プトレマイオス朝と七人のクレオパトラたち~始祖クレオパトラから終焉のクレオパトラまで
古代エジプトから「クレオパトラ」って名前の王妃がタイムスリップしてたら、ほとんどの人が7世だと思うだろうなぁ…とか、そういう話からふと思いついたこと。
そういや、最後のクレオパトラは「7世」だけど、途中のクレオパトラでいちばんマイナーなのって誰だろう…?
というわけで、ざっと各クレオパトラの業績とか生涯を書き出してみた。
結論から言うと、クレオパトラ5世/6世が段違いに影薄い。
そして実は、7世以前の2世とか3世のあたりも、7世に負けず劣らず苛烈だった。
プトレマイオス王家のヘレニズム大奥怖い…。
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◆クレオパトラ1世
(始祖クレオパトラ)
セレウコス朝シリアの王女。セレウコス朝とプトレマイオス朝の和解のためプトレマイオス5世と結婚した。(10歳くらいで結婚したとされているので、古代世界でもなかなかに強引な政略結婚。)
ただし和解自体はうまくいかず、というかエジプト側が結婚の持参金と主張してシリア南部を強制合併してしまい、その後の時代には、第六次シリア戦争が勃発することになる。次の代のプトレマイオス6世は彼女の息子。
◆クレオパトラ2世
プトレマイオス6世の妻、プトレマイオス7世の母。
ただし7世は6世の弟である叔父の8世に暗殺されてしまい、王位についていた実績がない。
プトレマイオス6世と8世の妹だが、母がクレオパトラ1世かどうかは不明。
のちにプトレマイオス8世と再婚するが、8世はその後もクレオパトラ2世の娘のクレオパトラ3世とも結婚してしまう。やりたい放題のプトレマイオス8世は国民の反感も買っており、クレオパトラ2世は反乱を起こしてプトレマイオス8世とクレオパトラ3世を追放する。プトレマイオス8世側はクレオパトラ2世との間に出来た息子をバラバラ死体にして送り返す、という骨肉の争いが繰り広げられる。
いくら古代世界でもここまでの昼ドラはそうそう無い。
◆クレオパトラ3世
クレオパトラ2世の次女、プトレマスオス8世の妻。プトレマスオス8世の死後にエジプトに戻り女王として実権を握る。ただし表向きは息子のプトレマイオス9世が王だった。
自ら女神を名乗り、専用の女性神官まで抱えていた。
◆クレオパトラ4世
クレオパトラ3世とプトレマイオス8世の娘。兄のプトレマイオス9世と結婚。
しかし母の政治的な思惑により離婚させられ、シリアに逃れるも、妹トリファイナにより殺害される。やってることはやってるが、母親が強烈すぎてわりと影が薄い。
◆クレオパトラ5世
プトレマイオス12世の知られている唯一の妻だが、出自は不明。クレオパトラ6世という娘がいたかどうかも実は微妙。プトレマイオス12世には複数の子供たちが知られているが、その全てが彼女の子供とすれば、クレオパトラ7世の母になるが、本当にそうなのかどうかは不明。
◆クレオパトラ6世
クレオパトラ・トリュファイナとも呼ばれる。クレオパトラ5世の娘なのか、誤って娘とされただけでクレオパトラ5世と同一人物なのかは諸説あり。5世も6世も影が薄くてどっちがどっちかわからない。
◆クレオパトラ7世
(終焉のクレオパトラ)
みんながよく知ってるエジプト最後の女王。プトレマイオス12世の娘ではあるが、母の名前は知られていない。クレオパトラという名前を聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、この最後のクレオパトラのこと。
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プトレマイオス王家は、同じような名前の人がとても多い。「クレオパトラ」と「アルシノエ」は交互に出てくる名前で何人も存在する。それが余計に分かりづらいのだが、やってることが強烈な人はおそらく、いちど認識すると忘れないと思うんだ。
しかしこれだけ色々内ゲバやっといて滅びないあたり、エジプトの官僚制度よく出来てたんだろうなぁ…と、思う。
そういや、最後のクレオパトラは「7世」だけど、途中のクレオパトラでいちばんマイナーなのって誰だろう…?
