現代エジプトの県章、古代エジプトネタに特化しているところはどのくらいあるのか調べてみた
現代エジプトで遺跡巡りをしようとすると、当然ながら「古代のxxという地名は現代のどこなのか」という同定が必要になってくる。
町や村が近くにある場合は「xxの町の近く」とか「現代で言うとxxという場所になる」と記載してくれているのだが、アバウトに「xx県」としか書かれていない場所がある。
それで県の配置と見比べていたのだが、ふと気がついた。
いくつかの県の県章…古代エジプトだな…?
※現在の県配置
※エジプトネタの例(ソハーグ県)
https://beta.sis.gov.eg/en/egypt/political-system/executive-authority/sohag-governorate/
ソハーグがなんでファラオなのか、だが、ティニスやアビドスなど古来の都市があり、逆にそれ以外は近隣の県との差異や特別な産業などがあまり無いからではないかと思う。
が、あんまりにもファラオまんまなのでちょっと笑ってしまった。
ちなみにもう一つ、まんまエジプトなのがミニヤ県で、ネフェルティティになっている。
これはアマルナ王朝の首都、アケトアテンのあった場所を含む県だからと思われる。
ただ、ネフェルティティの像は現在、ドイツのベルリンの博物館に納められている。エジプト政府は長年返還を求めているものの、いまのところ肖像権は、いちおうベルリンの新博物館にあるはずで、そのまんまを県章にしちゃうあたりがなんともエジプトさんらしい適当さだなと思う。
なお余談として、ミニヤ県では2015年に巨大なネフェルティティ像を作ったのだが、あまりに出来が悪すぎて話題になったことがある。
エジプトに巨大なネフェルティティ胸像が出現。だが、その出来は…
https://55096962.seesaa.net/article/201507article_9.html
一覧を見ると、古代エジプトネタを使っているのは他に以下の県がある。
ケナ
デンデラ神殿がモチーフと思われる。
レッドシー
古代エジプトの女神像とギリシャローマを融合させたかんじ。
カフル・エル-シェイク
船は古代の葦舟のようだが、3つの丸は何かわからなかった
ベヘイラ
左側の上部分がロゼッタ・ストーン。発見地を含む地域だからと思われるが、これも大英博物館に許可とかとってなさそうでなかなか。
アレキサンドリア
ファロスの灯台が使われている。
https://beta.sis.gov.eg/en/egypt/political-system/executive-authority/
首都カイロを含む県は流石に古代エジプトネタではないし、スエズ運河が通ってから開発されたポートサイードの県章は古代に関係づけることも出来ないので普通に船だし、シナイ半島なんかはもう半島そのものがマークになっちゃってるし、なんだか県章に歴史とか地域色が現れていて面白い。
しかしそれにしてもやはりソハーグとミニヤは目立ちすぎるし、ミニヤのこれ権利関係ほんとに大丈夫なのか。(たぶん大丈夫じゃない)
あと、取り上げなかったけどダミエッタ県のマークの手抜き具合もちょっと笑えるかんじなので、気になる人はぜひ見比べてみて欲しい。
町や村が近くにある場合は「xxの町の近く」とか「現代で言うとxxという場所になる」と記載してくれているのだが、アバウトに「xx県」としか書かれていない場所がある。
それで県の配置と見比べていたのだが、ふと気がついた。
いくつかの県の県章…古代エジプトだな…?
※現在の県配置
※エジプトネタの例(ソハーグ県)
https://beta.sis.gov.eg/en/egypt/political-system/executive-authority/sohag-governorate/
ソハーグがなんでファラオなのか、だが、ティニスやアビドスなど古来の都市があり、逆にそれ以外は近隣の県との差異や特別な産業などがあまり無いからではないかと思う。
が、あんまりにもファラオまんまなのでちょっと笑ってしまった。
ちなみにもう一つ、まんまエジプトなのがミニヤ県で、ネフェルティティになっている。
これはアマルナ王朝の首都、アケトアテンのあった場所を含む県だからと思われる。
ただ、ネフェルティティの像は現在、ドイツのベルリンの博物館に納められている。エジプト政府は長年返還を求めているものの、いまのところ肖像権は、いちおうベルリンの新博物館にあるはずで、そのまんまを県章にしちゃうあたりがなんともエジプトさんらしい適当さだなと思う。
なお余談として、ミニヤ県では2015年に巨大なネフェルティティ像を作ったのだが、あまりに出来が悪すぎて話題になったことがある。
エジプトに巨大なネフェルティティ胸像が出現。だが、その出来は…
https://55096962.seesaa.net/article/201507article_9.html
一覧を見ると、古代エジプトネタを使っているのは他に以下の県がある。
ケナ
デンデラ神殿がモチーフと思われる。
レッドシー
古代エジプトの女神像とギリシャローマを融合させたかんじ。
カフル・エル-シェイク
船は古代の葦舟のようだが、3つの丸は何かわからなかった
ベヘイラ
左側の上部分がロゼッタ・ストーン。発見地を含む地域だからと思われるが、これも大英博物館に許可とかとってなさそうでなかなか。
アレキサンドリア
ファロスの灯台が使われている。
https://beta.sis.gov.eg/en/egypt/political-system/executive-authority/
首都カイロを含む県は流石に古代エジプトネタではないし、スエズ運河が通ってから開発されたポートサイードの県章は古代に関係づけることも出来ないので普通に船だし、シナイ半島なんかはもう半島そのものがマークになっちゃってるし、なんだか県章に歴史とか地域色が現れていて面白い。
しかしそれにしてもやはりソハーグとミニヤは目立ちすぎるし、ミニヤのこれ権利関係ほんとに大丈夫なのか。(たぶん大丈夫じゃない)
あと、取り上げなかったけどダミエッタ県のマークの手抜き具合もちょっと笑えるかんじなので、気になる人はぜひ見比べてみて欲しい。