プトレマイオス王朝のパン工房で再利用された石材を発見

エジプトとドイツの発掘隊がカイロ近郊のマタリーヤ地区(古代にはヘリオポリスと呼ばれていた)で行っている発掘で、パン工房跡を発見したというニュース。

Ptolemaic bread ovens discovered in Egypt's Heliopolis
https://archaeologynewsnetwork.blogspot.com/2019/05/ptolemaic-bread-ovens-discovered-in.html

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古代エジプトのパン焼き窯は↓こういう形なので、発見される遺構は丸い石組になる。

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これを記事内の写真と見比べると、どこが窯だったのか分かりやすい。
パン工房は近くでビール作ることが多いので、ビール醸造所も併設していたかも。


この発掘ミッション自体は元々、第三十王朝のネクタネボ1世の神殿を発掘するものだったようなので、今回の発見は、ネクタネボ1世の生きていた時から50年くらいあとから始まるプトレマイオス朝時代のパン工房の跡地も見つかったということ。

そして、この発掘現場では色んな時代の色んな神殿の石材が流用されて混じってて、中には第18王朝のメルエンプタハ王の時代のものも混じっているとか。

どこかにさらに古い時代の神殿跡などが眠っている可能性もあるけれど、石材をよそから持ってきただけかもしれないし、今のところよく分からないという、エジプトあるある。
そう、エジプトあるある。
その場所から出て来た遺物が、その場所でかつて使われていたものかどうかわからないし、ある地層から出て来たものがその地層の時代のものである確証がないし、掘っていた遺跡に合体した別の時代の遺跡も出てくる。
遺物が出過ぎて分類と解釈に困る、それがエジプトの発掘現場…。

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