あれから7年…ISに破壊されたニネヴェのマシュキ(Mashki )門の再建が始まる。

2016年にIS(イスラム国)によって破壊された遺跡の一つ、イラン北部、古代のニネヴェの町にあったアッシリア時代の門が復元されようとしているというニュースを見かけた。地面の下に埋もれていた美しいレリーフの一部は無事だったようで、そこが写真に出ている。
なお、この門は、アッシリアの王センナケリブの時代に建造されたものと考えられている。およそ2,700年前の遺跡だ。

Mashki Gate: Stunning ancient rock carvings found in Iraq
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-63323825

345667.png

もちろん、この門は現代までずっと無事にたっていたわけではない。
かつてのニネヴェの都最大の門だったマシュキ門は、もともと1970年に再建されて地域のシンボルとして親しまれてきた。それが破壊されたのが2016年だったのだ。

もともとの姿
1280px-Nineveh_-_Mashki_Gate.jpg

破壊されたあと
2345666.png

※ナショジオの当時の記事がこれ
https://www.bbc.com/news/world-middle-east-63323825

上の方は再建だったとはいえ、ベースになっていたのは本物の遺跡だったわけで、一部だけでも残っていたのは良かったなと。
あとISは破壊するだけじゃなく、めぼしいものは運び出して闇市で売り払ってしまっていたので。失われたものは、今どこかのコレクターの展示室とかにしれっと飾られているかもしれないのだ。


あの頃は、ISはの活動によってあちこちの遺跡や博物館が破壊され、とても悲しい思いをしたものだった。
インターネットの発達によってリアルタイムに惨劇を見ることが出来てしまい、はからずもテロリストにとってはテロ活動を宣伝しやすい時代になってしまったのだと実感させられた。
もう二度とあんな破壊は見たくないなあ、というのが正直なところである。