グリーンランドのヴァイキングと輸入木材の話
グリーンランドに入植した北欧人はどうやって木材を得ていたか。
入植当時は現在より暖かかったとはいえ、寒くてほとんど木材の育たない地方には違いないグリーンランドでは、造船などに使える太くて頑丈な木は手に入らない。そのため、木材は輸入に頼っていたはずだと考えられてきた。
だが、今回、五箇所の農場跡を調査したところ、意外なことが判明した。
北米産と思われる木材が含まれていたのだ。
Norse Greenlanders found to have imported timber from North America
https://phys.org/news/2023-04-norse-greenlanders-imported-timber-north.html

まず木材を手に入れる方法だが、いくつかある。
・グリーンランドに生えている貧弱な植生を利用する(船などは作れなくてもそれ以外の用途で)
・浜辺に流れ着く流木を利用する(これが一番多い)
・木の生えている場所まで行って伐採してくる
分析された中では流木が最も比率が多かったようだが、有力な大きい農場からは北欧には無い種類の木材が見つかっているようで、これが北米産、つまりヴィンランドから輸入されたものだろうと見られている。
で、なんで北欧産の木材が流木とみなされ、北米産の木材が意図的に輸入されたものと区別されているのかというと、海流がこうなっているからだ。

ヴァイキングたちの入植したグリーンランド南東部には、東グリーンランド海流が流れ込んでいる。最初にグリーンランドに到達した人たちも、この流れに乗って漂流した結果、偶然、島にたどり着いたとされる。
この流れがある以上、北欧から流木が流れ着くことは容易でも、北米からは流れ付けないだろう、という解釈である。
しかしいずれにしても、限定的な入手方法になる。寒冷な地域で木材を手にいれることは容易ではなかった、ということがわかる。
周知の通り、グリーンランドの入植地は500年ほど粘ったあとに全滅ENDを迎える。最後のほうには、おそらく船も満足に作れなくなっていただろう。
木材を使わないことで寒冷な地域にも対応していったイヌイットとの決定的な差が、ここにも伺えるのである。
入植当時は現在より暖かかったとはいえ、寒くてほとんど木材の育たない地方には違いないグリーンランドでは、造船などに使える太くて頑丈な木は手に入らない。そのため、木材は輸入に頼っていたはずだと考えられてきた。
だが、今回、五箇所の農場跡を調査したところ、意外なことが判明した。
北米産と思われる木材が含まれていたのだ。
Norse Greenlanders found to have imported timber from North America
https://phys.org/news/2023-04-norse-greenlanders-imported-timber-north.html
まず木材を手に入れる方法だが、いくつかある。
・グリーンランドに生えている貧弱な植生を利用する(船などは作れなくてもそれ以外の用途で)
・浜辺に流れ着く流木を利用する(これが一番多い)
・木の生えている場所まで行って伐採してくる
分析された中では流木が最も比率が多かったようだが、有力な大きい農場からは北欧には無い種類の木材が見つかっているようで、これが北米産、つまりヴィンランドから輸入されたものだろうと見られている。
で、なんで北欧産の木材が流木とみなされ、北米産の木材が意図的に輸入されたものと区別されているのかというと、海流がこうなっているからだ。
ヴァイキングたちの入植したグリーンランド南東部には、東グリーンランド海流が流れ込んでいる。最初にグリーンランドに到達した人たちも、この流れに乗って漂流した結果、偶然、島にたどり着いたとされる。
この流れがある以上、北欧から流木が流れ着くことは容易でも、北米からは流れ付けないだろう、という解釈である。
しかしいずれにしても、限定的な入手方法になる。寒冷な地域で木材を手にいれることは容易ではなかった、ということがわかる。
周知の通り、グリーンランドの入植地は500年ほど粘ったあとに全滅ENDを迎える。最後のほうには、おそらく船も満足に作れなくなっていただろう。
木材を使わないことで寒冷な地域にも対応していったイヌイットとの決定的な差が、ここにも伺えるのである。