というわけで、ざっと各クレオパトラの業績とか生涯を書き出してみた。
結論から言うと、クレオパトラ5世/6世が段違いに影薄い。
そして実は、7世以前の2世とか3世のあたりも、7世に負けず劣らず苛烈だった。
プトレマイオス王家のヘレニズム大奥怖い…。
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◆クレオパトラ1世
(始祖クレオパトラ)
セレウコス朝シリアの王女。セレウコス朝とプトレマイオス朝の和解のためプトレマイオス5世と結婚した。(10歳くらいで結婚したとされているので、古代世界でもなかなかに強引な政略結婚。)
ただし和解自体はうまくいかず、というかエジプト側が結婚の持参金と主張してシリア南部を強制合併してしまい、その後の時代には、第六次シリア戦争が勃発することになる。次の代のプトレマイオス6世は彼女の息子。
◆クレオパトラ2世
プトレマイオス6世の妻、プトレマイオス7世の母。
ただし7世は6世の弟である叔父の8世に暗殺されてしまい、王位についていた実績がない。
プトレマイオス6世と8世の妹だが、母がクレオパトラ1世かどうかは不明。
のちにプトレマイオス8世と再婚するが、8世はその後もクレオパトラ2世の娘のクレオパトラ3世とも結婚してしまう。やりたい放題のプトレマイオス8世は国民の反感も買っており、クレオパトラ2世は反乱を起こしてプトレマイオス8世とクレオパトラ3世を追放する。プトレマイオス8世側はクレオパトラ2世との間に出来た息子をバラバラ死体にして送り返す、という骨肉の争いが繰り広げられる。
いくら古代世界でもここまでの昼ドラはそうそう無い。
◆クレオパトラ3世
クレオパトラ2世の次女、プトレマスオス8世の妻。プトレマスオス8世の死後にエジプトに戻り女王として実権を握る。ただし表向きは息子のプトレマイオス9世が王だった。
自ら女神を名乗り、専用の女性神官まで抱えていた。
◆クレオパトラ4世
クレオパトラ3世とプトレマイオス8世の娘。兄のプトレマイオス9世と結婚。
しかし母の政治的な思惑により離婚させられ、シリアに逃れるも、妹トリファイナにより殺害される。やってることはやってるが、母親が強烈すぎてわりと影が薄い。
◆クレオパトラ5世
プトレマイオス12世の知られている唯一の妻だが、出自は不明。クレオパトラ6世という娘がいたかどうかも実は微妙。プトレマイオス12世には複数の子供たちが知られているが、その全てが彼女の子供とすれば、クレオパトラ7世の母になるが、本当にそうなのかどうかは不明。
◆クレオパトラ6世
クレオパトラ・トリュファイナとも呼ばれる。クレオパトラ5世の娘なのか、誤って娘とされただけでクレオパトラ5世と同一人物なのかは諸説あり。5世も6世も影が薄くてどっちがどっちかわからない。
◆クレオパトラ7世
(終焉のクレオパトラ)
みんながよく知ってるエジプト最後の女王。プトレマイオス12世の娘ではあるが、母の名前は知られていない。クレオパトラという名前を聞いてほとんどの人が思い浮かべるのは、この最後のクレオパトラのこと。
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プトレマイオス王家は、同じような名前の人がとても多い。「クレオパトラ」と「アルシノエ」は交互に出てくる名前で何人も存在する。それが余計に分かりづらいのだが、やってることが強烈な人はおそらく、いちど認識すると忘れないと思うんだ。
しかしこれだけ色々内ゲバやっといて滅びないあたり、エジプトの官僚制度よく出来てたんだろうなぁ…と、思う。