サルが偶然作った「石器もどき」、初期人類の石器と区別がつかない可能性があると示唆される
これは面白いなと素直に思った。
タイ南部に住む猿、マカクが硬いヤシの実やナッツの殻を割るために石をハンマーとして使っており、その際に出来る痕跡や剥がれた石片は書紀の人類が作ったものと区別がつかない可能性が高いというのだ。
Wild macaques challenge the origin of intentional tool production
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.ade8159
最近ちょくちょく見かける話題で、「サルは石器時代を生きている」というものがある。道具を使うのはヒトだけと言われていたのは数十年前までの話、今では鳥やサルなど一定の知能を持つ動物なら道具くらい使うわ、というのが常識となっており、特にサルは石を使って硬い木の実を割るなどの行動が観察されるようになってきた。
中でもマカクは、平たい石の上に木の実をおいて、上から繰り返し石を振り下ろすという方法を使っており、まさに初期の石器の使われ方になっている。今回の論文では、統計的にもヒトの作ったものと区別がつかない可能性があると結論づけている。
写真で見ると確かにこれはわからん。。。
Nがオルドワン石器らしいのだが、ノーヒントだと。。。
これは、今まで「自然石か、人工物か」という視点しかなかった石器の見分け方に、「人工物に見えるものは、意図して作られた石器か、意図せず石器のようになってしまったものか」という視点を加える必要があるという話でもある。
ちなみに石器はホモ族だけでなく、パラントロプスなど類人猿も作っていたことが最近では定説化している。
原始的な石器らしきものが見つかったとすれば、製作者の候補は「サル」「サルに近いヒト」「ヒト」の三種類の可能性が出てくる。石器が出てきたとしても、人間がそこにいたのだとは証明出来なくなってしまったわけだ。
石器の見分け方に関する新しいガイドラインは当然、必要になってくるだろうし、見分けるほうも見分ける技術が必要になってくる。というか今までの発見物にも、もしかしたらサルが作ったものを誤認してしまっているケースはあるかもしれない。
これは専門でやってる学者さん頭抱える話だろう。いやー、これは怖い。これからの石器の教科書、すっごい難しくなりそう。
少なくとも私にはこれ見分ける自信はない。石器専門の人たち、頑張って…。
タイ南部に住む猿、マカクが硬いヤシの実やナッツの殻を割るために石をハンマーとして使っており、その際に出来る痕跡や剥がれた石片は書紀の人類が作ったものと区別がつかない可能性が高いというのだ。
Wild macaques challenge the origin of intentional tool production
https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.ade8159
最近ちょくちょく見かける話題で、「サルは石器時代を生きている」というものがある。道具を使うのはヒトだけと言われていたのは数十年前までの話、今では鳥やサルなど一定の知能を持つ動物なら道具くらい使うわ、というのが常識となっており、特にサルは石を使って硬い木の実を割るなどの行動が観察されるようになってきた。
中でもマカクは、平たい石の上に木の実をおいて、上から繰り返し石を振り下ろすという方法を使っており、まさに初期の石器の使われ方になっている。今回の論文では、統計的にもヒトの作ったものと区別がつかない可能性があると結論づけている。
写真で見ると確かにこれはわからん。。。
Nがオルドワン石器らしいのだが、ノーヒントだと。。。
これは、今まで「自然石か、人工物か」という視点しかなかった石器の見分け方に、「人工物に見えるものは、意図して作られた石器か、意図せず石器のようになってしまったものか」という視点を加える必要があるという話でもある。
ちなみに石器はホモ族だけでなく、パラントロプスなど類人猿も作っていたことが最近では定説化している。
原始的な石器らしきものが見つかったとすれば、製作者の候補は「サル」「サルに近いヒト」「ヒト」の三種類の可能性が出てくる。石器が出てきたとしても、人間がそこにいたのだとは証明出来なくなってしまったわけだ。
石器の見分け方に関する新しいガイドラインは当然、必要になってくるだろうし、見分けるほうも見分ける技術が必要になってくる。というか今までの発見物にも、もしかしたらサルが作ったものを誤認してしまっているケースはあるかもしれない。
これは専門でやってる学者さん頭抱える話だろう。いやー、これは怖い。これからの石器の教科書、すっごい難しくなりそう。
少なくとも私にはこれ見分ける自信はない。石器専門の人たち、頑張って…。