エジプトさん、環境NGO団体の活動を締め付ける →実は今まで色々あったからです
こんな記事が流れてたんだけど、あーこれ書いた人は今までの経緯知らんのやなあ…ってちょっと思ったので代わりに書いておく。
エジプト、環境団体の活動困難に 政府が締め付け―国際人権団体
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022091300636&g=int

まずエジプトさんが厳しく扱っているNGO団体は主に外国から資金提供を受けている団体で、2011年の「アラブの春」以降はずっと制限かかっている。なので記事にある「シシ政権が発足した2014年以降」は単にシシ政権を叩きたい勢力のご意見にすぎない。
過去に書いた記事ではこれで、2013年時点でもかなりの逮捕者は出ている。
まさか現代にマアトさんが連呼されようとは…。エジプトNGO団体「Maat」、資金調達できず
https://55096962.seesaa.net/article/201605article_21.html
で、なぜ外国から資金提供を受けている団体に厳しいかというと、2011年の政変以降、NGO団体を隠れ蓑にした外国諜報機関・工作部隊などが入り込んでいるとエジプトさんは考えているからなのだ。
実際、「アラブの春」自体がかなり西側諸国の以降を色濃く反映した茶番劇で、都合のいい民主国家を造るために各勢力が資金を投入していた。その結果、チュニジアは都合のいい傀儡政権みたいなものが出来上がって褒めそやされたが現実には国家経営が行き詰まっている。またリビアやシリアは混乱の中でテロ多発などのとばっちりを受けた。
辛うじて安定したのは、政変前と同じ強権的な軍事政権を再選択したエジプトさんくらいである。
なので、エジプト側が警戒するのは当然だし、弾圧されたとされるNGO団体の実体を見てみるのは必要だろう。
確かにエジプト政府が環境問題やナイルの水質汚染、慢性的な汚職などに対処しきれていない面もあるだろろうが、だからといって批判する側が正義でもないのだ。
なお、エジプトでは過去に留学生をスパイと見なして拷問死させてしまうという事件も起きている。
この学生が実際にスパイ行為をしていたかどうかは分からないが、それだけ政府は西側スパイの潜入に神経を尖らせて来た。そして実際に、締め付けを厳しくしなければ、政変から今の安定状況には至れなかった可能性もある。
これが現在のエジプトさんの現実。イタリア学生の不審死を巡るイタリアとの対立
https://55096962.seesaa.net/article/201603article_18.html
実際にそこに暮らしている人たちは、たとえ息苦しくても安定のために圧制を許容することがある。
それは、理想論をぶち上げて他国の生活をぶち壊す「恵まれた人たち」には見えていない、もう一つの真実なのだと思う。
エジプト、環境団体の活動困難に 政府が締め付け―国際人権団体
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022091300636&g=int

まずエジプトさんが厳しく扱っているNGO団体は主に外国から資金提供を受けている団体で、2011年の「アラブの春」以降はずっと制限かかっている。なので記事にある「シシ政権が発足した2014年以降」は単にシシ政権を叩きたい勢力のご意見にすぎない。
過去に書いた記事ではこれで、2013年時点でもかなりの逮捕者は出ている。
まさか現代にマアトさんが連呼されようとは…。エジプトNGO団体「Maat」、資金調達できず
https://55096962.seesaa.net/article/201605article_21.html
で、なぜ外国から資金提供を受けている団体に厳しいかというと、2011年の政変以降、NGO団体を隠れ蓑にした外国諜報機関・工作部隊などが入り込んでいるとエジプトさんは考えているからなのだ。
実際、「アラブの春」自体がかなり西側諸国の以降を色濃く反映した茶番劇で、都合のいい民主国家を造るために各勢力が資金を投入していた。その結果、チュニジアは都合のいい傀儡政権みたいなものが出来上がって褒めそやされたが現実には国家経営が行き詰まっている。またリビアやシリアは混乱の中でテロ多発などのとばっちりを受けた。
辛うじて安定したのは、政変前と同じ強権的な軍事政権を再選択したエジプトさんくらいである。
なので、エジプト側が警戒するのは当然だし、弾圧されたとされるNGO団体の実体を見てみるのは必要だろう。
確かにエジプト政府が環境問題やナイルの水質汚染、慢性的な汚職などに対処しきれていない面もあるだろろうが、だからといって批判する側が正義でもないのだ。
なお、エジプトでは過去に留学生をスパイと見なして拷問死させてしまうという事件も起きている。
この学生が実際にスパイ行為をしていたかどうかは分からないが、それだけ政府は西側スパイの潜入に神経を尖らせて来た。そして実際に、締め付けを厳しくしなければ、政変から今の安定状況には至れなかった可能性もある。
これが現在のエジプトさんの現実。イタリア学生の不審死を巡るイタリアとの対立
https://55096962.seesaa.net/article/201603article_18.html
実際にそこに暮らしている人たちは、たとえ息苦しくても安定のために圧制を許容することがある。
それは、理想論をぶち上げて他国の生活をぶち壊す「恵まれた人たち」には見えていない、もう一つの真実なのだと思う。