ボリビア山岳地帯の謎の儀式跡、100以上見つかる。衛星写真すげーな

ボリビアもアンデス文化圏の一部なのだが、プレ・インカの研究では比較的地味な地域になる。
というか国土の多くが3,000mを越える高山帯で、アンデス山脈に面した部分は特に険しく、発掘隊が入りづらいとかもある。
そんな人の入りづらい地域でも、衛星写真を使えば広域調査が出来てしまう便利なこの時代。ボリビアでは、同心円状の特徴的な祭壇遺跡が135箇所も確認出来たという。

More than 100 pre-Hispanic religious sites linked to ancient Andean cults discovered in Bolivia
https://phys.org/news/2023-04-pre-hispanic-religious-sites-linked-ancient.html

more-than-one-hundred.jpg

場所はこのあたりで、現在の国名としてはボリビアだが、インカ勢力圏であり、直線距離も近い。

45673.png

実際、インカの影響を受けて作られたと思われるデザイン性の高い遺跡、ワスキリ(Waskiri)遺跡もあるが、これはむしろ例外と呼ぶべきもので、他の遺跡は冒頭の写真のとおり、あまり円形にはこだわっていない。見た目のデザインにこだわるようになったのは、帝国時代の影響だと考えられている。

more-than-one-hundred-1.jpg

時代は、これまでに見つかっているものだと1250-1600年と比較的、新しい。もしかしたら、同じ場所に何度も作り直していて、古い遺跡はいま見えている遺跡の下に隠れているのかもしれないが、それはまだ分かっていない。

これらは山か丘の上に作られていて、壁に囲まれたサークル状の施設になっている。儀式のために作られたと考えられており、出土しているのはお皿や壺などの陶器類。埋葬の痕跡はない。なんとなく、ナスカの地上絵の用途を思わせる。
また、円をいくつ重ねるかがそれぞれ違うのだが、ルールがあったのかどうかも気になるところだ。

あまり情報のない、知られざるボリビアの儀式跡、今後の研究が楽しみなところである。