火星に「インカ都市(通称)」がある。という豆知識

何かを調べている時に、たまたま見つけてしまったこれ。

マーズ・エクスプレスがとらえた火星の「インカシティ」と「スパイダー」
https://astropics.bookbright.co.jp/signs-of-spiders-from-mars

"画像左側に、直線的な尾根が連なる格子状の地形が見えます。ここは「アングストゥス・ラビリントス」と呼ばれる地域です。1972年にNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機マリナー9号によって発見された地形で、マリナープロジェクトの科学者らは非公式に「インカ・シティ」と呼んでいました。直交する壁のような地形がインカの遺跡を彷彿とさせたからです。"


これは、50年ほど前にESSが見つけた、火星南極付近にある地形。正式には Angustus Labyrinthus (アングストゥス・ラビリンス)という名称らしい。正式名称でも通称でもカッコいいな。インカの都市というか、正確にはマチュピチュに残っているインカの家の土台部分の並びに似ているのが由来らしい。

Mars_Express_sees_traces_of_spiders_in_Mars_s_Inca_City-02-1280.jpg

で、最近ここの近くで、黒い蜘蛛のような地形が見つかったとかでニュースになっていた。
これは火星の表面にある氷の中で、冬の間に堆積した二酸化炭素の層に、春の温かい日光が当たったときに形成されるものだそうだ。要するに火星のシミ・ソバカス…?(言い方ァ!)

https://www.theweathernetwork.com/en/news/science/space/bizarre-alien-spiders-spotted-in-inca-city-by-exomars-trace-gas-orbiter

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火星といえば、スフィンクスのような顔の地形があるとか、ピラミッドが見つかったとか、何かと地形が古代文明の遺跡にたとえられることの多い惑星。火星にも文明があったに違いない、と信じたいロマンの心なのか、初めて見るものを見慣れたものに当てはめようとするヒトの認知の習性ゆえなのか。
少なくとも、この地形を見てマチュピチュを連想出来るのは、そこそこ教養があるヒトではないかと思うのだが、どうなのだろうか。