ヌーシャバド(Nushabad)の地下都市、古代イランの遺跡。その後、現在までに分かっていること

地下都市といえばトルコのカッパドキアが有名だが、実はイランにもよく似た巨大な地下都市が存在する。
カシャーンの北、ヌーシャバドという小さな街の地下に広がる地下都市で、発見されたのは2005年ごろと新しい。地元民が井戸ほってる最中に穴にぶち当たったところから発掘がスタートされており、現在までに地下三層まであることが分かっている。
この地下都市は Ouee (または Ouyi) と呼ばれているので、その名前で検索すると資料は出てくる。

2017年時点の情報↓

イランにもカッパドキアのような地下都市が…?
https://55096962.seesaa.net/article/201704article_19.html

現在(観光案内が出ているので、一部公開されているらしい)↓

Discover Nushabad Underground City
https://surfiran.com/mag/nushabad/

wettgg357.png

写真はここが多い。なんかすっごい垂直に深い穴とか、なっがい地下通路とか、唐突に出現するモスクみたいな空間とか、探検めっちゃ楽しそう。見てるとワクワクする。いいよね。こういうのいい。
しかも昔は侵入者撃退用のワナまであったらしい。ワナがあるなら宝箱もあるだろ。(暴論)
パーティー組んで探検してぇなぁー!

Noushabad Underground City (Oeei)
https://itto.org/iran/attraction/noushabad-underground-city/

写真を見ると、驚くほどカッパドキアに似ていることに気づくと思う。空気穴、トラップ、入り組んだ迷路のような通路。1,500年前のササーン朝ごろの遺跡とされ、当時のペルシャ人が有事の際に逃げ込むために使っていたというのが現在の説。つまり、カッパドキアと使い方も同じ。

想定される外敵が何なのかよくわからないが、ざっと年表見てみた限り、エフタルが侵入してた頃なんだろうか。でも場所が帝国の西の方だし、ビザンツとの緊張状態を反映したものか、帝国がエフタル戦線に集中してて西の治安が悪くなっていた、とかかもしれない。ペルシャ史はあんまり詳しくないのではっきりとは分からない。

かなり広大な地下都市のようで、まだ発掘が終わっていないため全容は不明。
じわじわ情報は増えてきているので、今後も定期的に追っていきたい。