イラクのバビロンが世界遺産に。というニュースでモヤっとすること
古代バビロニアの首都、バビロンの遺跡が世界遺産に登録された、というニュースを見かけて、ちょっとモヤっとしたことがある。
https://www.afpbb.com/articles/-/3233947

・バビロンの遺跡は、多くのパーツが主に欧米に持ち出されている。
記事内の写真にあるイシュタル門もドイツにある。
その状態で世界遺産でいいの…?
・この遺跡、湾岸戦争の時に米軍が破壊してましたけど…
今更登録…
あと、破壊したのフセイン政権のせいにしようとしてませんか…
めちゃくちゃモヤっとする。
いや、遺跡自体が重要なのはわかるよ。でも記事のトップにあるイシュタル門、あまり出来のよくないレプリカですよね?? 本物は、ドイツのペルガモン博物館にある。

オリジナルに足りないタイルを足して修復されたものだけど、どう見てもこっちが本物なわけで…。
この門以外のも遺跡から発掘された壁画パネルなんかもヨーロッパやアメリカに散逸してしまってるわけで…。
遺跡自体に価値がないわけではないし、基準は一応満たしているのかもしれないけれど、最も目立つ部分が現地にない状態で登録するのはモヤっとする感覚が残る。
さらにこの遺跡は、湾岸戦争で空爆を受け、アメリカ軍が塹壕を掘ったり軍基地を作ったりしたことでも痛めつけられている。
https://www.afpbb.com/articles/-/2547690
フセイン政権がこの遺跡にレプリカを建てようとして痛めたのは事実だが、それ以上にアメリカ軍(そして間接的には「多国籍軍」に加わった他の国も)が破壊している。そして、戦後も顧みられることは殆どなかった。
世界遺産になることで、今後は修復や維持に必要な資金を得られるはずだという見方も出来るが、「今さら??」という気持ちにもなる。というか、後になって世界遺産だと言い出すような重要なものだったなら、何で当時はずさんな扱いをしたのか。釈然としない。
かつてユネスコは、欧州の遺跡ばかり優遇していると批判されたことがある。登録されるものは欧州のものが圧倒的に多く、ヨーロッパ風でないものは登録されるのが難しいと言われていた時期もある。その反省からか、近年では非ヨーロッパのものを多めに登録しているように見え、今回のバビロン登録もその一環じゃないかという気がする。
さらに、世界遺産に登録されるのは、より価値があるものではない。世界遺産に登録するには、面倒くさい専門用語だらけの書類を、いまいち良く分からない登録基準にに沿うように整える事務作業が必要となる。つまり、「書類を準備できる人材を抱えていて、金銭的に余裕がある国」だけなのだ。なにしろ申請しないと通らないわけなので。だから登録されてる/されてないだけで遺跡や文化財の価値をはかるのは危険だと思っている。推し遺跡が登録されれば、そりゃ嬉しい人は嬉しいのだろうけど…、なんだかなぁ…。
今のところ、世界遺産のいいところは、あまり知識のない、知らない遺跡や文化財をリストの中から見つけられるってところくらい。あとマジメに、登録されている中でも経済的に厳しくて人手も足りないような遺跡を手厚く保護してあげてほしい。
https://www.afpbb.com/articles/-/3233947
・バビロンの遺跡は、多くのパーツが主に欧米に持ち出されている。
記事内の写真にあるイシュタル門もドイツにある。
その状態で世界遺産でいいの…?
・この遺跡、湾岸戦争の時に米軍が破壊してましたけど…
今更登録…
あと、破壊したのフセイン政権のせいにしようとしてませんか…
めちゃくちゃモヤっとする。
いや、遺跡自体が重要なのはわかるよ。でも記事のトップにあるイシュタル門、あまり出来のよくないレプリカですよね?? 本物は、ドイツのペルガモン博物館にある。
オリジナルに足りないタイルを足して修復されたものだけど、どう見てもこっちが本物なわけで…。
この門以外のも遺跡から発掘された壁画パネルなんかもヨーロッパやアメリカに散逸してしまってるわけで…。
遺跡自体に価値がないわけではないし、基準は一応満たしているのかもしれないけれど、最も目立つ部分が現地にない状態で登録するのはモヤっとする感覚が残る。
さらにこの遺跡は、湾岸戦争で空爆を受け、アメリカ軍が塹壕を掘ったり軍基地を作ったりしたことでも痛めつけられている。
https://www.afpbb.com/articles/-/2547690
"大英博物館(British Museum)の専門家らは2005年、イシュタル門(Door of Ishtar)の9つのドラゴンの浮き彫り、古代の大通りの敷石の損傷が、軍事車両や重機の通行によるものであることを確認したと報告している。
考古学者らは、当初から駐屯施設の建設に異議を唱えてきた。大英博物館のキュレーター、ジョン・カーティス(John Curtis)氏もその1人だ。同氏によれば、ネット上に遺跡の破壊状況の写真や、駐屯施設の規模を示す空撮写真が掲載されるようになったことで駐屯施設への抗議の機運が高まり、2004年6月に建設は中止。その半年後に軍は撤収したという。"
フセイン政権がこの遺跡にレプリカを建てようとして痛めたのは事実だが、それ以上にアメリカ軍(そして間接的には「多国籍軍」に加わった他の国も)が破壊している。そして、戦後も顧みられることは殆どなかった。
世界遺産になることで、今後は修復や維持に必要な資金を得られるはずだという見方も出来るが、「今さら??」という気持ちにもなる。というか、後になって世界遺産だと言い出すような重要なものだったなら、何で当時はずさんな扱いをしたのか。釈然としない。
かつてユネスコは、欧州の遺跡ばかり優遇していると批判されたことがある。登録されるものは欧州のものが圧倒的に多く、ヨーロッパ風でないものは登録されるのが難しいと言われていた時期もある。その反省からか、近年では非ヨーロッパのものを多めに登録しているように見え、今回のバビロン登録もその一環じゃないかという気がする。
さらに、世界遺産に登録されるのは、より価値があるものではない。世界遺産に登録するには、面倒くさい専門用語だらけの書類を、いまいち良く分からない登録基準にに沿うように整える事務作業が必要となる。つまり、「書類を準備できる人材を抱えていて、金銭的に余裕がある国」だけなのだ。なにしろ申請しないと通らないわけなので。だから登録されてる/されてないだけで遺跡や文化財の価値をはかるのは危険だと思っている。推し遺跡が登録されれば、そりゃ嬉しい人は嬉しいのだろうけど…、なんだかなぁ…。
今のところ、世界遺産のいいところは、あまり知識のない、知らない遺跡や文化財をリストの中から見つけられるってところくらい。あとマジメに、登録されている中でも経済的に厳しくて人手も足りないような遺跡を手厚く保護してあげてほしい。