アマゾンのジャングルの下に眠る集落がLiDAR技術で明らかに。アマゾン文明の知見がまた一つ
LiDAR技術は何度かここでも取り上げている。
よく知られる使用方法は自動運転技術で、光を当てて、その反射光を光センサでとらえて物体までの距離を測定するというリモートセンシング手法になる。その手法が、実はいま考古学の世界ではアツい。
木に覆われて地表の見えないジャングルで使うと、植生に埋もれている遺跡の形を「透視」出来てしまうのだ。
というわけで今、マヤ文明やアマゾン文明の調査に多用されている。
今回の記事にあるのはエクアドルのウパノ渓谷というところで、約2,500年前の大規模な集落跡が見つかった。この遺跡群はマヤの都市国家動揺に都市と呼べる規模の集落がネットワークを築いていた可能性がありそうということで、南米の歴史がまた書き換わりそうなんである。ワクワクテカテカ。
Laser mapping reveals oldest Amazonian cities, built 2500 years ago
https://www.science.org/content/article/laser-mapping-reveals-oldest-amazonian-cities-built-2500-years-ago
ただしこれは、既に調査の進んでいるアマゾン文明、モホス(Mojos/Moxos)文化の場所からはかなりズレている。
座標は2.13°S 78.09°W なので検索すると場所が出てくるのだが、エクアドルのこの場所。
この場所は、のちにマヤ文明が発展する場所と、インカなどアンデス文明の栄える場所の中間。しかも時代が、モホス文明より1,000年ほど古く、プレ・インカの諸文化や、マヤの先古典期よりも古い。
このあたりの文明はまだ見つかっていないものも多く、地域や時代によっては年表が空白なこともある。それが一つ埋まるのかな…? という感じ。モホスより都市の密度が高そうなので、ここからどう繋がっていくのか。
実は南米の国々の歴史って、まだ知られていない部分が多いんだよなあ。と改めて思った。
なお余談だが、現在エクアドルさんは 刑務所に収監していたギャングのボスが脱獄、報復のためにテレビ局が占拠された非常事態宣言 という世紀末状態にある。この状況で発掘とか調査とか文化財のなんちゃらとか、果たして出来るものなんだろうか。そこもちょっと心配ではある。
エクアドルが内戦状態に「国家vsギャング」の武力抗争が勃発
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/01/post-103423.php#google_vignette
よく知られる使用方法は自動運転技術で、光を当てて、その反射光を光センサでとらえて物体までの距離を測定するというリモートセンシング手法になる。その手法が、実はいま考古学の世界ではアツい。
木に覆われて地表の見えないジャングルで使うと、植生に埋もれている遺跡の形を「透視」出来てしまうのだ。
というわけで今、マヤ文明やアマゾン文明の調査に多用されている。
今回の記事にあるのはエクアドルのウパノ渓谷というところで、約2,500年前の大規模な集落跡が見つかった。この遺跡群はマヤの都市国家動揺に都市と呼べる規模の集落がネットワークを築いていた可能性がありそうということで、南米の歴史がまた書き換わりそうなんである。ワクワクテカテカ。
Laser mapping reveals oldest Amazonian cities, built 2500 years ago
https://www.science.org/content/article/laser-mapping-reveals-oldest-amazonian-cities-built-2500-years-ago
ただしこれは、既に調査の進んでいるアマゾン文明、モホス(Mojos/Moxos)文化の場所からはかなりズレている。
座標は2.13°S 78.09°W なので検索すると場所が出てくるのだが、エクアドルのこの場所。
この場所は、のちにマヤ文明が発展する場所と、インカなどアンデス文明の栄える場所の中間。しかも時代が、モホス文明より1,000年ほど古く、プレ・インカの諸文化や、マヤの先古典期よりも古い。
このあたりの文明はまだ見つかっていないものも多く、地域や時代によっては年表が空白なこともある。それが一つ埋まるのかな…? という感じ。モホスより都市の密度が高そうなので、ここからどう繋がっていくのか。
実は南米の国々の歴史って、まだ知られていない部分が多いんだよなあ。と改めて思った。
なお余談だが、現在エクアドルさんは 刑務所に収監していたギャングのボスが脱獄、報復のためにテレビ局が占拠された非常事態宣言 という世紀末状態にある。この状況で発掘とか調査とか文化財のなんちゃらとか、果たして出来るものなんだろうか。そこもちょっと心配ではある。
エクアドルが内戦状態に「国家vsギャング」の武力抗争が勃発
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2024/01/post-103423.php#google_vignette