【ゆく年】暑すぎる夏を越えてたどり着く年末【くる年】
暑いのはなんか耐えられた。寒さ耐性が低めなので、冬が暖かめなのがちょっとうれしい。
いやでも暑すぎたな今年の夏??
登山で塩飴二袋くらい消費したかな。塩がなければ即死だったぜ。山で熱中症でぶっ倒れてる人とか何人も見かけたな今年…

というわけでいろんな意味で過酷な年でしたが、今年も各月の記事ピックアップで振り返っていきますよ。
******
■1月
今年の冬山クッソ寒い。中の人、人生初のドロップダウン現象を体験する
https://55096962.seesaa.net/article/497781175.html
そう、夏はあんなにクソ暑かったのに、今年の冬は極寒スタートだったのである。山がマイナス7度とか未体験の寒さになっていて、雪も降っていたのでウキウキ出掛けて酷い目に遭いました。え、寒いのに何で山に行くのかって? ばかだからですよ!
(追記あり)古王国時代のミイラ画像が出て来ない絶望感。もしかしたら最古級かもしれない
https://55096962.seesaa.net/article/497543845.html
エジプトで古王国時代の貴重なミイラが見つかったが、そのミイラは…うん、写真が出てきて察するレベル。
この時代のミイラはほとんど残骸ですね。
「最古級のルーン文字石碑」、ノルウェーで発見される。だいたい2000年くらい前
https://55096962.seesaa.net/article/497042318.html
ルーン文字が使われ始めた初期の石碑が見つかった。ただあまり長文ではないため、文章の意味ははっきりとは分からない。
■2月
古代エジプト人とハチミツの話。黄金色の液体はラー様の涙だった
https://55096962.seesaa.net/article/498292922.html
この頃は昆虫食の話題が流行ってましたねえ。というわけで古代エジプトで蜂の子食ってたかどうか調べてて書けてしまった記事がこれ。
結論、蜂の子は食ってなかったけど蜂蜜に関する神話は掘り出せたので良し。
古代エジプトの葬儀の舞い「ムウの踊り」について
https://55096962.seesaa.net/article/498277245.html
現代で言うと「村の奇祭」。墓の前でこんな踊りやってたエジプト人は何なんだ。
エジプトの偽遺物業者、サービス精神(?)が高じて墓まで作ってしまう
https://55096962.seesaa.net/article/498244434.html
これはニュース見て爆笑してたやつ。犯罪行為なんで笑っちゃいけないんだろうけど、こういう労力の無駄遣いは嫌いじゃないぜ。
ブルーチーズを食べると変な夢を見るか? →科学的エビデンスのない都市伝説だった
https://55096962.seesaa.net/article/498230561.html
検証シリーズ。辿っていくとまさかの販促用に書かれた論文が出処というオチだった。
噂の正体が分かっちゃうと、なるほどなあって感じになるのはいつものこと。
■3月
サルが偶然作った「石器もどき」、初期人類の石器と区別がつかない可能性があると示唆される
https://55096962.seesaa.net/article/498573193.html
人類学とか先史時代とかやってる学者さんは、前から薄々なんとなくそんな気がしていたと思う。が、実際にそうだと明言されると頭を抱えたくもなったのではないかと思う。サルの石器と人類の初期の石器の区別がつかない。つまり今までのように石器でヒトの移住を見分けられなくなるかもしれない。
健康食品モリンガは古代エジプトで愛された? 部分的には正解だが尾ひれがついている件
https://55096962.seesaa.net/article/498666518.html
これも検証シリーズ。ベン・オイル(油)としての使用は一般的に行われていたが、現在健康食品で売られているような粉末状のモリンガは使われていた証拠がない。
ナイル上流、スーダンのオールド・ドンゴラから予想外のヒエログリフ入り石材見つかる。石材は一体どこから来たのか?
