神になりたかった男コンステンティヌス、その巨像について
先日行ったローマ展に、コンスタンティヌス帝の巨像パーツのレプリカが来ていた。実際に目の前にすると「でっっっか」という感想しか出てこないくらいデカいやつである。だが、それを見た時自分は真っ先に、エジプトのオシリス神の立像の足と、ルクソール神殿前のラメセス二世の像を思い出していた。
巨像を作る伝統はエジプトのほうが先行している。そして、エジプトのファラオ像は、神になぞらえて、神像と同じ作り方でファラオの像を作るということが普通に行われていた。
コンスタンティヌスの像は、ファラオ像に雰囲気が似ていた。つまり神像のディティールのままだったのである。
…というわけでちょっと調べてみたところ、やはり第一印象のとおり、これは元々、ユピテル(ゼウス)の像だったのを改造して皇帝の像にしたもの、と考えられているようだ。


参考
https://www.thebyzantinelegacy.com/colossus-constantine
レプリカからの復元の様子
https://www.factumfoundation.org/pag/1890/re-creating-the-colossus-of-constantine

そもそも、この4世紀の人物コンスタンティヌス帝は、最初にキリスト教を信仰した皇帝だった。そのためユピテルは異教徒の像となり、改造することに躊躇がなかったのだと思われる。ただ、石の像は手に持ってるパーツや肩からかけてる布部分が青銅で、おそらく金の飾りもつけられていたとされ、後世のどこかで略奪にあい像も破壊されてしまった。まぁ…うん、有名人の像は破壊されがち…。金属使ってると高確率で略奪サされるね…。
自らを神になぞらえる不遜さはローマ皇帝あるあるだけど、像が略奪・破壊されるのもローマ皇帝あるあるパターンで、なんか納得してしまった。なお彼の名前はのちの東ローマ首都コンスタンティノープルの由来にみなっている。ある意味、ローマ皇帝らしさを凝縮したような人物なのであった。
巨像を作る伝統はエジプトのほうが先行している。そして、エジプトのファラオ像は、神になぞらえて、神像と同じ作り方でファラオの像を作るということが普通に行われていた。
コンスタンティヌスの像は、ファラオ像に雰囲気が似ていた。つまり神像のディティールのままだったのである。
…というわけでちょっと調べてみたところ、やはり第一印象のとおり、これは元々、ユピテル(ゼウス)の像だったのを改造して皇帝の像にしたもの、と考えられているようだ。
参考
https://www.thebyzantinelegacy.com/colossus-constantine
レプリカからの復元の様子
https://www.factumfoundation.org/pag/1890/re-creating-the-colossus-of-constantine
そもそも、この4世紀の人物コンスタンティヌス帝は、最初にキリスト教を信仰した皇帝だった。そのためユピテルは異教徒の像となり、改造することに躊躇がなかったのだと思われる。ただ、石の像は手に持ってるパーツや肩からかけてる布部分が青銅で、おそらく金の飾りもつけられていたとされ、後世のどこかで略奪にあい像も破壊されてしまった。まぁ…うん、有名人の像は破壊されがち…。金属使ってると高確率で略奪サされるね…。
自らを神になぞらえる不遜さはローマ皇帝あるあるだけど、像が略奪・破壊されるのもローマ皇帝あるあるパターンで、なんか納得してしまった。なお彼の名前はのちの東ローマ首都コンスタンティノープルの由来にみなっている。ある意味、ローマ皇帝らしさを凝縮したような人物なのであった。