鉄道工事中にユカタン半島でマヤの養蜂場の跡を発見。ミツバチの種類が全然違うぞ

適当にザッピングしてて見つけたやつ。
メキシコ・キンタナロー州の鉄道工事中に見つかった遺跡が、マヤの後期古典期の養蜂場と判明したそうだ。
このあたりの地域は西暦950年頃から1550年くらいまでハチミツの一大生産地だったそうで、jobón lids(または地元の言葉で「panuchos」)という石灰岩で作った丸っこい道具をハチの巣として使っていたという。

Archaeologists find ancient Maya beekeeping tools on Maya Train route
https://mexiconewsdaily.com/culture/archaeologists-find-ancient-maya-beekeeping-tools/

we3565.png

古代エジプトの養蜂所はこんな感じなんで、このツボを横にすれば形は似てるかも。
マヤ人もハチミツは好きだったんかなー。どういう食べかたをしていたのかは気になる。

30.4.88_EGDP013036.jpg

で、面白かったのが、このマヤ人の育てていたミツバチが、Melipona(メリポナ)という種類の、ユカタン半島特有のミツバチらしいということ。

マヤ人が利用したのはMelipona beecheii
https://en.wikipedia.org/wiki/Melipona_beecheii

メリポナ種自体はメキシコからアルゼンチンまでの範囲に70種類ほどが生息している、古代から利用されてきた地元の種類だそうなのだが、近年では生産性がそれほど高くないことから利用が限定的になりつつあるという。セイヨウミツバチとかに押されてる感じですかね。まあ、集める蜜の味は変わらんだろうしなあ…。

木のウロに巣を作る習性上、ジャングルが切り開かれて減少してしまってるらしい、とも。
伝統の維持というのは、どこも大変だなと思った。


****
オマケ

古代エジプト人とハチミツの話。黄金色の液体はラー様の涙だった
https://55096962.seesaa.net/article/498292922.html