https://55096962.seesaa.net/article/498529368.html
あまり発掘調査の進んでいないスーダン側での発見。だがこの直後にスーダン内戦が勃発。調査中断して学者さんが国外に避難してしまった…。
なお、ウクライナにニジェールにイスラエル・パレスチナにベネズエラと火種があちこちで爆発しまくっているためスルーされがちだだかせねスーダン内戦は12月初頭時点でも継続しており、準軍事組織側が優勢、既存政権側は圧されている状況にある。発掘どころじゃねえ。
■4月
ボリビア山岳地帯の謎の儀式跡、100以上見つかる。衛星写真すげーな
https://55096962.seesaa.net/article/499162042.html
謎の古代遺跡とか好きな人にはたまらないやつなのですよ。発見されたばかりで今のところ本当に謎だらけなので。
最近は衛星からの発見が相次いでて楽しい。
エジプト:紅海沿岸の都市ベレニケで仏像が見つかる。現地在住インド人がいた可能性あり
https://55096962.seesaa.net/article/499155619.html
紅海からインドに繋がる航路を通じて、インド文化がエジプトに一部到達していた可能性が高まった。インドからギリシャ様式の像が出てくるのはよくあるが、逆は珍しい。人は相互に行き来していたという証拠の一つだ。
英国王の戴冠式に合わせてスクーンの石がエディンバラから帰還予定、ついでに調査される
https://55096962.seesaa.net/article/499101671.html
今年は戴冠式もありましたねえ! 中の人は旅行いっててちちょっとしか見てないですけども。
ファンタジー作品にありがちな王道の戴冠式をリアルでやってる国はヨーロッパでも少ないので、色んな人に参考になったのではないでしょうか。スクーンの石がちゃんとスコットランドから持ち帰られたのはなかなかすごい。
■5月
サウジアラビア~ヨルダンの砂漠に作られた「デザート・カイト」、設計図ありだった
https://55096962.seesaa.net/article/499396716.html
サウジアラビアは近年までイスラム時代の遺跡しか興味なくて、それ以前の時代の調査はまだ始まったばかり。いろんな発見が相次いでいてHotな地域なのです。
人類の「出アフリカ」は一直線の道ではなかった。最近のトレンド学説が複雑怪奇に
https://55096962.seesaa.net/article/499465184.html
毎年書き換わっていくので、このジャンル研究してる人はついていくの大変だろうなって思ってる。
数年前に出た人類学のダイジェスト本なんかも、もう一部古いんですよ。怖いですよね。
ヨルダン周遊(3) 推し遺物に会いに行こう!
https://55096962.seesaa.net/article/499287405.html
念願の推しに会いに行ってきました(ハァハァ)
■6月
古代エジプト・ヘテプヘレス女王の「銀の腕輪」はどこから来たか。古代世界の交易ルートの一つが分析される
https://55096962.seesaa.net/article/499583941.html
銀の出処はキクラデス諸島と分析されている。ただ、ピラミッド作ってた時代にはまだ「ギリシャ」という概念は影も形もないため、エジプトとギリシャの交易という表現は正しくない。
ナイル上流、古代の制水設備について。(アマラ・ウェストの調査より)
https://55096962.seesaa.net/article/499733782.html
ナイル川の水を利用して灌漑する試みは、エジプトより南のスーダン側でも行われていただろうという話。このへんも調査もあまり進んでいないのだが、内戦が(ry
つらい。
トトメス3世「オロンテス川でゾウ狩ったで!」シリアにゾウはいるのか問題について
https://55096962.seesaa.net/article/499754349.html
古代エジプトの時代にシリアにゾウはいたのかどうかについて調べていたら、「インドゾウを放牧してたのでは」という面白い説に行き着いた。古代から生き残ってたやつじゃなく象牙取る用に群れごと飼ってたかもしれないというのだ。なるほど。
■7月
サハラの岩絵、タッシリ・ナジェールとへンリ・ロートの探検による問題について
https://55096962.seesaa.net/article/500113552.html
タッシリ・ナジェールの古代エジプト風の壁画は捏造されたもの、という話を調べてみた。オカルト本ではおなじみの岩絵群だけど、まさかこんなに捏造疑惑のあるものが混じっているとは思わなかった。
蛍光X線分析で見る古代エジプトの墓壁画/描き直しの跡いろいろ
https://55096962.seesaa.net/article/500039665.html
古代エジプトのオフィシャルな絵は人物の書き方が決まっているので、少しでもズレると書き直し。なかなか大変な世界である。
■8月
イスタンブールで見た像の正体。まさかの南アラビアだった
https://55096962.seesaa.net/article/500356257.html
正体不明のまま年月が過ぎ、ひょんなところで見つけてしまった…まさかの! 南アラビア!
