(メモがわり)ギョベックリ・テペの遺跡はオカルト会場になっている…? 今後も色々出てきそうな予感
少し前、トルコのチャタル・ホユックという遺跡で、発掘していた学者が遺物を捏造していたり、発見した遺物の解釈を故意に歪めていた可能性が発覚したりして騒ぎになったことがある。
(2018年に書いたやつ)チャタル・ホユック、「世界最古の地図」と呼ばれた壁画の解釈問題が再燃https://55096962.seesaa.net/article/201803article_20.html
今回は同じくトルコの先史時代の遺跡である、ギョベックリ・テペの話題だ。
捏造とまではいかないが、ファンタジック寄りの解釈をする学者が色々と自説を発表していて、なんだかよく分からん味付けがされているらしい。
Carvings in Ancient Temple of Göbekli Tepe Could Be Earth's Oldest Calendar
https://www.sciencealert.com/carvings-in-ancient-temple-of-gbekli-tepe-could-be-earths-oldest-calendar
ワシ頭の人間(?)の刻まれた柱状の石があり、その解釈をめぐっての議論となる。
この石は最古のカレンダーで、刻まれているのは月日だ、という主張。
かつては、同じ柱を巡って、これは彗星の衝突を示したものだという説も出たことがある。
https://www.sciencealert.com/ancient-carvings-in-turkey-show-a-comet-hitting-earth-changing-civilisation-forever
だが、これらはどれも根拠が薄いし、考古学者で受け入れている人はほぼいないが、そりゃそうだろうなという感じ。
そもそも、暦の刻み方は文化圏ごとに異なる。太陽年を採用してだいたい365日で一周するのは地球上どこでも同じだし、月の周期から1ヶ月を30日前後で刻むことが多いのも共通だが、スタートを一年のどこにするのか、一ヶ月という刻みを使うのか一週間という刻みを使うのか、などのルールは全然違う。
約1万年前のこの地域で既に暦が使われていたとしても、その暦がどういうものだったか分からないのだから、現代の暦を勝手に当てはめて読みたいように読んでるだけ、ということになる。
てか、そのマークが月日を表してると考えた根拠は? まさか12コ並んでるマークはぜんぶ月を表してるとかそんな根拠で選んでない…?(ツッコミとしてはこのレベル)
このやり方がマズいのは、未解読だった時代のヒエログリフやマヤ文字の読み方本がデタラメ三昧だったことから察しがつく。
その文化圏の事情を理解せずに現代視点で解釈したものは、高確率で実態と違うものになる。つまりはオカルトのロジックなのだ。
古代史ミステリーとかで娯楽として消費するなら楽しそうだけど…これは考古学とかまっとうな学問ではないな…。ていうか根拠ないのに想像で説を組み立ててるから結構キツい。
もしかしたら今後、PV稼ぎのサイトとかで取り上げて話題になるかもしれないけど、まあこれはちょっと怪しいやつですよというのは言っておく。
(2018年に書いたやつ)チャタル・ホユック、「世界最古の地図」と呼ばれた壁画の解釈問題が再燃https://55096962.seesaa.net/article/201803article_20.html
今回は同じくトルコの先史時代の遺跡である、ギョベックリ・テペの話題だ。
捏造とまではいかないが、ファンタジック寄りの解釈をする学者が色々と自説を発表していて、なんだかよく分からん味付けがされているらしい。
Carvings in Ancient Temple of Göbekli Tepe Could Be Earth's Oldest Calendar
https://www.sciencealert.com/carvings-in-ancient-temple-of-gbekli-tepe-could-be-earths-oldest-calendar
ワシ頭の人間(?)の刻まれた柱状の石があり、その解釈をめぐっての議論となる。
この石は最古のカレンダーで、刻まれているのは月日だ、という主張。
かつては、同じ柱を巡って、これは彗星の衝突を示したものだという説も出たことがある。
https://www.sciencealert.com/ancient-carvings-in-turkey-show-a-comet-hitting-earth-changing-civilisation-forever
だが、これらはどれも根拠が薄いし、考古学者で受け入れている人はほぼいないが、そりゃそうだろうなという感じ。
そもそも、暦の刻み方は文化圏ごとに異なる。太陽年を採用してだいたい365日で一周するのは地球上どこでも同じだし、月の周期から1ヶ月を30日前後で刻むことが多いのも共通だが、スタートを一年のどこにするのか、一ヶ月という刻みを使うのか一週間という刻みを使うのか、などのルールは全然違う。
約1万年前のこの地域で既に暦が使われていたとしても、その暦がどういうものだったか分からないのだから、現代の暦を勝手に当てはめて読みたいように読んでるだけ、ということになる。
てか、そのマークが月日を表してると考えた根拠は? まさか12コ並んでるマークはぜんぶ月を表してるとかそんな根拠で選んでない…?(ツッコミとしてはこのレベル)
このやり方がマズいのは、未解読だった時代のヒエログリフやマヤ文字の読み方本がデタラメ三昧だったことから察しがつく。
その文化圏の事情を理解せずに現代視点で解釈したものは、高確率で実態と違うものになる。つまりはオカルトのロジックなのだ。
古代史ミステリーとかで娯楽として消費するなら楽しそうだけど…これは考古学とかまっとうな学問ではないな…。ていうか根拠ないのに想像で説を組み立ててるから結構キツい。
もしかしたら今後、PV稼ぎのサイトとかで取り上げて話題になるかもしれないけど、まあこれはちょっと怪しいやつですよというのは言っておく。