地球の酸素濃度と生物の今後。長いスケールで見た進化の行く末は

どういうわけか地球の酸素濃度の変化について調べることになった。

というか環境団体とかかが「山火事など人間の活動で酸素が減っていきます」という感じの論調で宣伝を展開していて、「たかが人間の活動ごときでそんな変化するわけないやろ(笑」と思ったのがキッカケである。

そもそも地球の酸素濃度が濃いのはなぜかというと、過去の地球は酸素がない代わりにたくさんの二酸化炭素があり、それを使って酸素を生成する生物が発生したからだ。

※ググれば出てくるが、以下とか参照

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※もうちょっと詳しいやつ

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過去の地球は、確変レベルでものすごい勢いで酸素濃度が変動している。その変化に対応出来たものが繁栄を謳歌できた。

酸素が増えてきたので、今度は酸素を使って呼吸する生物が生まれる。
この生物の子孫が我々。
過去には酸素濃度が今よりも高かった。それもあって巨大生物も多かった。しかし今の酸素濃度は15%程度で、それほど巨大な生物は存在しない世界になっている。あとで書くように、今後、酸素がなくなる時代も来るのだが、その時にはまた別の成分を使って呼吸するようになるのだと思う。

つまり生物は、長い目で見ればその時々に大気中にたくさんある成分を使って生きるよう体をつ切り替えてきた存在ということになる。そもそも酸素濃度は人間なんか存在しない頃からドカンと増えたり減ったりしているし、スケールが億年単位なので、たかが山火事や工場くらいでどうこういう話ではないのだ。

海の酸素が飽和して、地上に酸素が溢れ出したのは10億年前くらいからとされる。
そして次の10億年は、人間活動とか関係なく酸素が減少していく期間になる、という。原因は「太陽進化」、つまりは太陽が恒星として変化し、地球上にもたらされる太陽光の量が増大することにあるという。

酸素に富む地球環境の持続期間は約10億年
https://www.toho-u.ac.jp/press/2020_index/20210302-1122.html

"その結果、太陽光度の増大に起因した温暖化と大気中二酸化炭素濃度の低下によって生態系の一次生産が低下することで、徐々に貧酸素化が進行することがわかりました(図1a青線)。具体的には、現在の10%以上の酸素濃度が維持される期間は残り10.5±1.6億年と推定され、その後急速に無酸素条件へ遷移すると予測されました"


"現在の10%以上の酸素濃度が維持される全期間は約15億年間(約5億年前から10億年後まで)と見積もられます。地球環境がハビタブルな(生命生存に適した)状態にある期間は最大でおよそ74億年間(およそ44億年前から30億年後)と考えられることから、富酸素な地球環境は全ハビタブル期間の約20%を占めるに過ぎないということになります"


つまり10億年後、この地球上に、酸素呼吸する生物はいなくなっていることになる。
というかぶっちゃけ10億年後って人類が存在するかどうかすら怪しい。子孫がいても全然別物に進化していそうだ。



調べて見た結果、確かに地球の酸素は将来、減少する。
しかしそれは10億年かそれ以上先のことであり、想像もつかないほどの未来のお話。
さらに地球規模の酸素濃度の変動ともなると、太陽の変化やマントルの動きなど人間活動とか歯牙にもかからないレベルでの現象に左右される。気に病んでも仕方ないレベルである。

逆に言うと、我々はあと10億年は酸素を使って呼吸出来るはずなので、そこは安心して枕を高くして眠っていただきたい。

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