これは分からんて。
ついでにエチオピアで見た何の説明も無かった人物像の正体も判明。分かっちゃうと、どこがどう文化的に繋がっているのかや、展示品の時代がいつなのかも理解できるんですけどね。
大英博物館職員、収蔵遺物盗難&売却で解雇。だが盗難事件は他にも起きていた
https://55096962.seesaa.net/article/500420279.html
大英博物館の盗難事件は盛り上がりましたね・・・・・・・。
火災でほぼ全焼したリオデジャネイロの国立博物館、再建への道
https://55096962.seesaa.net/article/500403955.html
博物館ネタでもう一つ。収蔵品の9割が焼失したリオの博物館はただいま再建中とのこと。
■9月
ナミブ砂漠で有名な「フェアリー・サークル」、実は世界中に広く分布していることが判明。発生メカニズムがさらに謎に
https://55096962.seesaa.net/article/500897076.html
まさかのフェアリー・サークルは世界中にあったことが判明。これで論争になっていた発生メカニズム解明に近づけるのか?!
オシリス・レックス、「王の帰還」なる。そして第二章へ
https://55096962.seesaa.net/article/500885447.html
ずっと追ってきたオシリス様の帰還、そして再びの旅立ち。第二章も楽しみですね!
オハイオ川中流域(MORV)文化の衰退に彗星爆発は関係あったのか。反論に見る専門家の本気と視点の在り処
https://55096962.seesaa.net/article/500610791.html
xx文明は隕石によって滅びたのだ…! みたいな説が出るたびに思い出していきたい反論の組み立て方。専門家の本気のツッコミのやり方、いい勉強になりました。
■10月
幻の「カラシュマ語」、ヒッタイトの首都から発見される
https://55096962.seesaa.net/article/500922058.html
古代アナトリアの言語リストに一種類加わりましたよ! 解読楽しみ。
サハラ以南の現生人類にもネアンデルタールのDNAが入ってる…? 研究結果が予想外の方向に
https://55096962.seesaa.net/article/501178554.html
人類の系統樹さらに複雑になる。ネアンデルタールと現生人類の交雑はけっこう前からあったってことになり、むしろなんで種族が分離したのかの部分を調べたほうがいい気がしてくる。遠くから眺めている分には楽しいが、このジャンルの学者さんはほんと大変だろうな。
アマゾンが干ばつで大ピンチ、だが川底から2,000年ぶりに遺跡が出てきたぞ
https://55096962.seesaa.net/article/501227027.html
アマゾン川の支流が干上がるという異常事態だが、川底に遺跡があるということは、これも前代未聞の異常気象ではなく人類の既に体験してきたイベントの一つなのかもしれない。
■11月
古代エジプトのオーパーツ! サッカラの飢餓像! →そもそもエジプトのじゃない
https://55096962.seesaa.net/article/501557421.html
