ウマvsヒト 100km先に最速伝言出来るのは騎兵かマラソンランナーか
現代のマラソンの語源は、古代ギリシャのマラトンの戦いだというのはよく知られている。
マラトンの戦いでは、人間の飛脚がアテネまで猛ダッシュをかけて勝利を伝えた、というような伝説的な話があるわけだが、そもそも何で人間が走ったのか。ウマに乗って走ったほうが早くない? …とは、誰でも思うところではないだろうか。
そんな時にふと読んでいた本で、「100km以上先なら人間が走ったほうが早い」ということが書かれていた。
なん…だと…?!
●持続力の問題/ウマは一日に最大5-60kmしか走れない
実はウマというのは、人間が乗って移動する場合は一日5-60kmくらいが限度なのだという。
乗り潰す気で頑張っても80kmくらい。つまり100km以上先だと、ウマ2頭連れて走って、途中で潰れたやつを乗り捨てて二頭目に乗り換えてギリ到着できるかな…って距離。
しかし人間は動物界でもトップレベルの持続力で100kmくらい一日で走れてしまう。現代における「ウルトラマラソン」という競技で100km走るやつがあるが、トップクラスのランナーは6時間位で走っている。
もちろん古代だと道が舗装されていないし、ランニングシューズもないのでそこまで時間は早くならないだろうが、100kmは1日で踏破できる距離なのである。
なお、ウルトラマラソンの上位版で300kmくらい走る競技もあり、どうやら人間の限界はそのあたりらしい。
●ウマの時速とランナーの時速
しかしながら、当然、最高速度はウマのほうが早い。
ざっくりと、人を載せたウマの最高時速は70km/h、マラソンランナーの走る速度はトップランナーで20km/h。
ウマはトップスピードを1時間フルで出すことは出来ないが、人間は5時間くらいは平気で走り続けられる。
つまり、50km先に伝令を送る場合はウマと人間でとんとん、100km先なら人間のほうが早く到着する。200km越える場合でも、途中でウマの乗り換えができないなら人間のほうが早い。
ただし人間も荷物を背負うと速度は落ちるので、「荷物の有無」「途中の道が坂道か平原か」といった条件次第で、どちらが早く着くかの条件は変わってくるのだと思う。
とすれば、空荷で伝令のみの条件であれば、マラトンの戦いのシーンでは確かに足自慢の人間が走るほうが早く着く可能性が高かったのだ。
●人間とかいう持久力チート生物の恐ろしさ
人間は力がなく、道具が無ければ生き残れない頭脳便りの貧弱な生物だと思われていたのは、既に昔の話しである。
最近では、人間は持久力がヤバい生物だということが言われるようになってきている。力が強い生物も、走るのが早い生物も世の中にはたくさんいるが、人間ほど持続力に長けてはいないのだ。例えば、チーターは30秒の猛ダッシュのあとは1時間くらい休憩しないと動けないという。そんなもんなんである。
人間とウマが走り比べれば、誰だってウマが勝つ、と思うだろう。
しかし実際には知り比べると、100km先に最初に到着するのは人間のほうなのである。
…なんか、この毛のないサルがここまで生き残り、繁栄している理由の一端が分かった気がするよ。
そんで、世界中に広まって繁殖出来たのも当然だなって思ったよ。実は人間、移動力のポテンシャルが高い生物だったんだね。
マラトンの戦いでは、人間の飛脚がアテネまで猛ダッシュをかけて勝利を伝えた、というような伝説的な話があるわけだが、そもそも何で人間が走ったのか。ウマに乗って走ったほうが早くない? …とは、誰でも思うところではないだろうか。
そんな時にふと読んでいた本で、「100km以上先なら人間が走ったほうが早い」ということが書かれていた。
なん…だと…?!
●持続力の問題/ウマは一日に最大5-60kmしか走れない
実はウマというのは、人間が乗って移動する場合は一日5-60kmくらいが限度なのだという。
乗り潰す気で頑張っても80kmくらい。つまり100km以上先だと、ウマ2頭連れて走って、途中で潰れたやつを乗り捨てて二頭目に乗り換えてギリ到着できるかな…って距離。
しかし人間は動物界でもトップレベルの持続力で100kmくらい一日で走れてしまう。現代における「ウルトラマラソン」という競技で100km走るやつがあるが、トップクラスのランナーは6時間位で走っている。
もちろん古代だと道が舗装されていないし、ランニングシューズもないのでそこまで時間は早くならないだろうが、100kmは1日で踏破できる距離なのである。
なお、ウルトラマラソンの上位版で300kmくらい走る競技もあり、どうやら人間の限界はそのあたりらしい。
●ウマの時速とランナーの時速
しかしながら、当然、最高速度はウマのほうが早い。
ざっくりと、人を載せたウマの最高時速は70km/h、マラソンランナーの走る速度はトップランナーで20km/h。
ウマはトップスピードを1時間フルで出すことは出来ないが、人間は5時間くらいは平気で走り続けられる。
つまり、50km先に伝令を送る場合はウマと人間でとんとん、100km先なら人間のほうが早く到着する。200km越える場合でも、途中でウマの乗り換えができないなら人間のほうが早い。
ただし人間も荷物を背負うと速度は落ちるので、「荷物の有無」「途中の道が坂道か平原か」といった条件次第で、どちらが早く着くかの条件は変わってくるのだと思う。
とすれば、空荷で伝令のみの条件であれば、マラトンの戦いのシーンでは確かに足自慢の人間が走るほうが早く着く可能性が高かったのだ。
●人間とかいう持久力チート生物の恐ろしさ
人間は力がなく、道具が無ければ生き残れない頭脳便りの貧弱な生物だと思われていたのは、既に昔の話しである。
最近では、人間は持久力がヤバい生物だということが言われるようになってきている。力が強い生物も、走るのが早い生物も世の中にはたくさんいるが、人間ほど持続力に長けてはいないのだ。例えば、チーターは30秒の猛ダッシュのあとは1時間くらい休憩しないと動けないという。そんなもんなんである。
人間とウマが走り比べれば、誰だってウマが勝つ、と思うだろう。
しかし実際には知り比べると、100km先に最初に到着するのは人間のほうなのである。
…なんか、この毛のないサルがここまで生き残り、繁栄している理由の一端が分かった気がするよ。
そんで、世界中に広まって繁殖出来たのも当然だなって思ったよ。実は人間、移動力のポテンシャルが高い生物だったんだね。