ノルウェーのネットオークションで購入されたアクセサリー、ヴァイキング時代の遺物が紛れていたと判明する

ネットオークションのガレージセールみたいなとこで、まとめて古いアクセサリー類を購入したら、その中にヴァイキング時代の本物の金の指輪が紛れていた、という嘘のような本当の話。これは気づいた購入者がエライな…という感じ。

Gold Viking ring unexpectedly found in stash of 'cheap jewelry' from online auction
https://www.livescience.com/gold-viking-ring-auction-surprise

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この中から価値あるものを見つけろって言われてもすぐ見つけるのは難しそうな…

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正解は、これ。中央の山に埋もれている金の指輪

本物の金で11グラムらしいので、けっこうボリュームのあるる指輪。
金はかなり重たい金属なので、実際に手に持ってみれば、メッキしただけのチープなアクセサリーと違うなっていうのはすぐに分かるはず。にしても、それをちゃんと届け出て考古学者に調査してもらったのは流石というか。まあ北欧とかイギリスとかはわりと「庭から昔の財宝が出てきた」とかがあるお国柄なので、そういうのもあってかもしれない。

なお、この指輪の出どころは、アンティークショップで購入した人までは辿れているらしい。
つまり

・誰かがどっかで拾うか掘り出すかして持ってた
・その後、アンティークとして売られた
・アンティークショップで買った人がまとめてネットオークションに出した
・今回の購入者が購入して気づいた

という流れだと思われ、途中の人たちは誰も、これが価値あるものとは気づいていなかったのだ。

というのも、ヴァイキング時代だと金の指輪というのはあまり例が無いらしい。
このデザインの「腕輪」、もしくは銀製品ならよくあるが、金の指輪なので珍しく、贈答用か、何かの誓約用に作られたのではないかという話になっている。

ちなみに、ヴァイキング伝承に出てくる「金の指輪」といえば、詩のエッダに出てくる呪われたニーベルンゲンの黄金である。今回の指輪には持ち主を破滅させる呪いはかかっていないはず、だが…。
呪われているがゆえに持ち主が転々としてきた、なんて来歴が無いと…いいね…?