カルナック神殿の面積はギザのピラミッド5つぶん。意外にもデッカいアメン大神殿

観光ガイドを眺めていたとき、ふと「ルクソールにあるカルナック神殿はデカい。面積はギザの大ピラミッドの5倍くらいある」と書いてあるのに気がついて、ほう? そんなにあったっけ?? ってなった。
確かにカルナック神殿は広かったが、5倍と言われると…。

というわけで、早速調べてみた。
今の御時世、グーグルマップでちょちょいと空撮を探してくれば比較は簡単。同じ縮尺で表示すれば一目瞭然だ。

まずはこちらが、カルナック神殿。
karnak.png

お次に大ピラミッド。
pyra.png

大ピラミッド部分の四角いとこ切り抜いて比べてみると…。
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ほんとだ! だいたい5倍くらいだ!!
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…ただ、ギザのピラミッドは、「ピラミッド・コンプレックス(複合神殿)」の別名があるとおり、ピラミッド本体だけでなく、周壁に囲まれた河岸神殿などその他施設が本来の面積になる。

これは、現在も周壁の残っているジェセル王のピラミッドだとわかりやすい。
ギザ台地のピラミッド群はもかつての周壁が消えてしまっているが、長い参道はまだ一部が残されている。ギザの大ピラミッドも、背後にある墓地や河岸神殿まで全部ひっくるめたものが本来の面積になるのだ。

もっとも、カルナック神殿のほうも、現在では周壁や参道が失われ、ほとんど本体しか残っていない状態なので、やはりカルナック神殿のほうが圧倒的に広い、ということになるのだろう。

なんというか、平面の面積でいうと大ピラミッドそんなに大きくはないんだよな。ただ高さが、古代世界としては異常に高いだけで…。