バッタの嗅覚がガン発見に役立つ…? サイボーグ・バッタは人類の未来を変えるか

科学系のニュースを適当にザッピングしていたら見つけたこれ。「バッタの嗅覚でガン細胞が発見できるかもしれない」という話に、ん…? となった。一瞬フェイクニュースかと疑う内容だが、ガチである。

Locusts Can Smell Cancer, And It Could Give Us a Brilliant New Way to Save Lives
https://www.sciencealert.com/locusts-are-actually-great-at-sniffing-out-cancer-scientists-find

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まず前提となるのが、「バッタの嗅覚はかなり繊細」という話。
調べてみると、他にも爆弾発見に使えるのではないか、などの研究があって、真顔になってしまった。まさかの…軍用改造バッタまでいた…。
とはいえバッタは犬のように反応で人間に知らせることは出来ないので、脳にチップ埋め込んでおいて、匂いに反応するシグナルが出たら「発見した」とみなすわけである。

バッタの脳を改造、人間のがんの「嗅ぎ分け」に成功
https://www.technologyreview.jp/s/278980/scientists-hacked-a-locusts-brain-to-sniff-out-human-cancer/

バッタの嗅覚で…爆発物を検知 米海軍が開発始める
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000078608.html

今回の研究も、こうしたバッタの嗅覚の研究の流れの上にある。

次の前提となるのが、ガン細胞の匂いというものだ。
バッタがガン細胞を検出するためには volatile organic compound (VOC) 、日本語で言うと「揮発性有機化合物」の匂いが必要になる。細胞がガン化すると、どうやら、この匂いを発するようになるらしいのだ。

バッタ以外にも昆虫の嗅覚を使ったガン発見の研究はやっているらしいのだが…果たして、改造昆虫が世界の医療を変える日はくるのだろうか。
てか、科学って、時々思いもよらない発想でミラクルな手法編み出してくるから凄いよね。人間の発想力よ。