中国への海産物輸出は江戸時代から。長崎俵物と高級海産物輸出の歴史覚書き

近頃ニュースを賑わせている、中国が日本のホタテを禁輸したという話。へえー今ってーて北海道からホタテ輸出してたんだあ…と思いながら見ていた。
日本史的には、中国への高級海産物の輸出といえば ナマコ、アワビ、フカヒレ である。その歴史は江戸時代、17世紀末までは遡る。つまり江戸時代。

江戸時代に長崎から中国へ輸出された乾物海産物
https://www.kansai-u.ac.jp/Tozaiken/publication/asset/bulletin/45/kiyo4515.pdf

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「長崎俵物」という呼び名が有名になる18世紀初頭には、大量海産物が中国へ渡り、中華料理の具として使われていた。特にアワビは白干しアワビが好まれたようで、これを本州アイヌが採取して加工していたという話もある。中世以降、北海道の積丹半島や本州最北の下北半島ではエゾアワビが主体の貝塚が何箇所か見つかっているという。輸出港は長崎だが、そこから輸出するアワビは、はるばる北海道・東北から送られていたエゾアワビだったのだ。

つまり、北海道から海産物を高級食材として送る輸出の流れは、少なくとも数百年の歴史を持っている。
それだけ好まれた、ということなのだろう。今では貝の種類がホタテに変わったというだけで。

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禁輸がいつまで続くのかは分からないが、そう簡単に食へのこだわりを捨てることが出来るのか。そもそも可哀想なのはホタテ食えなくなった中国一般人だろうな、と思いつつホタテフライを食べる自分。うまい。うまいものは正義。
なお中の人のお勧めはやはりフライ、あとバター醤油かけて焼いたやつである。酒蒸しもうまい。これからの季節なら鍋もいい。要らんなら食うわよ! フェアとかやってほしいな。

(まあ中国も、一部のお金持ちは隠れて輸入して食ってると思うんだよね…。あの国はそういうとろこなので)