トノサマバッタはなぜ大麦を食べないのか。という研究

中国や日本で起きる蝗害はトノサマバッタによるもので、環境が違いすぎるのでサバクトビバッタはそもそも来ねーし繁殖出来んぞ。という話は以前書いたとおりなのだが、ではトノサマバッタってどういう生態なんだっけ。という話の一部である。

トノサマバッタはなぜか大麦を食べない。(謎トリビア)

イネ科植物なら何でも食うだろうと思ってたらオオムギは食べない。
これが何故なのか、ということを調べた面白い研究がある。

トノサマバッタはなぜオオムギを食べない?植食者の寄主と非寄主を決定する要因の探索
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-24658054/

詳細はPDFなどを見て貰うと判るのだが、結論としてはオオムギに含まれる特定の物質が、成長を阻害したり生存率を低めたりする原因になるため、オオムギを嫌う個体が生き残り現在の好き嫌いに結び付いているようなのだ。

これの調べ方がなかなかマッドな感じで。オオムギの遺伝子をちょっとずつコムギに混ぜて(遺伝子組み換え)、どの段階で食わなくなるのかをやっていたりする。研究者すげえ。さらにオオムギの中でもどの品種がよりバッタに忌避されるのか、など調べていて、うまく研究すれば農薬を使わなくてもバッタの食害を減らせる可能性もありそうだ。それだけだと何の役にたつのか判らんトリビアも、突き詰めれば僕らの明るい明日に繋がっている。ほんと世の中、いろんな研究やってるもんだよなぁ…。



と、このように科研費DBは。お国のお金で実施された過去の色んな研究を検索して、その概要を知ることができる場所である。
畑違いのジャンルでもたまに面白いなと思うものがあるので、ヒマな時に遊んでみるといいと思う。税金でどんな研究されてるのか一切知らないまま、「日本は研究にお金を出さないから競争力が落ちてるんだ!」とかめくらっぽうに騒ぐだけの痛い人にならないようにね。実に色んな研究が支援されてるんですよ実際は。そりゃ毎年、イグノーベル賞も取りますよって。

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