人間同様、家畜の腸内細菌も地域差がありそうだ…という話
以前、カラハリ砂漠でロバにスイカをやってる土着民の話を読んだことがある。たぶん↓この本だ。
スイカの中身は人間が食べ、余った皮の部分を投げてやるとロバが食う。スイカは砂漠でも育ち、しかも中に水分を貯めてくれる天然の水筒でもある。
他にあまり草などはなく、ほぼスイカだけで大きくなるのに健康で、逆に、街に定住するようになった人たちが合成飼料を与えると、生育が悪くなってしまったという。

人間にとってスイカとは何か: カラハリ狩猟民と考える (フィールドワーク選書5) - 和信, 池谷, 道子, 印東, 雄二, 関, 千尋, 白川

似たような話で、モンゴル平原のラクダはよその場所に出荷して別の草を食べさせると痩せてしまうとかいう話を見かけたとき、これは単に「幼少期に口にしたものじゃないと食べ付けていないので喉を通りにくい」という習性の話ではなくて、体が馴染んでいるか否か、消化しやすいかどうかが関係しているのではないか、と思ったのだ。
もっと具体的に言うと腸内細菌あたり。
腸内細菌といえば人間のものが有名だが、もちろん他の動物にだっている。人間は地域や家系ごとに持ってる種類が違うらしいのだが、だったら動物だってそうなるはずだ。
そう思って軽く調べてみたら、出るわ出るわ。いろんな研究が出てきた…。
・ヒヨコは孵化した時には無菌、成長するにつれて腸内に常在菌が増えていく。人間の赤ん坊と一緒
・ブタの腸内細菌は畜舎ごとに固有のものがある。
・飼料に有用菌を混ぜて食べさせるという手法もあるらしい。さながら人間でいう乳酸菌健康法
・家畜の種類によっても常在菌が違うことが研究されている
など。
地域差までは見つけられなかったが、少なくとも「育ててる環境によって腸内菌叢は変わる」までは言えそうだ。であれば、スイカに適合したロバがいても、モンゴルの草特化のラクダがいてもおかしくはない。
そもそもカラハリ砂漠のロバの場合、少なくとも5000年くらい前には家畜化されていたとされる。人間がスイカを栽培し始めたのも、それくらそう遠くない時代だったはずだ。(エジプトの壁画には4000年くらい前から登場する)
だとしたら、家畜化ロバたちは5000年の間、スイカを食べ続けていた可能性がある。適応するには十分な時間だ。
もしかしたら、カラハリ砂漠のロバと人間がスイカの消化特化の腸内細菌を共有している、なんてことも…あるのかもしれない…?
そして他の地域でも、特殊な食物に適応した消化機能を持つ家畜がいたりするのかも。
スイカの中身は人間が食べ、余った皮の部分を投げてやるとロバが食う。スイカは砂漠でも育ち、しかも中に水分を貯めてくれる天然の水筒でもある。
他にあまり草などはなく、ほぼスイカだけで大きくなるのに健康で、逆に、街に定住するようになった人たちが合成飼料を与えると、生育が悪くなってしまったという。

人間にとってスイカとは何か: カラハリ狩猟民と考える (フィールドワーク選書5) - 和信, 池谷, 道子, 印東, 雄二, 関, 千尋, 白川
似たような話で、モンゴル平原のラクダはよその場所に出荷して別の草を食べさせると痩せてしまうとかいう話を見かけたとき、これは単に「幼少期に口にしたものじゃないと食べ付けていないので喉を通りにくい」という習性の話ではなくて、体が馴染んでいるか否か、消化しやすいかどうかが関係しているのではないか、と思ったのだ。
もっと具体的に言うと腸内細菌あたり。
腸内細菌といえば人間のものが有名だが、もちろん他の動物にだっている。人間は地域や家系ごとに持ってる種類が違うらしいのだが、だったら動物だってそうなるはずだ。
そう思って軽く調べてみたら、出るわ出るわ。いろんな研究が出てきた…。
・ヒヨコは孵化した時には無菌、成長するにつれて腸内に常在菌が増えていく。人間の赤ん坊と一緒
・ブタの腸内細菌は畜舎ごとに固有のものがある。
・飼料に有用菌を混ぜて食べさせるという手法もあるらしい。さながら人間でいう乳酸菌健康法
・家畜の種類によっても常在菌が違うことが研究されている
など。
地域差までは見つけられなかったが、少なくとも「育ててる環境によって腸内菌叢は変わる」までは言えそうだ。であれば、スイカに適合したロバがいても、モンゴルの草特化のラクダがいてもおかしくはない。
そもそもカラハリ砂漠のロバの場合、少なくとも5000年くらい前には家畜化されていたとされる。人間がスイカを栽培し始めたのも、それくらそう遠くない時代だったはずだ。(エジプトの壁画には4000年くらい前から登場する)
だとしたら、家畜化ロバたちは5000年の間、スイカを食べ続けていた可能性がある。適応するには十分な時間だ。
もしかしたら、カラハリ砂漠のロバと人間がスイカの消化特化の腸内細菌を共有している、なんてことも…あるのかもしれない…?
そして他の地域でも、特殊な食物に適応した消化機能を持つ家畜がいたりするのかも。