人魚のミイラは「ミイラ」ではなく「工芸品」の類なのでは? アメリカに渡ったミイラのCTのスキャンから
今年のはじめに日本の円珠院が所蔵する「人魚のミイラ」の分析結果が発表されていたが、今回は1906年に日本からアメリカに渡った人魚ミイラの話。こちらもCTスキャンされて。魚、猿、トカゲ(?)を組み合わせて作ったものらしいということが分かってきている。大きさは30センチ弱、けっこう小さいものなので作るの大変だったんじゃって気がする。
Haunting 'mermaid' mummy from Japan is a gruesome monkey-fish hybrid with 'dragon claws,' new scans reveal
https://www.livescience.com/human-behavior/conspiracies-paranormal/haunting-mermaid-mummy-from-japan-is-a-gruesome-monkey-fish-hybrid-with-dragon-claws-new-scans-reveal

顔やポーズがちょっと怖いのだが、このシリーズは本文中にもある「Fiji mermaid」の名称でよく知られている。
フィジー近海に済む人魚を捕獲した、という触れ込みで18正規に見世物にされていたのだが、実際は日本から輸出されたものである。この名前で探すと世界中に散らばった同様の人魚ミイラが見つかるのだが、顔が怖い(というか表情が造られている)、生きているようなポーズをとらされている、という特徴がある。
Fiji mermaid
https://en.wikipedia.org/wiki/Fiji_mermaid
似たようなものが多数あることから組織的に造られていたと考えられていたが、前回の日本と今回のアメリカにあるものの調査結果を視る限り、どうも思っていたより人工物としての割合が高い。ミイラをつなぎ合わせているわけではなく、中身に骨すら無く、棒に布巻きつけて漆喰で固めて皮だけ貼り付けたもの、という具合なのである。

つまりこれ、ミイラというより工芸品/芸術品という分類が近いのではないかと思うのだ。
人形に毛皮やウロコを貼り付けているのと同じレベル。たとえば、サルのパーツ使ってるところはサルのミイラではなく、顔の形を作ってサルのガワを貼り付けただけ。中に本物の頭蓋骨は入っていないのだ。(なのでサルっぽくない顔に出来るし、大きさも自由に変えられる)
成分比率や製造工程からするならば、これらの分類は「ミイラ」ではなく「生体を使って作った偶像」のほうに入ると思う。象牙で作った仏像とか、人間の生皮貼り付けた石像とか、そういう系。
まあ細かいこと気にしない人は気にならないと思うけど、ミイラか像かでだいぶ印象変わるんだよなあ、と思う次第。
Haunting 'mermaid' mummy from Japan is a gruesome monkey-fish hybrid with 'dragon claws,' new scans reveal
https://www.livescience.com/human-behavior/conspiracies-paranormal/haunting-mermaid-mummy-from-japan-is-a-gruesome-monkey-fish-hybrid-with-dragon-claws-new-scans-reveal

顔やポーズがちょっと怖いのだが、このシリーズは本文中にもある「Fiji mermaid」の名称でよく知られている。
フィジー近海に済む人魚を捕獲した、という触れ込みで18正規に見世物にされていたのだが、実際は日本から輸出されたものである。この名前で探すと世界中に散らばった同様の人魚ミイラが見つかるのだが、顔が怖い(というか表情が造られている)、生きているようなポーズをとらされている、という特徴がある。
Fiji mermaid
https://en.wikipedia.org/wiki/Fiji_mermaid
似たようなものが多数あることから組織的に造られていたと考えられていたが、前回の日本と今回のアメリカにあるものの調査結果を視る限り、どうも思っていたより人工物としての割合が高い。ミイラをつなぎ合わせているわけではなく、中身に骨すら無く、棒に布巻きつけて漆喰で固めて皮だけ貼り付けたもの、という具合なのである。

つまりこれ、ミイラというより工芸品/芸術品という分類が近いのではないかと思うのだ。
人形に毛皮やウロコを貼り付けているのと同じレベル。たとえば、サルのパーツ使ってるところはサルのミイラではなく、顔の形を作ってサルのガワを貼り付けただけ。中に本物の頭蓋骨は入っていないのだ。(なのでサルっぽくない顔に出来るし、大きさも自由に変えられる)
成分比率や製造工程からするならば、これらの分類は「ミイラ」ではなく「生体を使って作った偶像」のほうに入ると思う。象牙で作った仏像とか、人間の生皮貼り付けた石像とか、そういう系。
まあ細かいこと気にしない人は気にならないと思うけど、ミイラか像かでだいぶ印象変わるんだよなあ、と思う次第。