古代エジプトの「かつら」は基本、人毛で出来ている。 → もしかしてそれDNA鑑定とか出来るんじゃ

いや、そういや最近って古代の死体がやたらDNAの分析されてるから、かつらの髪の毛も出来るんちゃうかな? って思った次第。

古代エジプト人の使っていたかつらは、それほど数が残っているわけではない。そもそも、かつら自体が基本的に特定の階級(貴族や神職など)の使うもので、一般民は使っていなかった。
しかも棺や墓に入れていた場合、盗掘者はかつらなんか目もくれずに捨ててしまうため、見つかるのは基本的に未盗掘の墓からである。
これらの要素から、絶定数自体は少なくなっている。

図録などで紹介されることの多い代表例は、だいたいこちらのカツラ。
大英博物館所蔵の第18王朝の男性のカツラである。
https://www.britishmuseum.org/collection/object/Y_EA2560

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あとはこちら、第21王朝の女性Naunyのカツラ。
https://www.metmuseum.org/art/collection/search/551111

彼女は未盗掘で墓が見つかっているため、当初の状態なども資料がある。
ミイラの頭部にカツラが置かれていたようなので、おそらく愛用の品だったのだろう。
https://melissaindenile.com/2021/06/16/women-crush-wednesday-nauny/

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いずれも人間の髪の毛を蜜蝋などで固め、ドレッドヘアーにしたものだ。髪の毛のボリューム大事だったんだろうなーという感じの盛り方。
かなりボリューミーなので、このカツラ作るためには一人分以上の髪の毛が必要だったんだろうなと思うのだが、使われている髪の毛のDNAが抽出できれば、一人分なのか、数人分なのかの判別は出来ると思うのだ。
あと、男性用カツラも髪の毛長めなので、実は女性の髪の毛だったりするオチは無いんだろうか…とか、ちょっと気になるところ。

誰か研究してくれないかな。と思う次第。