エジプト・サッカラのイムホテプ博物館がリニューアルオープン。メルエンラー王のミイラが再展示されるらしいが…
イムホテプ博物館のリニューアルオープンのニュースで、「最古の王族ミイラ、メルエンラー1世のミイラが展示されるよ!」と大大的に宣伝されていて、ちょっとお茶吹いてしまった。うん…あの… ミイラ…はまぁ、一応現存はしますね。
しますけど、パーツしか残ってないんですよね。
出てくる写真だいたいこんな感じ↓でお顔に布かぶっていると思うんですが、これが何でかといいますとですね。
ここから下が無いんですよ。
発見された時はあったんですが、徒歩ダッシュで運ぶのに棺が重すぎたのでミイラをカチ割って生首状態でカイロまで運びました。1881年に。
ちょうどブーラク博物館の館長だったオーギュスト・マリエットが死去寸前だったことも在り、存命のうちに見せて報告したかったのではと言われますが、まぁ乱暴なことをしたもんです。
布の下はこうなってます。※ちょっとグロい写真が出てくるのでミイラ画像注意
これが本当にファラオのミイラなら、だいぶ手荒なことをしたなという感じですね…。
なお、カチ割ったミイラの残りの部分は、なんとドイツ・ベルリンのエジプト博物館に送られてしまいました。
はいもうおわかりですね。第二次世界大戦のベルリン空襲。ミイラの残りパーツは行方不明です。 たぶん焼けちゃったんだろうな…って関係者みんな諦めてるやつ。装飾品とかならともかく、ミイラのパーツじゃ避難させる優先順位も低かったでしょうし、仕方ないんですけどね。
さて、このネムティエムサフ・メルエンラー王ですが、現存するピラミッドはこれです。
めっちゃ崩れかけてます。だいぶ盗掘を受けており、ミイラ発見時すでに玄室が崩れかけていたんだとか。そこから一部でもミイラを救い出させたことは、まだ良かったほうなのかもしれない。
ファラオ様には、そう思ってちょっと呪いのほうは勘弁していただくしかないですね。
というわけで、王族ミイラを期待してイムホテプ博物館行くのは、あんまおすすめできないです。お顔の上部しかございません…ので…。
※ちなみに即位年数も短く、それほど目立つ業績が見当たらない王様でもある
※次の代のペピ2世が長生きしてピラミッドも建てまくっているのでそちらのほうが圧倒的に有名
★ミイラ化技術の進化について
残っている数が少ないが、少し前の第5王朝時代のミイラは↓これ。第6王朝ではまだミイラ化技術は頂点に達しておらず、盗掘を受けなかったとしても、残るミイラはごく少数だったと思われる。
もしもクフ王のミイラが無事だったら: そのミイラは、ほぼ確実に我々の知る姿ではない、という話。
https://55096962.seesaa.net/article/201610article_11.html
しますけど、パーツしか残ってないんですよね。
出てくる写真だいたいこんな感じ↓でお顔に布かぶっていると思うんですが、これが何でかといいますとですね。
ここから下が無いんですよ。
発見された時はあったんですが、徒歩ダッシュで運ぶのに棺が重すぎたのでミイラをカチ割って生首状態でカイロまで運びました。1881年に。
ちょうどブーラク博物館の館長だったオーギュスト・マリエットが死去寸前だったことも在り、存命のうちに見せて報告したかったのではと言われますが、まぁ乱暴なことをしたもんです。
布の下はこうなってます。※ちょっとグロい写真が出てくるのでミイラ画像注意
これが本当にファラオのミイラなら、だいぶ手荒なことをしたなという感じですね…。
なお、カチ割ったミイラの残りの部分は、なんとドイツ・ベルリンのエジプト博物館に送られてしまいました。
はいもうおわかりですね。第二次世界大戦のベルリン空襲。ミイラの残りパーツは行方不明です。 たぶん焼けちゃったんだろうな…って関係者みんな諦めてるやつ。装飾品とかならともかく、ミイラのパーツじゃ避難させる優先順位も低かったでしょうし、仕方ないんですけどね。
さて、このネムティエムサフ・メルエンラー王ですが、現存するピラミッドはこれです。
めっちゃ崩れかけてます。だいぶ盗掘を受けており、ミイラ発見時すでに玄室が崩れかけていたんだとか。そこから一部でもミイラを救い出させたことは、まだ良かったほうなのかもしれない。
ファラオ様には、そう思ってちょっと呪いのほうは勘弁していただくしかないですね。
というわけで、王族ミイラを期待してイムホテプ博物館行くのは、あんまおすすめできないです。お顔の上部しかございません…ので…。
※ちなみに即位年数も短く、それほど目立つ業績が見当たらない王様でもある
※次の代のペピ2世が長生きしてピラミッドも建てまくっているのでそちらのほうが圧倒的に有名
★ミイラ化技術の進化について
残っている数が少ないが、少し前の第5王朝時代のミイラは↓これ。第6王朝ではまだミイラ化技術は頂点に達しておらず、盗掘を受けなかったとしても、残るミイラはごく少数だったと思われる。
もしもクフ王のミイラが無事だったら: そのミイラは、ほぼ確実に我々の知る姿ではない、という話。
https://55096962.seesaa.net/article/201610article_11.html