一般知識と”身体性”、SNSで見るbotと人間の境目とは
他SNSが正式サービスになったら、X(旧twitter)は読み専垢だけ残して撤退しようと思ってる中の人ですわこんばんは。
正月早々に起きた地震とか航空事故とかで、デマやら過激発言やらインプレゾンビやら湧きすぎて、まともに知人の生存確認にも使えない状態でしたからねアレ。
さてそんなこんなは置いといて、Xに飛び交っていた震災関連の過激発言の中に、「地震で現地に水や食料が足りないならヘリでピストン輸送でもすればいいじゃない!」というものがあった。着陸場所が無いなら上空から荷物を投げ落とせばいいんだとか。なん…ですと…。
もちろんツッコミが入りまくっていたのだが、水は1Lで1kgである。1日3L使うとして3Lx100人分=300kg 、100人の1日分だけでこの重量なので投げ落としたらフツーに大惨事。
なぜこんなアホすぎる発言をしてしまうのか。
学校で習ってないから、とかいう問題ではない。「水は重たい」、これは誰でも知っているべき常識である。2L入りペットボトルくらい持ったことはあるはずなのだ。どんな短時間であれ、持った時の「重たい」という感覚は感じるはずで、ペットボトルを机から落とした時に「どすん!」という重たい音と衝撃が起きることも分かっていると思う。
つまり、肉体と生きてきたリアルの経験があれば、言ってることがおかしいと必ず分かるはずであり、それを知らない/理解できないということは、肉体が無い or 生きていない ことを意味する。
…あなたたちがムキになって反応しているそのアカウント、果たして本当に生身の人間ですか?
書き込まれた文字列の向こうにいるのは、炎上狙いのbotではないと言い切れますか…?
と、いうのは半分冗談だが、半分は本気である。実はAIには「実体としての身体がない故に学習できないことがある」という問題を持っている。これは「身体性」の問題としてよく言及される。
具体的に言うと、人間は「コップ」という情報を得る時、実際にそのコップを手にした経験を必ず持っている。
水を入れた状態で持ち上げるとどういう感覚があるか、その状態でひっくり返すとどうなるか。持ち手はどう持つべきか、洗い方はどうするか。中身がとても熱い時は持ち手を持てなくなるかもしれないとか、寒い時に温かい飲み物が入っていると思わず両手で手を温めるように持ってしまうとか、「コップ」という一つの単語に、経験からくる複数の情報を自動的に紐付けることが出来る。
しかしAIには身体はないので、体を通してコップという存在を学習することは出来ず、人間がコップをどう使うかを見て、それをデータとして取り込んで真似ることになる。
また、一度もガラスのコップというデータをインプットされたことのない状態で「コップ」と「ガラス」という情報を得て、「ガラスは割れやすい、コップは握るもの、だからガラス製のコップは手荒に扱うと割れるだろうな」と応用的な認識をすることは苦手である。
つまり、「水は重たい」「ペッドボトルを落とした時にかなりの衝撃がある」という身体的な経験則から、「支援物資として水を運ぼうとしても大人数分はかなりの重量になる」と応用的に考えられる思考は人間ならではのもので、言い換えれば人間なら誰しも出来るはずのもので、それが出来ないということは人工知能で置き換えられる存在か、それ以下になってしまうことを意味する。
身体から学習できる情報とシンボルグラウンディングは、人間がAIに勝ってる数少ない分野なので…。
教えられたデータを効率的に呼び出す能力はすでにAIのほうが上なので、学校で学んだことを余さず覚えてます~だけだとマウントも取れないんですわ…。
SNS疲れとかいう言葉が流行って久しいが、そもそも相手が人間かどうか分からんという状態は、そもそも対人関係疲れですらないる
人工知能以下の発言は見なかったことにして、人間だと確実に言える相手だけ見ていればいいんじゃないかと僕は思うんですよね。まあ自分がいつか人工知能以下のポジに落ちる可能性も否定出来ないんですけど。人間の脳みそ、しょっちゅうバグって知能落ちますからね。
なお、オマケとして、ヘリからモノを投下する場合は、以下に注意したほうがいいです。
・落とした荷物は慣性の法則に従って前に進み続けるため、真下に落とすことは出来ない。狙ってピンポイントで落とすことは困難
・パラシュートをつけた場合は風で流されるのを計算に入れる必要があり、さらに困難
・落とす場所は運動場など広場でなければならないが、だったら着陸したほうが早い
高山の山小屋はヘリで必要物資を補給しており、登山してるとたまに山小屋の上でホバリングしながら荷物を吊り降ろしているシーンに出くわすのですが、あれはほんと神業だし、風が強いと無理。晴れてて風のあまりない瞬間を狙って飛んでる。めっちゃシビア。
なので、この山がちな国土でヘリでの物資輸送は簡単じゃないだろうなっていうのは分かる。これも身体性の記憶。
