【台風と】忘れもしません。あれはxx年前の夏…【山】

お盆の三連休は遠出して山登るぞー! と思ってたら台風がくるので、しょんもりしている中の人ですよ。
うんまあ仕方がないので、土曜日のAMまでに下山するコースに変更ですかね。こういうの思い切り大事ですからね。

そんでぶっちゃけ、「まぁなんとかなるやろ」でさんざん失敗してますからね。

というわけで大事なことですが、「見晴らしのいい山=風通しが良い」「山は高い」→街より早く台風の影響を受ける という実例を見せていきたいと思います。己の体験談を踏まえて。


●2016年8月29日 ブーメラン台風

太平洋上で発生した台風が何故か島嶼は西へ向かって進み、その後Uターンして東向きに戻ってきたという謎現象に巻き込まれた山行。
2泊3日で白馬岳山域を縦走の予定が、モロに台風の接近をくらい尾根上は歩けないほどの暴風。朝起きたらテン場のテントほとんど吹っ飛ぶか吹っ飛びかけており、下山を諦めたパーティーは山小屋に避難していた。

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前日の時点でやべーなとは思っていたものの、次の日に早く下山すればまぁなんとかなるやろと甘く見ていた>
が、風で歩けなくなってるパーティーもいたくらいなのでわりと紙一重だった。なお、本格的に天候が崩れる前に下山しなければとダッシュで降りたのに街はカンカン照りで、「???」となったのも書き添えておく。
なのでまだ登ろうとしている人もおり、駐車場で準備してるパーティーに「上はヤバかったです! 今日はやめたほうがいいです!」って言い回る役目をしました…。

●2019年8月17日 熱低の置き土産

台風が通り過ぎ、熱低に変わったためいけるだろうと登った北岳。ふもとの天気は良かったのだが、御池を過ぎて標高が高くなったあたりから風がキツくなりはじめ雲の中に。
早朝の尾根上は視界が効かずかなりキツかった。が、下山しようとすると晴れ始め、下山したあとはカンカン照りに。
なんか、あと1日ずらしてれば…としょんぼりした山行。これも運。

ちなみに朝イチで岸壁ルートに行ったパーティーが滑落してヘリで釣り上げられてる下を下山してたので、無理はするもんじゃないなと心底思った。

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前日と当日の天気図がこれ。
当日の天気図的には山にいけそうに見えたんだけど、低気圧をナメてはいけないという教訓になった。

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直近だとこんな感じ。
つまり台風が来る前と過ぎたあと、街が晴れてても山のほうは影響圏内に入ってることがあるから無理はすんな、ということ。

生きてさえいれば、また来年以降に行くことは出来るので…。
そんでもしダメだと思ったらコース途中からでも折り返すのが大事。引き返す勇気、状況判断は山で生き残るために必要なもの。

山行は、常に いのち だいじに モードを心がけていきたいところですね。