家に「経典」は何種類くらいある? 宗教的文書を掘り出してみた

キリスト教徒は意外と聖書読んでないし、イスラム教徒もコーラン読んでないけど、教徒でもないオタクは読んでいる。
というか自分も旧約聖書ひととおりは読んでいる。なんでかというと「出エジプト」の原典だからであり、他にもエジプト絡みの記述が多数あるからだ。エジプトマニアとしては読まざるを得ないのである。

でも実は、他にも宗教の経典いろいろ持っている…。
当たり前に持ってたけど、よくよく考えたら自分の宗教でもない経典を読むのって、ふつうにおかしいのでは?? と思ってしまったw
本棚から掘り出してみると、けっこう経典系の本がある。

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オーソドックスなところだと旧約聖書、エチオピア正教の聖書であるケブラ・ナガスト、そして何故かコーランの解説本(?)である。もちろん読めない。空港に売ってたお土産品を知り合いが買ってきてくれた。新約聖書は持ってそうで持っていなかった。たぶんエジプトがあんまり関係なかったので自分では買わなかったのだろう…。

他、古代エジプトの経典というべき死者の書、マヌ法典など神話寄りのものは多数ある。ヴェーダやアヴェスターも経典に入れていいならそれらもある。
これらはすべて、自分の中では神話というカテゴリで纏められている。つまり、現在信仰されている宗教の教義か、過去に信仰されいて今は変容しているか廃れているものか、という違いだけだ。
なので神話好きのオタク/マニアは、聖書やコーラン(の概要を和訳したもの)を読む可能性は高区、心理的なハードルが低いと思われる。
「宗教」というとちょっと身構えるところがあるけど、「神話」なら、神様のでてくる不思議なお話でしょって感じなので。(もっとも、コーランには神自身がそれほど出てこないのだが…)

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神話好き以外だと、エヴァンゲリオンをはじめとする聖書ネタを取り込んだアニメなどから入ったアニメオタク、用語がゲームに出てくるので馴染んでいるゲーマーあたりは、さすがに聖書本体は読まなくても、キリスト教関連文書は読んでいる可能性が高い。

ガチなキリスト教徒は聖書ネタをあまりサブカルに使わない印象だが、キリスト教徒のほとんどいない日本ではお手軽に創作物に使われている。そして若年層は仏教よりそちらに馴染んでいたりする。
それもまた教養の一つの形なのだろう。


というわけで、宗教関係ないところでオタク系の人間は結構読んでるもんだと思うよ。というお話。逆に非オタは、宗教絵画にハマったとかでも無い限り手に取る機会も動機もないので、本当に信者でもない限り一生触れないんだと思う。
「普通、信者でもない人の家に聖書ないよ」って言われても、そうだね…普通の人の家はそうだね… いう感じである。


なお中の人の家はいちおう真言宗なのだが、ばあちゃんがガチ勢だったので「お大師様」関連の経典は読んだことが在る。ナムダイシヘンジョウコンゴウを始めとする何種類かの呪文を教え込まれており、今でも唱える事ができる。生まれて初めて読んだ宗教文書は自宗教のものであった。ある意味、レアな経歴なのかもしれない。