古代エジプト人コスメをちょっと調べてみた ~ヘアカラーの歴史が意外と古い!
身もふたもない話をすると、古代人のコスメはだいたい肌によくない。
というか現代人のコスメもだいたい肌によくない。
そもそも専用のクリーナーがないと顔から落とせない物質を塗りたくって一日中出歩いてるっていうのがおかしいんである。何だよ汗をかいても流れない眉毛って。ウェットティッシュで拭いても落ちないファンデって。
しかし古代人の化粧品は、まだ素材が何となく分かるので抵抗感が少ない…。
というわけで、アイシャドウばかりクローズアップされがちな古代エジプト人の化粧品について、少しデータをまとめてみた。

*************
◆化粧をする人
トレンドに違いはあったようだが、男性も女性もえらい人は化粧をする。
男性の墓からも、女性の墓からも、化粧道具は見つかっている。
◆アイライン
壁画などで有名な目のぱっちりした顔は、アイラインをひくことによって完成される。原料は黒い方解石または緑の孔雀石。ただし孔雀石が使われていたのは古王国時代の半ばまでのようだ。原料が石なので、それを砕くための「パレット」と、水と混ぜて使える状態にしておく「壺」が必要になる。
エジプト展でよく見かける「コール壺」は、パレットで砕いた方解石に水を混ぜて作ったコールを入れておくための壷。中王国時代からは壺と筆がセツトになり、ラインは筆で引かれるようになった。
◆頬紅
赤い頬は古代人にとっても魅力的だったらしく、赤色黄土が頬紅として使われた。
◆リップ
頬紅と同じく、赤色黄土を使っていたのではないかと考えられている。
ただ辰砂を使ったという説もあり、その場合は口に入るとちょっとヤバいものだったかもしれない。
◆スキンケア
肌には、さまざまな樹脂が使われれた。「脂を塗る」という行為もあったようだが、顔の色つやをよくするためだったのだろうか。現代のエジプトでも香水は人気のおみやげだが、古代人も、花などから抽出したエキスを樹脂とまぜた香水を使っていた。
◆髪や手
現代エジプトでもよく使われるヘンナ(ヘナ)を使っていたようだ。
クレオパトラがマニキュアをしていた! とか宣伝されるのはこれ。古代人がいつからマニキュアをしていたかは不明だが、ヘアカラーについては第17王朝の王女アハモセ・ヘフトタァメフ(Ahmose-Henuttamehu)のミイラにヘンナ染めの形跡があるため、少なくともこの頃には貴人に使用されていた。
******
調べてみたところ、意外に、リップについての情報がほとんど出てこなかった。
確かに、口紅に関する道具が墓から出てきたというのは見たことが無い…。「たぶん頬紅と同じ赤を使っていたのだろう」とエジプト本に書かれているのは、同じ材料を使っているなら特別にリップ用の素材が出て来なくても整合性が取れるからだ。道具が無いのも、リップは指で塗ってたからだとすれば判る。
ネフェルティティの胸像のように、古代エジプトの像には色鮮やかに赤い唇をもつものが幾つかある。それは、古代エジプト人も現代人と同じように、赤い唇に魅力を感じていたからに違いない。ならば女性たちは(もしかしたら男性も)、口紅はさしたはずなのだ。
古代人の紅の謎はいつか解けるだろうか?