検証シリーズ。日本語で間違った内容の記事しか無かったのでとりあえず書いといた。調べ始めて5分で「ぜんぜん違うじゃん!」ってなるような記事はコタツ記事としてもだめだと思うんですよね…
史実と後世の伝承のはざま 古代エジプト神官イムホテプの伝承はどこまで史実なのか
https://55096962.seesaa.net/article/501510630.html
イムホテプ伝説の史実部分と伝説部分を仕分けしておいたので参考までにどうぞ。
大英図書館(英国図書館)、ランサムウェアによるサイバー攻撃によりサービス停止中。DB復旧に時間がかかるらしい
https://55096962.seesaa.net/article/501563144.html
12月に入ってもまだ復旧せず。大丈夫か大英図書館。
■12月
助けて! クマの被害が増えてるの! →実際は多くの地域で絶滅しそう、問題は「人間がナメられるようになった」では
https://55096962.seesaa.net/article/501706792.html
やたらとクマ被害の報道が出ているが、実は東京近辺の山だとクマの頭数はそんなに増えておらず、頭数に比べて目撃数が増えている。狩猟禁止の時代が続いてクマが人を恐れなくなったのが原因では…と思うのだ。ヤキ入れて分からせないとだめな気がする。
※ただし東北・北海道は条件が違うと思う
「今まで知られていなかった文明をハンガリーで発見!」→なぜか元論文と全然違う内容だった
https://55096962.seesaa.net/article/501778866.html
これ系の記事でソースをリンクしてない場合は元の論文とぜんぜん違う場合があるので眉につばをぬりぬりしつつ読むんだぞ。中の人からの切実なお願いだ。
縄文杉が古代エジプトの歴史を明らかにするかもしれない? 宇宙線から木材の年輪へ
https://55096962.seesaa.net/article/501799733.html
日本の学者さん、そして屋久杉よありがとう。気づいてなかったけどすごい発見してたんだねこれ…
***********
というわけで! 今年もピックアップ記事ダイジェストで振り返ってみました!
いやなんかほんと色々あったな。明るい事件も暗い事件もあった。あと、あちこち紛争やら治安の問題やらが噴出してて、海外旅行どこ行けばいいんだよ的な雰囲気にもなりつつある。中の人が5月に行ったヨルダンも、イスラエルとの国境近くはもう行けないんですよね…
来年は国内旅行で回しますかね。いきたい山もまだ沢山あるしね!★
そんなわけで、今年もお疲れ様でした。来年もまたよろしくお願いします。
皆様、よいお年を。
いやでも暑すぎたな今年の夏??
登山で塩飴二袋くらい消費したかな。塩がなければ即死だったぜ。山で熱中症でぶっ倒れてる人とか何人も見かけたな今年…

というわけでいろんな意味で過酷な年でしたが、今年も各月の記事ピックアップで振り返っていきますよ。
******
■1月
今年の冬山クッソ寒い。中の人、人生初のドロップダウン現象を体験する
https://55096962.seesaa.net/article/497781175.html
そう、夏はあんなにクソ暑かったのに、今年の冬は極寒スタートだったのである。山がマイナス7度とか未体験の寒さになっていて、雪も降っていたのでウキウキ出掛けて酷い目に遭いました。え、寒いのに何で山に行くのかって? ばかだからですよ!
