ジョージア州の「アメリカのストーンヘンジ」、何者かによって爆破される

正式名はジョージア・ガイドストーン(Georgia Guidestones)だが、「現代の十戒」みたいなノリのモニュメントである。
こんな面白いものがアメリカにあったのを、破壊されるまで知らなかったのはちょっと残念。

Georgia Guidestones
https://en.wikipedia.org/wiki/Georgia_Guidestones

Georgia_Guidestones_in_Elbert_County,_GA.jpg

このモニュメントは、1979年に「匿名の」人物の寄付によって建てられた。6枚の花崗岩の板で出来ており、8つの現代言語と4つの死語によって、人類がどう生きるべきかという指標が10点書かれている。さらに、上にかぶさっている石が日時計のような役割を果たしていたり、中央の柱に開いている穴から北極星が見えたり、夏至と冬至の日の出の位置に合わせた溝があったり…と、何やら天文装置のような仕掛けもされていたという。

ちなみに、書かれている10の指標はこんな感じだそうだ。
「人類はよく生きるべし」みたいな感じなのでまぁ意識高い系の人が言ってることと対して変わらんのでは? と思うのだが、何故かこれが陰謀論の的になり、気持ち悪いと嫌う人も多かったらしい。破壊行為も今回が初めてではないらしいのだが、今回は爆破という思い切った方法でモニュメントを破壊した。(そもそも、そんな爆薬が町中で使われているあたりアメリカやべえなって感じなのだが…。)

Nobody Knows How to Interpret This Doomsday Stonehenge in Georgia
https://www.smithsonianmag.com/smart-news/georgia-guidestones-destroyed-in-an-explosive-attack-180980383/

FXTLU4OVQAEXMnH.png

なお、爆破の犯人の乗る車と、爆破の瞬間の映像は防犯カメラに残っていたようなのだが、この記事の時点ではまだ犯人が逮捕されたニュースは出ていなかった。

果たしてこれは、人類滅亡を予言したものだったのか。それともイカれた自称預言者が金に飽かせて建てた自己満足か。



ちなみにアメリカには裕福な聖書至上主義な人たち(婉曲表現)が一定数おり、こういう感じの事件も起きたりする。

聖書博物館の所蔵する死海文書は全て偽物。2年を経て全ての鑑定結果が公表される
https://55096962.seesaa.net/article/202003article_14.html

なのでこれ、キバヤシ的な案件(※)ではなく、単なる富豪の自己満足だったんじゃねーかって気がするのだが…。
こういうのがそのへんに建てられるのも、マジメに陰謀論で考える人たちがいるのも、気に入らないからって爆破にいくのも、いかにもアメリカ的な事件だなぁ…ってシミジミ思うのです。



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※キバヤシ
「話は聞かせてもらった! 人類は滅亡する!」のネットスラングで有名。
何もかもをオカルト的な自称として解釈し、壮大な話として仕立て上げる作品に登場する人物。あとはググってほしい。