像も「返して」要求
https://55096962.seesaa.net/article/201812article_1.html


今までの大英さんなら全部つっぱねそうだけど、今の世界の潮流は「よその国から不法に持ち出された遺物は、友好樹立のために返還する」がトレンドなので、今後どうなるのかなー。

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