なんでも経験しておくべきなんですよ、あとでいろんなところに結びついて役に立つから。経験から学べない場合はどうしようもないっすけどね。
正月早々に起きた地震とか航空事故とかで、デマやら過激発言やらインプレゾンビやら湧きすぎて、まともに知人の生存確認にも使えない状態でしたからねアレ。
さてそんなこんなは置いといて、Xに飛び交っていた震災関連の過激発言の中に、「地震で現地に水や食料が足りないならヘリでピストン輸送でもすればいいじゃない!」というものがあった。着陸場所が無いなら上空から荷物を投げ落とせばいいんだとか。なん…ですと…。
もちろんツッコミが入りまくっていたのだが、水は1Lで1kgである。1日3L使うとして3Lx100人分=300kg 、100人の1日分だけでこの重量なので投げ落としたらフツーに大惨事。
なぜこんなアホすぎる発言をしてしまうのか。
学校で習ってないから、とかいう問題ではない。「水は重たい」、これは誰でも知っているべき常識である。2L入りペットボトルくらい持ったことはあるはずなのだ。どんな短時間であれ、持った時の「重たい」という感覚は感じるはずで、ペットボトルを机から落とした時に「どすん!」という重たい音と衝撃が起きることも分かっていると思う。
つまり、肉体と生きてきたリアルの経験があれば、言ってることがおかしいと必ず分かるはずであり、それを知らない/理解できないということは、肉体が無い or 生きていない ことを意味する。
…あなたたちがムキになって反応しているそのアカウント、果たして本当に生身の人間ですか?
書き込まれた文字列の向こうにいるのは、炎上狙いのbotではないと言い切れますか…?
と、いうのは半分冗談だが、半分は本気である。実はAIには「実体としての身体がない故に学習できないことがある」という問題を持っている。これは「身体性」の問題としてよく言及される。
具体的に言うと、人間は「コップ」という情報を得る時、実際にそのコップを手にした経験を必ず持っている。
水を入れた状態で持ち上げるとどういう感覚があるか、その状態でひっくり返すとどうなるか。持ち手はどう持つべきか、洗い方はどうするか。中身がとても熱い時は持ち手を持てなくなるかもしれないとか、寒い時に温かい飲み物が入っていると思わず両手で手を温めるように持ってしまうとか、「コップ」という一つの単語に、経験からくる複数の情報を自動的に紐付けることが出来る。
しかしAIには身体はないので、体を通してコップという存在を学習することは出来ず、人間がコップをどう使うかを見て、それをデータとして取り込んで真似ることになる。
また、一度もガラスのコップというデータをインプットされたことのない状態で「コップ」と「ガラス」という情報を得て、「ガラスは割れやすい、コップは握るもの、だからガラス製のコップは手荒に扱うと割れるだろうな」と応用的な認識をすることは苦手である。
つまり、「水は重たい」「ペッドボトルを落とした時にかなりの衝撃がある」という身体的な経験則から、「支援物資として水を運ぼうとしても大人数分はかなりの重量になる」と応用的に考えられる思考は人間ならではのもので、言い換えれば人間なら誰しも出来るはずのもので、それが出来ないということは人工知能で置き換えられる存在か、それ以下になってしまうことを意味する。
身体から学習できる情報とシンボルグラウンディングは、人間がAIに勝ってる数少ない分野なので…。
教えられたデータを効率的に呼び出す能力はすでにAIのほうが上なので、学校で学んだことを余さず覚えてます~だけだとマウントも取れないんですわ…。
SNS疲れとかいう言葉が流行って久しいが、そもそも相手が人間かどうか分からんという状態は、そもそも対人関係疲れですらないる
人工知能以下の発言は見なかったことにして、人間だと確実に言える相手だけ見ていればいいんじゃないかと僕は思うんですよね。まあ自分がいつか人工知能以下のポジに落ちる可能性も否定出来ないんですけど。人間の脳みそ、しょっちゅうバグって知能落ちますからね。
なお、オマケとして、ヘリからモノを投下する場合は、以下に注意したほうがいいです。
・落とした荷物は慣性の法則に従って前に進み続けるため、真下に落とすことは出来ない。狙ってピンポイントで落とすことは困難
・パラシュートをつけた場合は風で流されるのを計算に入れる必要があり、さらに困難
・落とす場所は運動場など広場でなければならないが、だったら着陸したほうが早い
高山の山小屋はヘリで必要物資を補給しており、登山してるとたまに山小屋の上でホバリングしながら荷物を吊り降ろしているシーンに出くわすのですが、あれはほんと神業だし、風が強いと無理。晴れてて風のあまりない瞬間を狙って飛んでる。めっちゃシビア。
なので、この山がちな国土でヘリでの物資輸送は簡単じゃないだろうなっていうのは分かる。これも身体性の記憶。
なんでも経験しておくべきなんですよ、あとでいろんなところに結びついて役に立つから。経験から学べない場合はどうしようもないっすけどね。