今年の冬山クッソ寒い。中の人、人生初のドロップダウン現象を体験する

今年の冬は10年に一度の寒波、と言われているけれど、実に寒い。町が寒いのだから山はもっと寒い。
低山でも気温は普段の年より-5度くらい、標高にして+1000mくらいの低温が襲いかかってくる…。

そんな中、人生初のドロップダウン現象を体験したぞ。
簡単に言うと、温度が低すぎてガスバーナーが使えなくなる現象だ。

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登山の基本事項として、登山のお供に持っていくガス缶は使える温度がだいたい決まっており、シーズンや標高に応じて使い分ける必要がある。夏山用ガスだと冬の気温ではうまく気化せず、火力が保てない。

具体的には、このくらいの種別に分かれている。

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夏山なら、いちばん左のでも問題はない。3000m級の山といえど昼間は10度くらいはあるからだ。
冬山でも、例年通りの気温なら真ん中くらいでいい。

しかして今年は、、、今年はというと。
町でも朝は-6度くらい。標高1500mだと朝は-10度を切るくらい。
まさかの冬山ガスでも限界温度ギリという低温なんである。いやさすがにここまでとは予想していなかった。

そんな日にうっかりノーマルガス持ち込んじゃった日には、そりゃ火力上がりませんよね…。
スゲエ! 本当に火が弱い!! って流石にちょっとビビった。お湯の温度も40度くらいまでしか上がらないの。避難小屋の中ならなんとか使えるかなくらい。

ちなみに去年の今頃は、この状態でも普通に熱湯まで沸かせましたからね。今年の気温の低さは普段の年だとなかなか体験出来ない。

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さすがにもう、ここまで寒い年は無いと思うけど、山は標高じゃないんだよなぁと改めて思った。
このパターンは予想していなかった。皆、冬期の登山は、予測される最低気温に合わせてガス缶とバーナー選ぼうね…。