サウジアラビアで2年ぶりの「ハッジ」開催、全世界からイスラム教徒が詰めかけ大混雑に。

コロナ禍も薄れ、日本でも最近では観光産業などが復活の兆しを見せ始めている。
そんな中、世界最大級の「祭典」、イスラム教徒にとって一生に一度の旅行である大巡礼(ハッジ)が、今年はニ年ぶりに開催されている。

どんなことやるの? というのは以下を参照。

ハッジ2022ガイド:期間中に巡礼者が行うこと
https://www.arabnews.jp/article/saudi-arabia/article_71358/

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今年は100万人に限定するらしいのだが、それでも多い。
コロナ前は毎年、大混雑で、将棋倒しになって命を落とす人さえいたくらいのイベントだ。
案の定というか…まあ、なんか…すっげえ混雑してる…。((((;゚Д゚))))

Muslim pilgrims pack Mount Arafat for climax of biggest Covid-era hajj
https://english.ahram.org.eg/NewsContent/2/8/471308/World/Region/Muslim-pilgrims-pack-Mount-Arafat-for-climax-of-bi.aspx

まだコロナのパンデミックは完全に終わったわけではない。
入国の条件がワクチン接種になっているが、だとしても持ち込まれるのを防ぐのは無理だしなあ…。

サウジのような暑い国、しかも世界各国から集まった人々を前にして、マスク着用の義務は建前と化している。
これが大丈夫なのか、そうじゃないのかで、国際的な大規模イベントを開催できるかの試金石になりそうだが、果たして。


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ここまで二年が経過し、全世界のコロナ死者は650万人に迫ろうとしている。
アメリカだけでも100万人が亡くなっているし、中国やロシアなど、死者数の発表があってるのかどうかわからん国もある。
第二次世界大戦ほどではないにしても、あまりにも多くの人々が亡くなっているわけだ。

それでも世界も、人々の行動も目に見えて大きく変わったわけではない。(日本はもともと花粉症などでマスク大国だったので、変わっていないと考えられる)
また、これだけの危機を前にしても、地球人類が結束するなどということは無かった。

これは非常に興味深いとともに、私として、「アリ」な結果だなと思っている。
どんな犠牲を出しても元の生活に戻ろうとするバイアスは、ある意味では人間のしぶとさや図太さの現れだと思うからだ。
そして、世界で足並みを揃えることなく様々な可能性を探ったことは、生存戦略の多様性でもある。

コロナ対策での各国の対応がバラバラなのは、実は生物として正しい…という話。
https://55096962.seesaa.net/article/202101article_1.html



結果として、自分としては、人間という種の強さと可能性に確信を持つことが出来た二年だった。
皆様はいかがだっただろうか。