尾瀬笠ヶ岳~湯の小屋 今までに一番キツかった山道の話をしたい…。
時間はかかるけどまぁ楽勝だろう、と思っていた道がキツかった。山道は登りより下りで体力を使う、そして整備されたメジャーな登山道より整備の行き届いていないマイナーな登山道のほうが歩きづらい。という話である。
尾瀬笠ヶ岳とは、↓こういうカンジの山。
見ての通り とてもピラミッドっぽい形をしている ので眺めて楽しい山である。

この山は尾瀬ヶ原の近くにあるが、至仏山というとてもメジャーな山が隣にあり、至仏山との分岐点から奥へ入らないと到達できないため、わざわざ登る人は少ない。しかも下山するにはいったん至仏山との分岐まで引き返すか、4-5時間かけて湯の小屋温泉まで下るしかないのである。

…同じ道を戻るのも面倒なので、いっそ突き抜けて湯の小屋まで行こう!
これが苦難の始まりであった。当たり前だが、当日の思い付き決めたことではない。
湯の小屋からは15時台のバスがない。14時40分のバスに間に合うように下山しようと5時スタートで歩き始めた。コースタイムは最後にまとめておいたが、笠ヶ岳到達まではわりと楽勝。ずっと尾根伝いなので景色もよく、鼻歌まじりに歩いていた。
笠ヶ岳山頂で昼ご飯をたらふく詰め込み、さぁここからは下りだけだから楽だぞーなんてのんきに考えていた時は知るよしもなかった。
その先に待ち構えている「ただの下り」こそが、ここをマイナールートたらしめる凶悪な道だったということを…

※この岩に書かれた標識を最後に、以降はなんの指示も無くなる
<<辛いポイント>>
・展望が全くない樹林帯を4時間
・人通りが少ないマイナールートなので人の気配がない
クマとの遭遇率が上がっているので気が抜けない
・マイナールートなので道が消えかけており歩きづらい
道はこんな感じで、「…道??」みたいな感じになる。標識などあるわけない。
人の歩いた痕跡が消えかけている中をルートファインディングしながら進んでいく。地図読みが出来ない人にはキツい。

避難小屋のあたりで道の方向が変わり、あとはひたすら樹林帯の中の「なんか道っぽいところ」を転ばないように下っていく作業が何時間も続く。標識はなく、展望もないため、いま自分がどのへんにいるのかは、地図と地形と歩行時間でなんとなーく割り出すしかない。ちなみに山地図で道路みたいに書かれているところ、実際は舗装されていないので完全に草に埋もれていた。

何時間かぶりに、草に埋もれかけた手書きの標識を見つけ、ようやくふもとにたどり着いたことを知る。
笠ヶ岳の山頂には数人いたが、そこを最後にこの看板のところまで、人に逢うどころか人の気配さえ全く感じない道を歩いてきたので、「ああ、下界に戻って来た…」とシミジミと思ったのであった。
ちなみにこの長い長い下り道に水場はない。 歩く方向を間違えて別の場所に出たりするとアウトなので、ラストの数時間は残り少ない水を気にしながら歩いていた。
ラスト30分あたりのところで沢に出るので、どうしても喉が渇いている人は沢の水でなんとかならなくもないが、飲用可能かどうかは不明だ。また、最後にたどり着く湯の小屋温泉も、道沿いやバス停付近に自販機はない。 そもそも人通りがないのだから仕方がない…
日帰り温泉に寄るのであれば、おそらく温泉の中にはあると思うが、ここは1時間に1本しかバスがないため時間管理がなかなかシビア。14時台のバスを逃すと次は16時台。たぶん、町に戻ってから温泉に入るほうが楽だと思う。