(追記あり)古王国時代のミイラ画像が出て来ない絶望感。もしかしたら最古級かもしれない
https://55096962.seesaa.net/article/497543845.html
エジプトで古王国時代の貴重なミイラが見つかったが、そのミイラは…うん、写真が出てきて察するレベル。
この時代のミイラはほとんど残骸ですね。
「最古級のルーン文字石碑」、ノルウェーで発見される。だいたい2000年くらい前
https://55096962.seesaa.net/article/497042318.html
ルーン文字が使われ始めた初期の石碑が見つかった。ただあまり長文ではないため、文章の意味ははっきりとは分からない。
■2月
古代エジプト人とハチミツの話。黄金色の液体はラー様の涙だった
https://55096962.seesaa.net/article/498292922.html
この頃は昆虫食の話題が流行ってましたねえ。というわけで古代エジプトで蜂の子食ってたかどうか調べてて書けてしまった記事がこれ。
結論、蜂の子は食ってなかったけど蜂蜜に関する神話は掘り出せたので良し。
古代エジプトの葬儀の舞い「ムウの踊り」について
https://55096962.seesaa.net/article/498277245.html
現代で言うと「村の奇祭」。墓の前でこんな踊りやってたエジプト人は何なんだ。
エジプトの偽遺物業者、サービス精神(?)が高じて墓まで作ってしまう
https://55096962.seesaa.net/article/498244434.html
これはニュース見て爆笑してたやつ。犯罪行為なんで笑っちゃいけないんだろうけど、こういう労力の無駄遣いは嫌いじゃないぜ。
ブルーチーズを食べると変な夢を見るか? →科学的エビデンスのない都市伝説だった
https://55096962.seesaa.net/article/498230561.html
検証シリーズ。辿っていくとまさかの販促用に書かれた論文が出処というオチだった。
噂の正体が分かっちゃうと、なるほどなあって感じになるのはいつものこと。
■3月
サルが偶然作った「石器もどき」、初期人類の石器と区別がつかない可能性があると示唆される
https://55096962.seesaa.net/article/498573193.html
人類学とか先史時代とかやってる学者さんは、前から薄々なんとなくそんな気がしていたと思う。が、実際にそうだと明言されると頭を抱えたくもなったのではないかと思う。サルの石器と人類の初期の石器の区別がつかない。つまり今までのように石器でヒトの移住を見分けられなくなるかもしれない。
健康食品モリンガは古代エジプトで愛された? 部分的には正解だが尾ひれがついている件
https://55096962.seesaa.net/article/498666518.html
これも検証シリーズ。ベン・オイル(油)としての使用は一般的に行われていたが、現在健康食品で売られているような粉末状のモリンガは使われていた証拠がない。
ナイル上流、スーダンのオールド・ドンゴラから予想外のヒエログリフ入り石材見つかる。石材は一体どこから来たのか?
https://55096962.seesaa.net/article/498529368.html
あまり発掘調査の進んでいないスーダン側での発見。だがこの直後にスーダン内戦が勃発。調査中断して学者さんが国外に避難してしまった…。
なお、ウクライナにニジェールにイスラエル・パレスチナにベネズエラと火種があちこちで爆発しまくっているためスルーされがちだだかせねスーダン内戦は12月初頭時点でも継続しており、準軍事組織側が優勢、既存政権側は圧されている状況にある。発掘どころじゃねえ。
■4月
ボリビア山岳地帯の謎の儀式跡、100以上見つかる。衛星写真すげーな
https://55096962.seesaa.net/article/499162042.html
謎の古代遺跡とか好きな人にはたまらないやつなのですよ。発見されたばかりで今のところ本当に謎だらけなので。
最近は衛星からの発見が相次いでて楽しい。
エジプト:紅海沿岸の都市ベレニケで仏像が見つかる。現地在住インド人がいた可能性あり
https://55096962.seesaa.net/article/499155619.html
紅海からインドに繋がる航路を通じて、インド文化がエジプトに一部到達していた可能性が高まった。インドからギリシャ様式の像が出てくるのはよくあるが、逆は珍しい。人は相互に行き来していたという証拠の一つだ。
英国王の戴冠式に合わせてスクーンの石がエディンバラから帰還予定、ついでに調査される
https://55096962.seesaa.net/article/499101671.html
今年は戴冠式もありましたねえ! 中の人は旅行いっててちちょっとしか見てないですけども。
ファンタジー作品にありがちな王道の戴冠式をリアルでやってる国はヨーロッパでも少ないので、色んな人に参考になったのではないでしょうか。スクーンの石がちゃんとスコットランドから持ち帰られたのはなかなかすごい。
■5月
サウジアラビア~ヨルダンの砂漠に作られた「デザート・カイト」、設計図ありだった
https://55096962.seesaa.net/article/499396716.html
サウジアラビアは近年までイスラム時代の遺跡しか興味なくて、それ以前の時代の調査はまだ始まったばかり。いろんな発見が相次いでいてHotな地域なのです。
人類の「出アフリカ」は一直線の道ではなかった。最近のトレンド学説が複雑怪奇に
https://55096962.seesaa.net/article/499465184.html
毎年書き換わっていくので、このジャンル研究してる人はついていくの大変だろうなって思ってる。
数年前に出た人類学のダイジェスト本なんかも、もう一部古いんですよ。怖いですよね。
ヨルダン周遊(3) 推し遺物に会いに行こう!
