エスナ神殿のキメラ生物の起源、辿ってみたら古バビロニアに行きついた
ついこないだ、エスナ神殿の復元された星座図についての記事を書いた。
射手座がキメラになってて、何だこれー と思っていたのだが、よくよく思い出してみると、そういやバビロニアにも似たのがあったな…? という記憶がうっすらあった。ので、調べてみた。
結果、実はこのキメラ状態こそ、原型を留めた姿 だったということが判明した…。
★エスナ神殿の図

★古バビロニアの星座図にある「射手座」=メソポタミア神話のパビルサグ(Pabilsag)

パビルサグは、このように「しっぽがサソリで鳥の羽根あり」なこともあれば、「下半身がサソリで足が鳥」というバージョンもある。早い段階で英雄神ニンウルタ(ニヌルタ)と同一視され、混同されてしまうため、独自の神話というのがあまり無く、謎の多い神である。そもそも何でサソリと鳥を混ぜようと思ったのかも謎。

逆に言うと、バビロニアの星座から伝わったはずのギリシャでは、主要な要素が抜け落ちすぎている。
ケンタウロスにはサソリや鳥の要素がない。サソリの持つ毒の要素が、かろうじてケイローンの毒殺の神話に伝わっている可能性はあるかもしれないが、くらいだ。エジプトの図は正しかった、というか、こっちのほうがオリジナルに近い姿だったのだった…。
メソポタミアには、このパピルサグを含めアンズーやムシュフシュのような合成獣がたくさんいる。
そう考えると、エジプトの星座図がキメラだらけなのは当然の結果で、むしろギリシャの星座のほうが要素削ぎ落としすぎなのかもしれない。
射手座がキメラになってて、何だこれー と思っていたのだが、よくよく思い出してみると、そういやバビロニアにも似たのがあったな…? という記憶がうっすらあった。ので、調べてみた。
結果、実はこのキメラ状態こそ、原型を留めた姿 だったということが判明した…。
★エスナ神殿の図

★古バビロニアの星座図にある「射手座」=メソポタミア神話のパビルサグ(Pabilsag)

パビルサグは、このように「しっぽがサソリで鳥の羽根あり」なこともあれば、「下半身がサソリで足が鳥」というバージョンもある。早い段階で英雄神ニンウルタ(ニヌルタ)と同一視され、混同されてしまうため、独自の神話というのがあまり無く、謎の多い神である。そもそも何でサソリと鳥を混ぜようと思ったのかも謎。

逆に言うと、バビロニアの星座から伝わったはずのギリシャでは、主要な要素が抜け落ちすぎている。
ケンタウロスにはサソリや鳥の要素がない。サソリの持つ毒の要素が、かろうじてケイローンの毒殺の神話に伝わっている可能性はあるかもしれないが、くらいだ。エジプトの図は正しかった、というか、こっちのほうがオリジナルに近い姿だったのだった…。
メソポタミアには、このパピルサグを含めアンズーやムシュフシュのような合成獣がたくさんいる。
そう考えると、エジプトの星座図がキメラだらけなのは当然の結果で、むしろギリシャの星座のほうが要素削ぎ落としすぎなのかもしれない。