それとヘアカラーの歴史もちょっと面白かった。
古代エジプト人はヘアスタイルにこだわっていて、時代ごとに流行りの髪型が異なっていた。カツラをかぶっていることも多いのだが、地毛にこだわって、編んだり、直接飾ったりしている人のミイラも多数ある。ヘンナは白髪染めにも使えたというから、もしかしたら、年を取った貴婦人がせっせと染めていた、なんてこともあるのかもしれない。
******
おまけ
How ancient Egyptian cosmetics influenced our beauty rituals
https://edition.cnn.com/style/article/ancient-egypt-beauty-ritual-artsy/index.html
クレオパトラのエピソードはこんど調べてみる
というか現代人のコスメもだいたい肌によくない。
そもそも専用のクリーナーがないと顔から落とせない物質を塗りたくって一日中出歩いてるっていうのがおかしいんである。何だよ汗をかいても流れない眉毛って。ウェットティッシュで拭いても落ちないファンデって。
しかし古代人の化粧品は、まだ素材が何となく分かるので抵抗感が少ない…。
というわけで、アイシャドウばかりクローズアップされがちな古代エジプト人の化粧品について、少しデータをまとめてみた。
*************
◆化粧をする人
トレンドに違いはあったようだが、男性も女性もえらい人は化粧をする。
男性の墓からも、女性の墓からも、化粧道具は見つかっている。
◆アイライン
壁画などで有名な目のぱっちりした顔は、アイラインをひくことによって完成される。原料は黒い方解石または緑の孔雀石。ただし孔雀石が使われていたのは古王国時代の半ばまでのようだ。原料が石なので、それを砕くための「パレット」と、水と混ぜて使える状態にしておく「壺」が必要になる。
エジプト展でよく見かける「コール壺」は、パレットで砕いた方解石に水を混ぜて作ったコールを入れておくための壷。中王国時代からは壺と筆がセツトになり、ラインは筆で引かれるようになった。
◆頬紅
赤い頬は古代人にとっても魅力的だったらしく、赤色黄土が頬紅として使われた。
◆リップ
頬紅と同じく、赤色黄土を使っていたのではないかと考えられている。
ただ辰砂を使ったという説もあり、その場合は口に入るとちょっとヤバいものだったかもしれない。
◆スキンケア
肌には、さまざまな樹脂が使われれた。「脂を塗る」という行為もあったようだが、顔の色つやをよくするためだったのだろうか。現代のエジプトでも香水は人気のおみやげだが、古代人も、花などから抽出したエキスを樹脂とまぜた香水を使っていた。
◆髪や手
現代エジプトでもよく使われるヘンナ(ヘナ)を使っていたようだ。
クレオパトラがマニキュアをしていた! とか宣伝されるのはこれ。古代人がいつからマニキュアをしていたかは不明だが、ヘアカラーについては第17王朝の王女アハモセ・ヘフトタァメフ(Ahmose-Henuttamehu)のミイラにヘンナ染めの形跡があるため、少なくともこの頃には貴人に使用されていた。
******
調べてみたところ、意外に、リップについての情報がほとんど出てこなかった。
確かに、口紅に関する道具が墓から出てきたというのは見たことが無い…。「たぶん頬紅と同じ赤を使っていたのだろう」とエジプト本に書かれているのは、同じ材料を使っているなら特別にリップ用の素材が出て来なくても整合性が取れるからだ。道具が無いのも、リップは指で塗ってたからだとすれば判る。
ネフェルティティの胸像のように、古代エジプトの像には色鮮やかに赤い唇をもつものが幾つかある。それは、古代エジプト人も現代人と同じように、赤い唇に魅力を感じていたからに違いない。ならば女性たちは(もしかしたら男性も)、口紅はさしたはずなのだ。
古代人の紅の謎はいつか解けるだろうか?
それとヘアカラーの歴史もちょっと面白かった。
古代エジプト人はヘアスタイルにこだわっていて、時代ごとに流行りの髪型が異なっていた。カツラをかぶっていることも多いのだが、地毛にこだわって、編んだり、直接飾ったりしている人のミイラも多数ある。ヘンナは白髪染めにも使えたというから、もしかしたら、年を取った貴婦人がせっせと染めていた、なんてこともあるのかもしれない。
******
おまけ
How ancient Egyptian cosmetics influenced our beauty rituals
https://edition.cnn.com/style/article/ancient-egypt-beauty-ritual-artsy/index.html
クレオパトラのエピソードはこんど調べてみる