https://55096962.seesaa.net/article/499287405.html
念願の推しに会いに行ってきました(ハァハァ)
■6月
古代エジプト・ヘテプヘレス女王の「銀の腕輪」はどこから来たか。古代世界の交易ルートの一つが分析される
https://55096962.seesaa.net/article/499583941.html
銀の出処はキクラデス諸島と分析されている。ただ、ピラミッド作ってた時代にはまだ「ギリシャ」という概念は影も形もないため、エジプトとギリシャの交易という表現は正しくない。
ナイル上流、古代の制水設備について。(アマラ・ウェストの調査より)
https://55096962.seesaa.net/article/499733782.html
ナイル川の水を利用して灌漑する試みは、エジプトより南のスーダン側でも行われていただろうという話。このへんも調査もあまり進んでいないのだが、内戦が(ry
つらい。
トトメス3世「オロンテス川でゾウ狩ったで!」シリアにゾウはいるのか問題について
https://55096962.seesaa.net/article/499754349.html
古代エジプトの時代にシリアにゾウはいたのかどうかについて調べていたら、「インドゾウを放牧してたのでは」という面白い説に行き着いた。古代から生き残ってたやつじゃなく象牙取る用に群れごと飼ってたかもしれないというのだ。なるほど。
■7月
サハラの岩絵、タッシリ・ナジェールとへンリ・ロートの探検による問題について
https://55096962.seesaa.net/article/500113552.html
タッシリ・ナジェールの古代エジプト風の壁画は捏造されたもの、という話を調べてみた。オカルト本ではおなじみの岩絵群だけど、まさかこんなに捏造疑惑のあるものが混じっているとは思わなかった。
蛍光X線分析で見る古代エジプトの墓壁画/描き直しの跡いろいろ
https://55096962.seesaa.net/article/500039665.html
古代エジプトのオフィシャルな絵は人物の書き方が決まっているので、少しでもズレると書き直し。なかなか大変な世界である。
■8月
イスタンブールで見た像の正体。まさかの南アラビアだった
https://55096962.seesaa.net/article/500356257.html
正体不明のまま年月が過ぎ、ひょんなところで見つけてしまった…まさかの! 南アラビア!
これは分からんて。
ついでにエチオピアで見た何の説明も無かった人物像の正体も判明。分かっちゃうと、どこがどう文化的に繋がっているのかや、展示品の時代がいつなのかも理解できるんですけどね。
大英博物館職員、収蔵遺物盗難&売却で解雇。だが盗難事件は他にも起きていた
https://55096962.seesaa.net/article/500420279.html
大英博物館の盗難事件は盛り上がりましたね・・・・・・・。
火災でほぼ全焼したリオデジャネイロの国立博物館、再建への道
https://55096962.seesaa.net/article/500403955.html
博物館ネタでもう一つ。収蔵品の9割が焼失したリオの博物館はただいま再建中とのこと。
■9月
ナミブ砂漠で有名な「フェアリー・サークル」、実は世界中に広く分布していることが判明。発生メカニズムがさらに謎に
https://55096962.seesaa.net/article/500897076.html
まさかのフェアリー・サークルは世界中にあったことが判明。これで論争になっていた発生メカニズム解明に近づけるのか?!
オシリス・レックス、「王の帰還」なる。そして第二章へ
https://55096962.seesaa.net/article/500885447.html
ずっと追ってきたオシリス様の帰還、そして再びの旅立ち。第二章も楽しみですね!
