紀元前2000年のメソポタミアの船、幽霊の如き状態で発掘される

幽霊ってなんだよ…という話だが、こういうことです。
「かつてそこに物体の存在した影」とでも言うべき状態。うん…、これ船の形はしているけど、船そのものじゃないよね…。

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Archaeologists unearth ancient Sumerian riverboat in Iraq
https://arstechnica.com/science/2022/04/archaeologists-unearth-ancient-sumerian-riverboat-in-iraq/

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これが何かというと、川で荷物を運ぶなどに使われていた川船の残骸で、木材や葦など植物部分が腐り落ちたあと船底に塗られていた防水用の天然アスファルトだけ残ったものだという。
船の形にきれいに残っているので、丁寧に発掘すれば形は判る、というもの。たしかに上空から見れば船の形はしている…が、本当に「幽霊のような」とか「影のような」としか表現できない状態…。

メソポタミアの古い時代は川沿いで腐ってしまうから、エジプトほど固形物の遺物出て来ないのだ。



これがメソポタミア(ウルク)の4000年前の船
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これがエジプトの4500年前の船
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うん、全然残り方が違うね!!

もちろんエジプトの木造船だって残りが良くないものは多いのだが、これだけ残り方に差があるんだなぁ、と並べてみるとシミジミ思う。
エジプトさん乾燥してるから古代世界では異様に残りがいいんですよね。何しろ腐らない。

メソポタミアの船は影のような状態で発掘されても、それなりの数はあるので研究は出来るそうなのだが…船の形と規模くらいしか分からないので、判ることも限られそう。さすがに湿気の多い川沿いではこれ以上は望めないか。

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