*** コースタイム ***
至仏山荘前 発
山行開始 5:16
至仏山ピーク 7:43
小至仏山ピーク 8:31
笠ヶ岳ピーク 10:51 ★お昼ご飯
咲倉沢頭の避難小屋前 11:44(笠ヶ岳から3.5km、残り6km地点)
ワラビ平 12:25
車止めゲート前に出る 13:24
バス停着 14:01
湯の小屋温泉 着
----- Total 8h45m
********************
コースタイムだけ見るとまずまずなのだが、最後のほうのキツさはちょっと近年なかったレベル。
暑かったのもあるが、終わりの見えない歩きづらい下り坂をずっと下り続けるというのは、ひたすらの苦行。多少道がキツくても、サクっと上ってサクっと降りる道が自分には合ってるなと思った…。
そう、長い下り道は とてもつらい
これ人生でも同じだと思うんだ。
登ってる間は、キツくても風景がいいし、山頂というゴールがあるから何だかんだ頑張れるんだけど、ただひたすらに風景の悪い下り坂を下っていくだけの長い道は登りの比じゃなくキツい。その先に冷たい飲み物とか温泉とか何か楽しいものがないなら尚更に。
登るのキツいから楽なほうに行こう、と思っても、その道の先は全然楽じゃないかもしれないぞ。
あと、山道も人生も、人が通らない道ほど歩きづらい。
誰も歩かない道は、そこでしか得られない経験値もあるけれど、でも最低限、地図を読んで自分で道を見つけられる(ルートファインディングできる)人じゃないと、遭難するだけだと思うんだ。
尾瀬笠ヶ岳とは、↓こういうカンジの山。
見ての通り とてもピラミッドっぽい形をしている ので眺めて楽しい山である。
この山は尾瀬ヶ原の近くにあるが、至仏山というとてもメジャーな山が隣にあり、至仏山との分岐点から奥へ入らないと到達できないため、わざわざ登る人は少ない。しかも下山するにはいったん至仏山との分岐まで引き返すか、4-5時間かけて湯の小屋温泉まで下るしかないのである。
…同じ道を戻るのも面倒なので、いっそ突き抜けて湯の小屋まで行こう!
これが苦難の始まりであった。当たり前だが、当日の思い付き決めたことではない。
湯の小屋からは15時台のバスがない。14時40分のバスに間に合うように下山しようと5時スタートで歩き始めた。コースタイムは最後にまとめておいたが、笠ヶ岳到達まではわりと楽勝。ずっと尾根伝いなので景色もよく、鼻歌まじりに歩いていた。
笠ヶ岳山頂で昼ご飯をたらふく詰め込み、さぁここからは下りだけだから楽だぞーなんてのんきに考えていた時は知るよしもなかった。
その先に待ち構えている「ただの下り」こそが、ここをマイナールートたらしめる凶悪な道だったということを…
※この岩に書かれた標識を最後に、以降はなんの指示も無くなる
<<辛いポイント>>
・展望が全くない樹林帯を4時間
・人通りが少ないマイナールートなので人の気配がない
クマとの遭遇率が上がっているので気が抜けない
・マイナールートなので道が消えかけており歩きづらい
道はこんな感じで、「…道??」みたいな感じになる。標識などあるわけない。
人の歩いた痕跡が消えかけている中をルートファインディングしながら進んでいく。地図読みが出来ない人にはキツい。
避難小屋のあたりで道の方向が変わり、あとはひたすら樹林帯の中の「なんか道っぽいところ」を転ばないように下っていく作業が何時間も続く。標識はなく、展望もないため、いま自分がどのへんにいるのかは、地図と地形と歩行時間でなんとなーく割り出すしかない。ちなみに山地図で道路みたいに書かれているところ、実際は舗装されていないので完全に草に埋もれていた。
何時間かぶりに、草に埋もれかけた手書きの標識を見つけ、ようやくふもとにたどり着いたことを知る。
笠ヶ岳の山頂には数人いたが、そこを最後にこの看板のところまで、人に逢うどころか人の気配さえ全く感じない道を歩いてきたので、「ああ、下界に戻って来た…」とシミジミと思ったのであった。
ちなみにこの長い長い下り道に水場はない。 歩く方向を間違えて別の場所に出たりするとアウトなので、ラストの数時間は残り少ない水を気にしながら歩いていた。
ラスト30分あたりのところで沢に出るので、どうしても喉が渇いている人は沢の水でなんとかならなくもないが、飲用可能かどうかは不明だ。また、最後にたどり着く湯の小屋温泉も、道沿いやバス停付近に自販機はない。 そもそも人通りがないのだから仕方がない…
日帰り温泉に寄るのであれば、おそらく温泉の中にはあると思うが、ここは1時間に1本しかバスがないため時間管理がなかなかシビア。14時台のバスを逃すと次は16時台。たぶん、町に戻ってから温泉に入るほうが楽だと思う。
*** コースタイム ***
至仏山荘前 発
山行開始 5:16
至仏山ピーク 7:43
小至仏山ピーク 8:31
笠ヶ岳ピーク 10:51 ★お昼ご飯
咲倉沢頭の避難小屋前 11:44(笠ヶ岳から3.5km、残り6km地点)
ワラビ平 12:25
車止めゲート前に出る 13:24
バス停着 14:01
湯の小屋温泉 着
----- Total 8h45m
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コースタイムだけ見るとまずまずなのだが、最後のほうのキツさはちょっと近年なかったレベル。
暑かったのもあるが、終わりの見えない歩きづらい下り坂をずっと下り続けるというのは、ひたすらの苦行。多少道がキツくても、サクっと上ってサクっと降りる道が自分には合ってるなと思った…。
そう、長い下り道は とてもつらい
これ人生でも同じだと思うんだ。
登ってる間は、キツくても風景がいいし、山頂というゴールがあるから何だかんだ頑張れるんだけど、ただひたすらに風景の悪い下り坂を下っていくだけの長い道は登りの比じゃなくキツい。その先に冷たい飲み物とか温泉とか何か楽しいものがないなら尚更に。
登るのキツいから楽なほうに行こう、と思っても、その道の先は全然楽じゃないかもしれないぞ。
あと、山道も人生も、人が通らない道ほど歩きづらい。
誰も歩かない道は、そこでしか得られない経験値もあるけれど、でも最低限、地図を読んで自分で道を見つけられる(ルートファインディングできる)人じゃないと、遭難するだけだと思うんだ。