実在する子だくさん王家の傾向と、古代の子だくさん王家に当て嵌めてみた場合の視点

サウジアラビアは王族めっちゃ多い、ということは、なんとなく知ってる人が多いのではないかと思う。その膨大な王族たちが国の要職を占めており、お高い給料をもらっている。石油マネーである。石油を売って入ってくるお金をどう分配するかは国王が決めていい、なんていう凄く一族経営な国である。

その国の王族の家系図を調べみて驚いたのは、単純に親戚が多いというより、みんな子だくさんすぎるのである。特に初代と二代目がケタ違い。どちらも、認知されている子供だけで100人オーバー。

初代のアブドルアジーズさんは、30人の妻 息子36人 娘24人 計60人。
二代目のサウードさんは、 息子53人 娘57人 計110人。
三代目からは人数が減るが、それでも19人だ。

アブドルアジーズさんの孫の代で、息子から生まれた認知された子孫だけカウントしても516人いるというから、とんでもない子沢山…。そりゃ王族の数も膨大なことになりますわ。

ハーレムといえばオスマントルコだが、オスマン家のスルタンたちは実はそんなに大量の子供は作っていない。また、時代は限られるが権力争いが起きないよう長男が即位したら他の直系男子は皆殺しにする風習があったこともあり、王族が無限に増えていくことは無かった。
他にこの規模で子孫を作るとしたら、チンギス=ハンがいた頃のモンゴルあたりだろうか。ともかく、条件さえ整えば、人間の生殖の限界はこのくらいいけるんだ、という実例である。

また、古代で考えてみると、子供が100人を越えていたことで知られる古代人といえばラメセス2世。実際に墓からそれくらいの子供たちの名前が見つかっており、古代の幼児死亡率を考えると、実際は名づけられる前に亡くなったり、大人用の墓には入れられなかったりした子供たちも沢山したのではないかと思われる。

現代と古代では医療や衛生のレベルがぜんぜん違うので、乳児死亡率の差はあると思うが、もしも子沢山の王の子供たちが、同じように子沢山だったとしたら、わずか数世代で王族が膨大な数になる可能性はあると思う。そして、古代エジプト(新王国時代~)やオスマントルコ、モンゴルともに、異民族の女性を妻として迎えることも多い王朝であった。

だとすれば半分が異民族の王族が瞬間的に増えることになるので、遺伝子だけ見た場合、一気に書き換わっているように見えてしまい、「支配者が入れ替わった」などと言われそうだなぁ、とちょっと思った。

ちなみにサウジアラビアの王家では、政略結婚のために近隣の有力部族や国内の有力な家系から嫁とりをしているようなので、遺伝子だけ見ればそう変わってなさそう。

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