オハイオ川中流域(MORV)文化の衰退に彗星爆発は関係あったのか。反論に見る専門家の本気と視点の在り処
https://55096962.seesaa.net/article/500610791.html
xx文明は隕石によって滅びたのだ…! みたいな説が出るたびに思い出していきたい反論の組み立て方。専門家の本気のツッコミのやり方、いい勉強になりました。
■10月
幻の「カラシュマ語」、ヒッタイトの首都から発見される
https://55096962.seesaa.net/article/500922058.html
古代アナトリアの言語リストに一種類加わりましたよ! 解読楽しみ。
サハラ以南の現生人類にもネアンデルタールのDNAが入ってる…? 研究結果が予想外の方向に
https://55096962.seesaa.net/article/501178554.html
人類の系統樹さらに複雑になる。ネアンデルタールと現生人類の交雑はけっこう前からあったってことになり、むしろなんで種族が分離したのかの部分を調べたほうがいい気がしてくる。遠くから眺めている分には楽しいが、このジャンルの学者さんはほんと大変だろうな。
アマゾンが干ばつで大ピンチ、だが川底から2,000年ぶりに遺跡が出てきたぞ
https://55096962.seesaa.net/article/501227027.html
アマゾン川の支流が干上がるという異常事態だが、川底に遺跡があるということは、これも前代未聞の異常気象ではなく人類の既に体験してきたイベントの一つなのかもしれない。
■11月
古代エジプトのオーパーツ! サッカラの飢餓像! →そもそもエジプトのじゃない
https://55096962.seesaa.net/article/501557421.html
検証シリーズ。日本語で間違った内容の記事しか無かったのでとりあえず書いといた。調べ始めて5分で「ぜんぜん違うじゃん!」ってなるような記事はコタツ記事としてもだめだと思うんですよね…
史実と後世の伝承のはざま 古代エジプト神官イムホテプの伝承はどこまで史実なのか
https://55096962.seesaa.net/article/501510630.html
イムホテプ伝説の史実部分と伝説部分を仕分けしておいたので参考までにどうぞ。
大英図書館(英国図書館)、ランサムウェアによるサイバー攻撃によりサービス停止中。DB復旧に時間がかかるらしい
https://55096962.seesaa.net/article/501563144.html
12月に入ってもまだ復旧せず。大丈夫か大英図書館。
■12月
助けて! クマの被害が増えてるの! →実際は多くの地域で絶滅しそう、問題は「人間がナメられるようになった」では
https://55096962.seesaa.net/article/501706792.html
やたらとクマ被害の報道が出ているが、実は東京近辺の山だとクマの頭数はそんなに増えておらず、頭数に比べて目撃数が増えている。狩猟禁止の時代が続いてクマが人を恐れなくなったのが原因では…と思うのだ。ヤキ入れて分からせないとだめな気がする。
※ただし東北・北海道は条件が違うと思う
「今まで知られていなかった文明をハンガリーで発見!」→なぜか元論文と全然違う内容だった
https://55096962.seesaa.net/article/501778866.html
これ系の記事でソースをリンクしてない場合は元の論文とぜんぜん違う場合があるので眉につばをぬりぬりしつつ読むんだぞ。中の人からの切実なお願いだ。
縄文杉が古代エジプトの歴史を明らかにするかもしれない? 宇宙線から木材の年輪へ
https://55096962.seesaa.net/article/501799733.html
日本の学者さん、そして屋久杉よありがとう。気づいてなかったけどすごい発見してたんだねこれ…
***********
というわけで! 今年もピックアップ記事ダイジェストで振り返ってみました!
いやなんかほんと色々あったな。明るい事件も暗い事件もあった。あと、あちこち紛争やら治安の問題やらが噴出してて、海外旅行どこ行けばいいんだよ的な雰囲気にもなりつつある。中の人が5月に行ったヨルダンも、イスラエルとの国境近くはもう行けないんですよね…
来年は国内旅行で回しますかね。いきたい山もまだ沢山あるしね!★
そんなわけで、今年もお疲れ様でした。来年もまたよろしくお願いします。
皆様、よいお年を。