ポンペイの石畳の道路、溶けた鉄で修理してた。

ヨーロッパの石畳の道路、へこんでるとこ無理やりアスファルトで埋めてたり、そもそもすり減って歩きにくいんだから一回ぜんぶ作り直してくれよとか思うところが少なくないんだけど、同じことを古代人も考えていたかもしれない。

ベスピオ火山の噴火で一瞬で埋もれてしまったせいで残りのいいポンペイの町並みの道路から、「石がすり減ったとこは鉄で無理くり埋める」という文字どおり付け焼刃な修理をしていたらしいことが明らかになったという。

Ancient Romans Used Molten Iron to Repair Streets Before Vesuvius Erupted
https://www.livescience.com/65479-ancient-romans-used-molten-iron-street-repair.html

画像


ポンペイの石畳は、この石畳の上を馬車などが通行するので数十年ですり減って深いみぞが刻まれてしまうという。
しかし石を全部ひっぺがして作り直すのはお金もかかるし大変なので、すり減ったとこだけ埋めちゃいたい。そこで鉄に砂利などを混ぜたものを流し込んで、穴だけ埋めちゃうというわけなのだ。

実際に石のミゾや穴を埋めた跡が以下。うーん、まあ歩き心地はよくないかもだけど穴が開いてるよりはね…。

画像


石畳すぐすり減るし歩きづらいやろ、とずっと思ってたけど、やっぱそうなんだよね。石畳は、すり減ったとこ埋めながら使うしかない道なんだね。

しかしローマ人さすが、丁寧に穴埋めてるなー。
現代のヨーロッパの石畳の道は、国によっては、大穴空いてるとこそのまんまだったりするから…。やっぱね道路って大事だと思うんだよ。うん。

この記事へのトラックバック