遥けきアビシニア~本場インジェラを食べに行く

というわけで(どういうわけだ) インジェラを食べにエチオピアまで行ってきました。
いやまあそれだけが目的じゃないんだけども。


で、「インジェラ」とは何かというと、エチオピアで主食として扱われている、テフという植物から作られる 酸っぱいクレープのようなもののことである。

貧しく、小麦などの育つ地域が限られている上に、暑くて腐敗の進みやすいこの国では貴重な主食なのだと思われるが、申し訳ないが、とにかく まz…口に合わない という評価がネット上に溢れている。
中には「食べる雑巾」だの「汚いクレープ」だのいう口さがない書き方をする人までいる。


そこまでマズいと言われると、確かめてみたい。(怖いものみたさ)

「けっこうイケる」「思ってるより美味い」という意見もあるので、実は案外食えるんじゃないか? よーし、どっちが本当なのか本場で確かめてみよう!!! ←いつものノリ




というわけでお待たせしました
こちらが本場インジェラ(観光客仕様)。

画像


くるくるロール巻きになっているのが「インジェラ」
周りの赤とか黄色のが、おかずにあたる「ワット」
インジェラをもぎもぎして、ワットをつけて食べるワンプレートの食べ物である。

ここのお店は観光客向けにロールにしてくれており、色は不穏だが見た目はとてもきれいである。そう、見た目的には「あっなーんだ、ただのクレープじゃん」という感じなんである。


しかし甘く見てはいけない。酸っぱいのである。
と て も


食べ方のコツとして、「インジェラの酸っぱさをワットの辛さで誤魔化せ」
インジェラ単品だと容赦なく酸っぱいので、辛いワットと一緒に手づかみで食べる。ワットを思い切り乗せ、すっぱみが口に広がる前に飲み下す。やってるうちにだんだん舌が辛さでしびれて何も感じなくなりそれなりに食えるようになる。

なお、このやり方をしたため、中の人は辛さに胃をやられて午後はホテルでグロッキーになるという失態を犯した。(※実話)

いやなんか、胃が熱いなぁとは思ってたんだよね。
まさか辛さで胃壁が破壊されているとはね。
激痛が走り始めてから「!! まずい、このスタンド攻撃は…!」みたいな感じでもう必死で水飲んで強制的に上から下へ排せつして何とか事なきを得た。前に激辛カレー食べて胃痛で救急車呼んだ人のブログを読んでなければ即死だった。。


なお1回目は一口目でリバース、2回目は腹痛ストップ、コツをつかんでこれが3回目のチャレンジであった。

そして3回目、インジェラの食べ方は編み出したが、体が技についていかなかったため、みごと相打ちとなったわけである。いやそんなに命懸けてまで食うモノがコレ?? … とりあえずあれだ、辛いのが苦手な人は注意しよう。胃が熱くなってきたら危険信号だ。

ていうか、今までいろんな国でいろんなものを食ってきたが、ここまでダイレクトに生命を脅かしに来た主食なんて初体験だぞ…? 強すぎじゃねぇのかインジェラ…。


あとエチオピアは衛生事情が最悪で、レストランのトイレでさえ汚い、かつキッチンとトイレが隣同士で料理人がナチュラルに往復してたりして「ちょおまえええ!!!」ってなるのでローカルレストランにはいかないほうがいい。ローカルレストランのほうが地元民と同じインジェラが出て見た目の雰囲気はいいんだけど。てきめんに腹を壊すからね!


【旅のワンポイント】

 ・もしもの時のために粉ポカリは持って行こう
 ・正露丸より胃薬が必要
 ・トイレ事情の悪い国ではひと巻きのトイレットペーパーが命綱
 ・むりをしてはいけない いろんないみで



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