来年はウサギ年なので。古代エジプト人の描いた「ウサギ」の種類は何だったのか

古代エジプト人は、壁画にしばしばノウサギを登場させていた。
またヒエログリフにもウサギが存在し、ウナス王の名前にもウサギの文字が入っている。

来年はウサギ年ですよね! ということで、古代エジプトネタでウサギ
https://55096962.seesaa.net/article/201012article_12.html

※前回ネタ。まさかの干支一周したぜ…

このウサギが、生物学的にはどのウサギなのかについてである。

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結論から言うと、このウサギはケープノウサギ(Cape hare/Lepus capensis)と呼ばれる種類になる。
生息域は広く、アフリカではサバンナや森林地帯以外の場所に広がっている。(サバンナ部分には別の種類のノウサギがいる)

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名前の由来も、南端のケープ周辺に多く住んでいるからだが、実際にはなんとアラビア半島からインドまで広い地域に住み着いており、最大で1年に4回繁殖するというとてつもない繁殖力があるため、人間や他の動物に狩られまくっても全然減らない。
そして足がめちゃくちゃ早く、チーターでも追いつくのが大変らしい。Youtubeで動画を探してみると、どうやら持久力もかなりのものらしく、小回りの効くステップで肉食獣の追撃を振り切ろうと走り回るやつが何本か出てきた。

古代エジプト人が「足のはやきもの」と呼んだのも、その素早さにあやかるべくして護符を作ったのも、むべなるかなというわけだ。

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あと、実際の姿を見るとペット用のウサギなどより耳が長くて幅広なことがわかる。(しかも警戒態勢に入るとぶわっと広がる)
古代エジプトの壁画や護符ではやたら耳がデカいなと思っていたのだが、実際に大きいのだ。ヒエログリフではそれほど大きく描かれていないが、あれはたぶんスペースの関係でちょっと小さめにしてるんだと思う。これは面白い気付きであった。