「クレオパトラのエメラルド鉱山」エジプトのエメラルド鉱山が稼働し始めたのはプトレマイオス朝以降。
クレオパトラが好んだという話から何故か古代エジプトの歴史を通して使われてたみたいに思われていることもあるみたいだが、古代エジプトの装飾品には、エメラルドは使われていない。たぶんエジプト人の好みに合わなかったのだろう。エジプトには確かにエメラルドの鉱山があり、プトレマイオス朝から本格稼働していたようだが、それ以前は鉱山の付近に人間の活動の痕跡はあれど、大規模に採掘されていた様子はない。
また、中世の13世紀ごろまではヨーロッパにエメラルドを供給し続けていたが、採掘しすぎて枯渇してしまい、以降は歴史から姿を消す。
…という話を調べてまとめようかなと思っていたら、もう既にめっちゃいい日本語まとめがあったのでリンクを貼るだけにしておこう。
これ系の資料は考古学や鉱物学の切り口より、宝石という切り口のほうが詳しい資料が出てくる。
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research/historical-reading-ancient-emerald-mines-egypt
(↑の英語版)
https://www.gia.edu/gia-news-research/historical-reading-ancient-emerald-mines-egypt
主要鉱山はザバラ、シカイト、ウム・カボ(ウン・カボ)の3つ
メインの採掘期間はプトレマイオス4世の時代~13世紀
なおシカイトのエメラルド鉱山についてはWeb上に詳細な紹介ページもある。
シカイト寺院と呼ばれている古代の神殿跡がまだそこにあるという。歴史に埋もれていった鉱山、なんかちょっと石見銀山と似た感じかもしれない。
https://www.egypt-archaeology.com/Sikait2a.html
…というわけなので、エジプトでエメラルドが採れたのは確かなんだけど、好んで使われだす時期がけっこう遅いので、ツタンカーメンとかハトシェプストとかが生きていた、いわゆる「古代」エジプト王朝の時代にはまだエメラルドは無かったと思ってよさそう。
ちなみにエジプトでは他にも、使われた形跡のない宝石がいくつかあって、たとえば真珠。これは湿気に弱く傷つきやすい性質のためではないかと思われる。もし存在したとしても腐食しやすいのでなかなか残りづらいというのもあるだろうけど、真珠貝(母貝)を使った装飾品はあるようなので、虹色の輝きだけ求めるのであれば希少な真珠を求めなくともよかったのかも。
他に使われていないのはダイヤ。古代に知られていた原産地がインドしかなく、ラピスラズリばりに輸入が困難だったのもあるだろうが、地理的に近いメソポタミアでもスルーされているところから考えるに、加工のしづらさや、今でいうブリリアントカットのような輝きを増す手法が編み出されていなかったことも関係していると思う。
宝石にも、時代ごとに流行りすたれがあったんだよ。ということで。
また、中世の13世紀ごろまではヨーロッパにエメラルドを供給し続けていたが、採掘しすぎて枯渇してしまい、以降は歴史から姿を消す。
…という話を調べてまとめようかなと思っていたら、もう既にめっちゃいい日本語まとめがあったのでリンクを貼るだけにしておこう。
これ系の資料は考古学や鉱物学の切り口より、宝石という切り口のほうが詳しい資料が出てくる。
https://www.gia.edu/JP/gia-news-research/historical-reading-ancient-emerald-mines-egypt
(↑の英語版)
https://www.gia.edu/gia-news-research/historical-reading-ancient-emerald-mines-egypt
主要鉱山はザバラ、シカイト、ウム・カボ(ウン・カボ)の3つ
メインの採掘期間はプトレマイオス4世の時代~13世紀
なおシカイトのエメラルド鉱山についてはWeb上に詳細な紹介ページもある。
シカイト寺院と呼ばれている古代の神殿跡がまだそこにあるという。歴史に埋もれていった鉱山、なんかちょっと石見銀山と似た感じかもしれない。
https://www.egypt-archaeology.com/Sikait2a.html
…というわけなので、エジプトでエメラルドが採れたのは確かなんだけど、好んで使われだす時期がけっこう遅いので、ツタンカーメンとかハトシェプストとかが生きていた、いわゆる「古代」エジプト王朝の時代にはまだエメラルドは無かったと思ってよさそう。
ちなみにエジプトでは他にも、使われた形跡のない宝石がいくつかあって、たとえば真珠。これは湿気に弱く傷つきやすい性質のためではないかと思われる。もし存在したとしても腐食しやすいのでなかなか残りづらいというのもあるだろうけど、真珠貝(母貝)を使った装飾品はあるようなので、虹色の輝きだけ求めるのであれば希少な真珠を求めなくともよかったのかも。
他に使われていないのはダイヤ。古代に知られていた原産地がインドしかなく、ラピスラズリばりに輸入が困難だったのもあるだろうが、地理的に近いメソポタミアでもスルーされているところから考えるに、加工のしづらさや、今でいうブリリアントカットのような輝きを増す手法が編み出されていなかったことも関係していると思う。
宝石にも、時代ごとに流行りすたれがあったんだよ。ということで。